「京都観光文化を考える会 都草」のメンバーさんたちと一緒に、五条通にある「若宮八幡宮」の境内の美化活動にやってきたミモロ。

その後、神社の歴史などを宮司さんに伺うため、建物の中へ。座布団に座って、お話しに真剣に耳を傾けます。

この神社は、平安時代の武将、八幡太郎義家の父親、頼義が、祀ったものと伝えられ、源氏と所縁の深い神社です。また室町時代には、足利家の歴代将軍、さらに徳川家の歴代将軍からも崇敬を集めた由緒ある神社なのです。
もともと、六条醒ヶ井で創建されたのですが、応仁の乱で焼失、その後、移転を繰り返し、慶長10年(1605)に、豊臣家の命で、現在の五条通に移転、承応3年(1654)に後水尾天皇により造営されたのだそう。ご祭神は、応神天皇、神功皇后、仲哀天皇の八幡三神さまが祀られています。
「勝負運には、ご利益ありそう…」と勝手に思うミモロです。
「徳川家から後水尾天皇に嫁がれた和子さまが、深く信仰なさった神社なんですよ」と宮司さん。「後水尾天皇は、85歳まで生きられ、当時としてはご長寿…また、多くのお子様がいらっしゃったんです。修学院離宮などを造営されたことでも知られますね」
「うんうん…」ミモロは、京都に暮らし始めて、京都の町に、白河天皇と後水尾天皇の名前は、至る所に登場します。
「お二人とも、当時としては、ご長寿…長生きすると、いろんなことができるっていう証だね~」
お話しを聞き終り、ミモロは、座敷から外のお庭を眺めます。


太鼓橋や八ッ橋がかかる庭…「でも、なんか荒れてる感じ…」。名勝にも選ばれたことがあるというお庭です。
「以前」は、ここに水が湧いていて、橋の下に池があったんです。でも、周辺の開発で、その水が枯れてしまったんです」と宮司さん。「お庭に降りてみてください…」と。そこでミモロは、本殿の脇にある庭の入口へと回ります。


庭の構造から、昔は、きっとなかなか趣があるお庭だったのだろうと…。

「みんなで美化活動したら、キレイになるんじゃないの?」そんな声も上がります。
確かに、今は、水もない状態ですが、楓は、きっと昔と変わらずに鮮やかな秋を、見せてくれることでしょう。
さて、境内の中を見て歩きましょう。
社殿正面の脇に、大切に囲まれた石碑が立っています。

「ミモロちゃん、これ珍しいでしょ?」と、そばにあった石を…。「あ、ハートの形してる…」

その近くには、大きな鏡、脇には、「身も心も美しく」と書かれた言葉が添えられています。



じっと自分の姿を見つめるミモロ。「あれ?ちょっと太ったかも…最近、食欲旺盛だしなぁ~」と。今の自分の姿を映し、改めて自分を見つめるきっかけにしたい鏡です。
「ここにも石がある…」こちらは「蓬莱石」。

よくこの神社は、五条坂という陶器づくりが盛んな土地柄から、別称に「陶器神社」と掛かれた案内を目にします。「でも、陶器の神様をお祀りしたのは、昭和24年から、ですから、本殿のご祭神とは、まったく関係がなく、言ってみれば、別の神社。摂社でも、末社でもありません」と宮司さん。
さぁ、そろそろお暇しましょ。
「どうもお話しありがとうございました」「ぜひ、またお詣りにいらしてください。11月30日には、火焚祭をしますから、ぜひいらしてください」と。

美化活動のお礼にと、火伏のお札と来年の暦をいただきました。

「うわ~もう来年も迫ってるんだ~。早いね~一年たつの…」そう、11月も半ばを過ぎれば、京都は、もう新年への備えに入ります。「その前に、紅葉もいろいろ見なくちゃ…」と、町中の楓の紅葉は、これからが盛り。
でも、すでに町は、さまざまな落葉樹で、それは艶やかな姿になっています。
*「若宮八幡宮」京都市東山区五条橋東5丁目 075-561-1261 境内は、日中自由に拝観できます。 京阪電車「清水五条駅」徒歩10分

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