常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

スーパーヘルス

2018年11月25日 | 日記

ここは盆地で、日本海と太平洋の中間に位置

する。冬の間は、日本海低気圧の影響をうけ

て雪模様になる。稀に太平洋高気圧の影響で

晴天に恵まれることもある。今日は、その稀

な日にあたるのか、気持ちのよい晴天である。

隣の業務スーパーは、安価で多様な食品を売

っているので便利な店だ。先日、日帰り温泉

の常連の奥さんと、この店で顔を合わせた。

店員に聞きながら、何やら商品を探している。

聞けば、亜麻仁油を探しているという。最近、

入荷したらしいが、売り切れたようだ。「テ

レビで見たんですが、この油はとても身体に

いいんですってね。」亜麻仁油はオメガ3と

いうアルファ・リノレン酸を豊富含む希少な

油である。オメガ6を含む油はたくさんある

が、問題はオメガ3の油と併用することで、

その弊害が除かれる。この油の重要性が認識

されるようになったのは近年のことだ。最近

は生協やスーパーでも販売されている。手軽

に入手できるようになったのはうれしい。さ

らに注目すべきは、亜鉛である。亜鉛の欠乏

が前立線の異常をきたし、腎機能のためにも

不可欠だ。亜鉛の不足が免疫力の低下に関係

すると言われている。それを補う食品として

牡蠣、イワシ、ニシン、アサリ、ゴマ、玄米。

など、特に業務スーパーには、牡蠣の冷凍が

販売されている。毎朝、味噌汁に入れて1個

食べるのが習慣になった。納豆はパック詰め

のものを購入。こちらは夜、白菜キムチを混

ぜて毎夕1パック。食生活による体質の改善、

老化に抗して、長く健康を維持するための食

品を積極的に摂ることが重要である。

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お田

2018年11月24日 | 日記

寒くなって恋しくなるのはなべ物である。な

かでも、豆腐や大根を煮込んだお田は、冬の

定番といってよい。江戸の街では、お田の引

き売りが、「お田燗酒、甘いと辛い」と大き

な声を出して客を呼び込んだ。反対の方から

は、「石焼いも~、石焼いも~」の呼び声。

豆腐を串にさして味噌をつけて焼いたものが

田楽の始まりだが、白袴をはいて高足に乗っ

て舞う田楽法師の姿から連想された名である。

おを付けるのは、昔の女房言葉で、お田楽の

楽は略されている。

お田に限らず、なべ物はいい。湯豆腐、タラ

チリ、芋煮にすき焼き。腹の底から温まって

熱燗で過ごすひととき、私には至福の時間だ。

 

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初雪

2018年11月23日 | 日記

タイミングがいいというべきか、小雪を迎え

た翌日、窓の外に降雪が見えた。山形市内の

平地に降った初雪だ。昨日、冬タイヤの交換

を依頼したばかり、明日に予定していた東黒

森山への山行も中止である。11月としては、

比較的暖かい日が続いていたが、強い寒気が

雪を降らせた。

降る雪のをりをり隙をひろげ舞ふ 井沢正江

草庵の一人住まいは、良寛にとっても心寂し

いものであったろう。音も立てずに降り積も

る雪に聞き入りながら、良寛の胸に去来した

ものは、「我が生何処より来たり、去って何

処にか之く」という疑問であった。

さ夜更けて高ねのみ雪積るらし

 岩間にたぎつ音だにもなし 良寛

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小雪

2018年11月22日 | 日記

今日は24節季の小雪にあたる。予報で、明日は

平地にも雪と出ている。玄関先に飾ったシンビ

ジュームの花は長く見られる。咲いてからもう

一週間を経たが、美しい色が心を和ませてくれ

る。スマホの写真もよく撮れて、花の雰囲気を

忠実に再現してくれる。中国、明の詩人・唐寅

の詩に「雪」がある。

竹間の凍雨密なること麻の如し

静かに聞いて爐を囲み夜茶を煮る

詩は転句になって、雪になり、その音を蚕が桑

の葉を這う音や蟹が砂の上を歩く音に例えてい

る。雪は人間にとって歓迎すべきものではなか

ったが、その音に聞き入るのは、それを受け入

れ、雪とともに生きていく、人の覚悟の表明で

もあろう。

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冬の青空

2018年11月21日 | 日記

札幌で初雪、瀧山にはうっすらと刷毛ではい

たような雪。冬の青空は、寒い季節を連れて

来る。昭和34年、初めて山形で迎えた冬。隙

間風が入って来る部屋にある暖房は、4、5人

で囲める火鉢がひとつだけ。物置の炭を取っ

て来て、炭火が暖かくなるまでじっと寒さに

耐えていた。夏目漱石の『永日小品』に、「

火鉢」という小品がある。明治41年、漱石42

歳の時の作品である。当時の東京もまた寒さ

に耐えつつ過ごす冬であった。

「火鉢に手を翳して、少し暖っていると、子

供は向うの方でまだ泣いている。其うち掌丈

は烟が出るほど熱くなった。けれども、背中

から肩へ掛けては無暗に寒い。殊に足の先に

は冷え切って痛い位である。だから仕方なし

にじっとしていた。少しでも手を動かすと、

手が何処か冷たい所に触れる。それが棘にで

も触った程神経に応える」

漱石の2歳になる男の子は、冬の間よく泣い

た。妻は、寒いから泣く、と答えている。明

治時代、日本の冬は、誰もが寒さに耐えて冬

が過ぎていくのをじっと待った。昭和34年の

学生寮もまた同じであった。

ニッケルの時計とまりぬ寒き夜半 漱石

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