「え~と、生姜もたっぷりあるし~美味しい甘酒お配りするんだ~」とエプロン姿のミモロ。
2月3日の節分の日は、朝9時から京都の「聖護院門跡」で甘酒の接待の準備をお手伝い。
毎年、この甘酒を楽しみになさる方も多く、また晴天に恵まれた土曜日の節分とあって、境内は午前中から次々に参拝者が訪れました。
節分は、京都各所で豆まきなどが行われ、昨年もいろいろ回ったミモロですが、今年は、どこにも行かず、ここでご奉仕をすることに…。
「あの~初めてご一緒させていただきます。他に何したらいいか教えてください~」と。
修験道の本山である「聖護院門跡」は、山伏の修行などをなさる方が大勢いらして、全国からこの日は追儺式など、節分の行事をなさいます。
この甘酒も、そんなみなさんがご奉仕なさっているのです。今年、仲良しの鬼さんのご紹介で、参加させていただくことになったミモロです。
薪をくべたお釜には、たっぷりお甘酒。いい香りが辺りに漂ってきます。
小さなミモロは、軽い紙コップを並べます。
「ミモロちゃん、どうぞ、1杯、頂いてください~」と言われ、さっそく「どんなお味か、まずお味見しちゃおう~」と。
「わ~米麹の風味と生姜の味がすごく美味しい!」と目を細めます。「なんか体温まる感じ~」と。
10時になり、甘酒の接待の準備が整い、いよいよ訪れた方々に甘酒をふるまいます。
「甘酒の接待してます~どうぞ~」と声を掛けると、テーブルの前には、列ができるほど、たくさんの人が集まります。
「アルコール分ないんで、子供でも飲めますよ~」とミモロ。
子供向けには、生姜抜きの甘酒を渡します。
「わ~もうお釜に甘酒なくなっちゃった~」でも、隣りのお釜で甘酒を作り、できたものを継ぎ足してゆきます。
人の流れがほとんど途絶えることもなく、また、団体ツアーのバスなどが到着すると、門まで列ができてしまいます。
お待たせしないように、と、ミモロは、次々に甘酒のコップを渡します。
「ミモロちゃん、馴れてますね~がんばってね~」と、山伏姿の素敵な方に言われ、いっそう張り切るミモロです。
人の流れが途絶えた時を見計らって、ミモロは、奥へ。
そこには、お弁当が用意されています。「ミモロちゃん、コーヒーもありますよ~どうぞ~」とご一緒させていただいた方に言われ、さっそくお昼を頂戴します。
「あ、ナルミヤの赤飯弁当だ~ここのお赤飯美味しんだよね~」と、急いで食べると、再び甘酒の接待の場へ戻りました。
「あれ~ミモロちゃん、ここで何してるの?」と知り合いが次々に…
「甘酒接待のご奉仕…」と答えるミモロ。「いろんなことしてるのね~」とビックリした様子です。
午後1時には、ついに甘酒は、全部なくなってしまいました。
「はい、お疲れさまでした~」と、一緒にご奉仕させていただいた皆さんと一緒に…
「出過ぎたマネしてすみません~でも、少しでもお役に立ちたくて~」というミモロでした。
本堂の前には、豆まきの準備が整い、もうすぐ豆まきが始まります。
「わ~もう中に入れない~」そう、本堂には、年男や年女、鬼さん、来賓の方々などが、福豆まきをするために揃いますが、その姿も見えないほどの人の数…。
ミモロは、東側の入口方向へ、急ぎ、そこにもたくさんの人がいたのですが、幸運にも福豆がひとつミモロの前に飛んできました。「やった~!」と、見事をゲット。
さすがミモロ…
福豆まきの後は、山伏の追儺式が行われます。
人の姿が少なくなった境内…でも、式が始まるころには、再び大勢の人であふれます。
厄を祓う追儺式…東西南北の四方に矢が射られ、災いを祓います。
続いて、山伏さんたちの祈祷の採燈大護摩供が行われ、
いよいよ杉の葉に火が放たれ、モクモクと煙が立ち上り、この護摩の煙が辺りの厄を祓うのです。
「東京でやったら、加持じゃなくて、火事だって思われちゃうかも…」
重要文化財の歴史的建造物が近くにあるので、そばには消防署の人も配置されていました。
ミモロは、本堂から、その様子を拝見。
「御加持の煙、たくさん浴びたから、厄除けバッチリだね~」と言いながら、本堂から出て帰ろうとしていた時…。
「おや~もしかしてミモロちゃん?また会えましたね~」と、声を掛けてくださったのは、以前、お目にかかったことがあるおしゃれな方…
「あ、どうも~」と慌ててお返事…ちょっと緊張した様子…。
節分の期間、ミモロは、いろいろな方に声を掛けて頂きました。
「ミモロのブログ楽しみにしてるって~嬉しいね~!」と感激…。
さぁ、「吉田神社」にも行かなくちゃ~と、ミモロは、聖護院門跡を後にしました。
*「聖護院門跡」の詳しい情報はホームページで
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