「今、被る京大生、ほとんどいないんだって~でもなんかいいよね~」と、京都大学の帽子を被るミモロ。
かつて、詰襟の学生服と3本の白線がある帽子を被った三高(現在の京大)の学生たちが、闊歩していた京都の町。
今や、大学生で、詰襟の学生服を着ているのは、応援団くらいに…。
中学・高校でも爪入りの学生服の学校は、激減し、ブレザーの制服がほとんどになっているのだそう。
この日、ミモロは、京都の丸太町通と東大路通の交差点「熊野神社」の向か側にある「山本帽子店」の前を通りました。
「あれ~閉店売り尽くしセールだって~。お店なくなっちゃうんだ~」と、何度もその前を通りながらも、1度も入って事はなかった店。
「どんなお店なんだろ?」と、店内へ進みます。
すでに棚に並んでいた帽子は、売れて、あまり品は残っていません。
「もう、ほとんど売れてしまったんで…サイズが合えば、すごくお得ですよ~」と声を掛けてくださったのは、ご店主の山本さん。
「お店やめちゃうんですか?」「はい、10月いっぱいで…」とご店主。
「山本帽子店」は、京都大学にほど近い場所に店を構えて、100年という帽子店の老舗。現在は、3代目に。戦前、ハイカラな人たちの間では、帽子が大流行。誰でも、帽子を被っていました。ここでも、そんな方々のニーズに応えるために、国内外の良質な帽子を販売。さらにオリジナルの帽子製造なども手掛けていました。
「あ、シャーロックホームズみたいな帽子がある~」
そう、英国の紳士服の老舗「DAKS(ダックス)」のものなども扱っていたのです。
「それ、耳の部分を下ろすと、温かいんですよ~」と。「冬の京都にいいかも…」とミモロ。
また、このお店が製造したソフトな羊革製のハンティング。
「これ、スタイリッシュだね~」と、今も上手に着こなせば、かなりカッコいいもの。
さて、このお店の歴史を物語るのが、「旧第三高等学校」の学生帽。
見事、三高生になれた学生にとって、その帽子を被るのは、憧れでした。
「合格したら、ここで学生帽を注文する人がたくさんいらしたんですよ」と。
なんでも三高帽子は、3本の白い白線が特徴。また、学生帽には、それぞれ個性があって、フォルムがみんな異なっているとか。
戦後は、「京都大学」の学生帽を販売。
「今も、卒業生が、懐かしそうにいらっしゃいます。毎年、京都にいらしては、うちで必ず帽子を求められる方も…」と、多くの人に愛されて来た帽子店であるのです。現在まで、根強いファンがいるだそう。
「そのお店がなくなるって、寂しいね~」とミモロ。
「まぁ、後継ぎがいませんから、私の代で閉じるんです」と。
今や、町の帽子店の数は、激減。京都でも、三條会商店街などにありますが…。
帽子は、専門店ではなく、デパートやファッションショップで購入するようになりました。また、夏は日除け、冬は寒さ除けという機能性が重視され、おしゃれに帽子を楽しむ人が少なくなっているのです。
「もっとおしゃれに帽子を楽しむといいのにね~」と思うミモロ。
「これ、ママいいんじゃない?」と、キャップを指さします。
確かに素敵かも…。スポーツ観戦などにかぶりたいもの。
「もう、ほとんど品がなくっているんで、サイズが合えばいいんですけど~」とご店主。
本当に、破格の値段がついています。残っているのは、サイズが小さいものが多いよう。
でも、もしかしてピッタリの帽子に出会えるかも…ぜひ、月末までに…
*「山本帽子店」京都市左京区聖護院山王町11 ☎075-771-3428
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