京都の北に位置する「深泥池(みどろがいけ)」は、周囲1.5キロ、面積9haの小さな沼。その起源は、1万4千年前の氷河期からといわれ、今も、さまざまな貴重な水生植物や昆虫、魚類などの宝庫です。


ミモロは、お友達が参加している「深泥池水生生物研究会」の活動の見学をさせてもらうことに。


1998年から、深泥池の環境保護のために、生物の生態調査や外来種の駆除などを行っています。昭和2年に、水生植物群落保護のため、国の天然記念物に指定されています。
活動がスタートしてから約30年、深泥池の環境は、変化しているそう。「周囲の道路の交通量の増加からでしょうか、水質が悪化しているんです。外来種の数も増え、本来いる14種の魚は、今や5種類になってしまいました」と。その主な原因は、無断投棄される外来種のブルーギルやブラックバス、緑亀で知られるミシシピーアカミミカメ、カダヤシなどの生物の増加。本来生息する在来種のモロコやメダカ、鮒などの生育を妨げることに。
「あ、池にネットが入ってる~」とミモロ。
「あれは、外来種の魚などを捕獲するものですよ」
「それ亀さん・・・捕まったの?」とミモロ。在来種のクサカメです。


捕獲された亀は、体重や大きさを測定。「在来種ですから、池に戻します」と後にリリース。
ちなみにクサカメは、草を食べる亀ではなく、臭い亀から付いた名前だとか。「知らなかった~」とミモロ。
一方、こちらは外来種のミシシピーアカミミカメ。顔の横の赤いマークがポイントです。


「日本の亀に比べて、ゴツイ顔してるね~。なんか悪役レスラーみたい」とミモロ。
「そう、かなり凶暴な亀で、噛みつかれる大変ですよ。気を付けて…」と注意されました。

ケージには、最近捕獲された亀が…。こちらは後に標本などになったり、処分されます。
「これ、よく夜店で売られてた可愛いミドリカメでしょ。」とミモロ。
「今は、販売が禁止されています」「そうなんだ~」
「さぁ、ほかの捕獲ネットを見に行きましょう」といわれ、ミモロは池の周辺に続く道へと進みます。

調査地点に設置された捕獲ネットを取り出し、捕獲した魚の種類と数を記録。


「ブルーギルの幼魚3匹」と記録。「なんか小さくて可愛い魚なのに~」とミモロ。成魚は、30センチほどになるそう。
「ミモロちゃん、これ見て~」と、枝に下がる泡を指さします。これはモリアカガエルの卵が入っているもの。

「あの~何してるんですか?」とミモロ。「う~誰かがここを堰き止めてる~。流れがないとオニヤンマが産卵できないんですよ~」と。唯一、山から流れる小川に石が積まれています。研究会の皆さんで、その石を撤去。


再び小川が復活。そこには、小さなカニがいました。


林の中から出てきたミモロは、池のまわりのクローバー畑で遊びます。そのそばでは、調査が進みます。


「これブルーギルですよ~」「かき揚げなんかで食べれないかなぁ~」とミモロ。


「わ~オタマジャクシがいっぱい~」これはウシガエルのオタマジャクシ。これも外来種なので、捕獲されました。

これも処分されます。
「ミモロちゃん、アメリカザリガニ捕獲されましたよ~」「え?見せて~」と近づくミモロ。ちょっと手を伸ばすと…


ザリガニのハサミに挟まれてビックリ。「ミモロちゃん、大丈夫?」と周囲の方々が心配そう。
このザリガニは、捕獲ケージにいる外来種のカメの餌になりました。
天然記念物の「深泥池」。ここでの採集や捕獲は、許可がない限り禁止されています。
そう勝手に、捕ったり、リリースしたりしてはいけません。
大切な自然・・・その生態系バランスを守るのは、大変なこと。ボランティで参加している皆さん。
「いろいろなお話聞けて、楽しかったね~」と、ミモロ。もっともっといろいろ知りたくなった様子です。

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