![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/8c/c92296c70c673b7c578004ca57fda05d.jpg)
散歩道の垣根に珍しい蔓の白い花。あまりの美しさに、撮影してネット検索をしてみると、出て来た答えはボタンヅル。似たものにセンニンソウというのものあるらしい。秋が深まっているのに、こんな花をみられるのはうれしい。垣根の内の家では、どんな家族の団らんがあるのだろうか。花を見ながらふと想像をたくましくする。昔の家では、子どもたちの音読が聞こえてきたものだ。
声高く読本よめり露の宿 松本たかし
務めていたころ会社の重役が、昼休みに新聞を音読する習慣が話題になった。その頃、新聞を音読するような人は、この重役氏のほかには誰もいなかった。本も新聞も静かに読むべきもの、というが常識であった。重役氏の習慣は、その常識から外れたものとして笑いの対象になったのだ。だが昔は、学校で家で、本を読むのは音読であった。いつしか、本を読むという行為は、人に知らせたくない人間の内面的なものになっていった。最近になってこの音読というものが見なおされている。声に出して読むと、意味をかみしめるうえで、また脳を活性化するうえで効果があるらしい。