夏のある日、ミモロは、お友達の出張料理家の三田清美さんと位牌作家の三田一之さんのお宅がある比叡平にお邪魔しました。
「ミモロちゃん、よかったら屋根に上がってみて~」と三田清美さん。
「え?なに?」と、ミモロは、不思議に思いながら、梯子から屋根に上がりました。

「わ~なに?これ~なんかすごい!」とビックリ。屋根には、大きなサークルが描かれ、そこに不思議な模様が書かれています。
実は、この文字は、龍体文字というものだそう。なんでも中国から漢字が伝わる前にあった文字で、「神代文字」ともいわれるものだとか。このサークルは、フトマニ図というもので、宇宙を示しているそう。そして30種類ほどある文字のひとつひとつに意味があり、パワーがあるそう。
さて、この文字に魅了され、それを彫り込んだペンダントなどを製作なさっているのが、現代の位牌を提案する「位牌の森」を主宰する位牌作家であり、彫刻家でもある三田一之さん。そして、今回、屋根にその文字を描いたのは、書道家の遠藤夕幻さんです。

ひとつひとつ心を込めて製作されたペンダントは、毎月、鹿ケ谷にある「安楽寺」での「くさの地蔵縁日」で求めることができます。

なんでも、いろいろなパワーがあるといわれる龍体文字を、家を改築したのを機に、屋根に描くことにしたのだそう。そこで以前からご縁があった遠藤さんにお願いしたのでした。
東京出身で、現在、淡路島にお住まいの遠藤さんは、前日から三田さんの家に泊まり込み、早朝の日の出と共に、龍体文字を描き始めました。

「こんな風に、作業が進んだんですよ~」と、三田清美さんが撮影した写真を送ってくださいました。
まずは、日の出に手を合わせ、心を鎮める遠藤さん。

それから、一文字ずつ魂を込めて描きます。


陽が高くなったころ、作業は終了。屋根に上らないと見えない文字が完成です。

「きっと比叡山からは見えるかも~。グーグルマップなんかでも見えるかも…」と思うミモロです。
「この文字が家を守ってくれると思います」と三田さん。
とても不思議な形の文字なのです。
ところで書道家の遠藤夕幻さんは、「無添加書道」という気持ちを飾らず、本質に真っすぐ向き合う自由な創造的な書で注目されています。

9月7日から14日。東京、巣鴨の「マスミ東京2Fギャラリースペース」で作品展「いきる いのち」を開催なさいます。


詳しくは、「無添加書道 遠藤夕幻」のFBで
ブログを見たら、金魚をクリックしてね ミモロより

ミモロへのお問い合わせ・ご要望は、mimoro1888@gmail.comまで