7月1日から31日まで続く、日本で最も長期間にわたる祭のひとつといわれる「祇園祭」。京都の夏を代表する祭です。
「八坂神社」の祭りである「祇園祭」は、神輿の巡行の前に、氏子町を清める華やかな山鉾の巡行のために、山鉾を持つ各町内では、さまざまな準備が行われます。
準備のひとつが、厄除け粽。各山鉾には、それぞれのご祭神のご利益を授与する粽があります。

これは、お守りの一種で、食べ物ではありません。「家の玄関のところにお祀りするんだよ~」とミモロ。
粽は、藁と笹でできていて、京都北部の農家などで作られ、それをまとめ、各山鉾町が必要な数量を、注文するのです。
ですから、元の粽は、どの山鉾も同じようなもの。そこにそれぞれのご祭神のお札などをつけて、各山鉾ならではの姿にしてゆきます。そしてセッティングが終わった粽は、ご祭神により御祓いがされ、そこでお守りのパワーが授けられるのです。
「祇園祭」は、「八坂神社」から神輿が、四条河原町の会所にお出ましになる「神幸祭」の「前祭」17日と、神社にお戻りになる「還幸祭」の「後祭」24日を中心に、さまざまな神事、祭事が行われるのです。「前祭」と「後祭」が行われる前の3日間は、各山鉾町が、それぞれの山鉾を町に飾ります。その折り、授与されるのが、粽なのです。
今年、ミモロは、「前祭」の山鉾のひとつ、カマキリのからくり人形が人気の「蟷螂山」のご町内で、厄除け粽づくりのお手伝いをしました。


「お手伝い、ありがとうございます。よろしくお願いしますね~」といわれてミモロは、いっそうやる気をアップ。「はい、ミモロ、前にもお手伝いしてますから、任せてください!」と、さすが経験者(ネコ)のミモロです。
マンションの集会場が、粽づくりの会場。蟷螂山では、今年は3500本以上の粽を作ります。
まずミモロが担当したのは、粽にセットするお札の準備です。

「蟷螂山」の名前とお札をずれないように、ホッチキスで下準備をします。


ご町内の皆さんが、それぞれの部分を担当。ミモロは、そのそばで一生懸命、自分の作業に没頭します。
その作業が一段落して、ミモロは、次の作業へ。
今度は、お札を隠すように、大きな紙で、粽全体を包みます。「この作業、難しくて、神経使うんだよね」と、経験者のミモロも気を使う作業なのです。
まずは、粽の正面に1本だけ伸びている藁を傷つけないように紙で粽を包みます。紙の下には、お札があるので、曲がらないよう注意しながら・・・・。

そして、後ろにシールを貼って、固定。紙にしわが出ないように整えます。
「曲がらないように~」


「できた~」

ひとつひとつ丁寧に…祇園祭にいらした方が、楽しみになさっている粽です。心をこめて作業します。

「こんな感じで大丈夫だね~」と、粽をチェックするミモロ。

実は、粽は、手づくりのため、それぞれの大きさなどが微妙に異なるのです。それに合わせて、的確に作業しなくてはなりません。「最終のチェックマンに、出来が悪いとはねられちゃうんだよ~」
「ミモロちゃん、もっと粽持って来て~」「は~い」

この日は、テレビ局の取材も。「ミモロちゃんも出たら…」といわれ、取材される人のそばに…。

今回、この作業にミモロを呼んでくださった、お友達。

お札などをセットした粽は、ビニール袋で大切にカバーされ、全部できたところで、ご祭神の御祓いを受けます。

「ここは、まだお守りじゃないの~」そう、だからミモロがそばにいても大丈夫。
「わ~いよいよ祇園祭近づくね~」と、なにかワクワクするのは、京都のネコだからでしょうか?
今年の「前祭」三連休の最終日、「後祭」は、週末明けの夏休み。どちらも大勢の人たちが訪れることが予想されます。
「きっとこの粽もすぐになくなっちゃうね~」とミモロ。
どこの粽も完売ば予想されます。粽は、それぞれの山鉾で授与の仕方は異なりますが、一応、それぞれの日で授与できるよう数量が分配されているところが多いよう。そのため、粽を求めるなら、午前中の早い時間が狙いめです。
夜には、その日の分が完売ということも多いのです。
午前中、お手伝いをしたミモロ。「あの~午後、用事があって、お手伝いできなくてすみません。

「もうすぐ7月なんで~もう1年半分過ぎちゃった~」と思うミモロ。本当に1年早いですね~

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