常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

ボタンヅル

2020年10月11日 | 
散歩道の垣根に珍しい蔓の白い花。あまりの美しさに、撮影してネット検索をしてみると、出て来た答えはボタンヅル。似たものにセンニンソウというのものあるらしい。秋が深まっているのに、こんな花をみられるのはうれしい。垣根の内の家では、どんな家族の団らんがあるのだろうか。花を見ながらふと想像をたくましくする。昔の家では、子どもたちの音読が聞こえてきたものだ。

声高く読本よめり露の宿 松本たかし

務めていたころ会社の重役が、昼休みに新聞を音読する習慣が話題になった。その頃、新聞を音読するような人は、この重役氏のほかには誰もいなかった。本も新聞も静かに読むべきもの、というが常識であった。重役氏の習慣は、その常識から外れたものとして笑いの対象になったのだ。だが昔は、学校で家で、本を読むのは音読であった。いつしか、本を読むという行為は、人に知らせたくない人間の内面的なものになっていった。最近になってこの音読というものが見なおされている。声に出して読むと、意味をかみしめるうえで、また脳を活性化するうえで効果があるらしい。
コメント (2)
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