銀閣寺そばの「白沙村荘 橋本関雪記念館」に来ているミモロ。広大な庭園をゆっくりと楽しんでいます。


秋の紅葉は、まだ始まったばかり。黄金色に色づいた木々が目立ちます。閉館間近の庭園は、人の姿はなく、ミモロだけ…。
静かな時間が流れます。
「秋って、みんな紅葉ばっかり注目するんだから~」と、ちょっと不満げなミモロ。
「ほら、ススキだってキレイ…」


「こんな小さなお花だって、一生懸命咲いてるよ…」

そう、庭を見回せば、いたるところに秋の草花が…。


「紅葉、紅葉って、ばかり注目しちゃ、せっかく咲いてる草花がかわいそう…。しっかり愛でてあげなくちゃ…」とミモロ。
春の華やかな花に比べ、秋の花には、健気さが漂うよう。ひっそりと静かに咲く姿が、なんとも趣があります。
色鮮やかさが増す木々の下に、さりげなく…。「こういうのいいよね~」と、なかなか風流なミモロです。
「このお花は、鮮やか…でも、やっぱり秋っぽい感じ…」

さて、庭園の小道を進むと、竹藪のところに…。


ここには、関雪が収集した中国や日本の石仏が鎮座しています。
「やさしいお顔の仏様…」ミモロをやさしく抱っこしてくれました。

中国の古典や文化芸術に造詣の深い関雪。作品にも、中国の古典をテーマにしたものも多数あります。さまざまな文化芸術に深い関心を抱き、多くの美術品の収集でも知られます。
その長年かけて収集した品々や、彼の作品や資料を展示する美術館が、今年9月に敷地内に完成しました。

すでにミモロが訪れた時間は、閉館間際…でも、特別に2階のテラスにあげていただきました。館内は、今度ゆっくり…。
「わ~すごい~よく見える…」

ミモロの目の前には、夏の五山の送り火の大文字の山が正面に…。


「きっと関雪さんも、ここから大文字の送り火眺めたんだね…いいなぁ~よく見えて…」と、ミモロ。そう、ミモロの住むマンションからは、大文字の半分しか見ることができません。
美術館の前に、小さなカワイイ鉢が並んでいます。「なんだろ?」と近づくと…。

「わー小さな実がなってる・・・まるで柿みたい…食べられるのかな?」とじっと見つめます。


こちらは、松ぼっくりから芽を出した松の盆栽。

「へぇー松ってこうやって目をだして、大きくなるんだ…」と興味津々。
「これ欲しいなぁ~」とミモロ。でも、ミモロが育てると、みんな植物は大きくなるから、盆栽じゃなくなちゃうかも…。
「そうだった…大きくするのが得意だった…」と、見るだけにしました。でも、なかなか素敵な盆栽です。
さぁ、周囲の光も次第に薄暗くなってきました。秋の陽は、釣瓶落とし。あっという間に夜になってしまいます。
時はすでに5時近く…。早くここから出なくちゃ…。急いで、出口へ向かいます。
「これカリンだ~食べられるのかな…?」と受付のそばにあったカリンのところで止まったミモロ。

どうもお腹が空いてきたよう…。
ミモロ、なんか食べて帰る?「うん。食べたい~」と途端に目を輝かせ、元気に…。
出口を出たときは、すでに暗くなっています。
「なんか京都って、日没早くない?」とミモロ。11月なのに、17時には、暗くなります。確かに、東京にいたときより、夜が早い気がします。それは、おそらく周囲の山のせい…。盆地の京都は、夜明けは遅く、日没は早く…。山の高さの分だけ、お日さまの姿が、見れる時間が少ないよう。
海に沈む夕陽なら、ギリギリまで明るいのに…。ブルブル・・・日が沈むと、急激に気温が下がる京都。
お寺や神社などの拝観時間が、16時や17時までなのも、夏には、早すぎると不満が残りますが、冬の時期は納得。
でも、団体バスが、岐路に付き始める16時付近が、ゆっくり参拝や拝観ができる穴場の時間なんです。
「お腹空いた~早く…」ブルブル震えだしたミモロ。
では、お腹から温めましょうね。

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