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新年を迎えてから3ヶ月があっという間に過ぎた。市内に残っていた雪はいつの間にか消えてしまった。あらためて、太陽のもつエネルギーの大きさを思い知らされる。明日の気温予想は20℃、桜の蕾も脹らんできたようだ。俳句の季語に三月尽というのがあるが、この月が終わるのを惜しむのはやや不自然な感じがする。陽春が来て、桜の季節が近づいているのは、むしろ待ち遠しい感じである。
沼に田に人居る四月来りけり 岡部 弾丸
光禅寺の庭に行ってみた。春の光を浴びて、梅の花や早春の花々が咲き始めていた。義母の家は空き家になってみすぼらしい。誰もいない家の庭に、ツバキの花が咲いていた。「年々歳々花相似たり、年々歳々人同じからず」というのは、漢詩の詩語であるが、この春の光禅寺の庭はその詩語とおりの光景である。