「ここが『四天王寺』なんだ~」と感慨深げなミモロ。大阪天王寺にある聖徳太子が建立された日本初の官寺です。
推古天皇元年(593)に建立された、「飛鳥寺」と並びに本格的な仏教寺院として最古のお寺なのだそう。
京都から京阪電車と大阪メトロ「御堂筋線」を乗り継いで「天王寺駅」から徒歩10分ほど。
「思ったより近いんだ~」と、約1時間半で到着しました。
今年10月から来年4月まで、「聖徳太子千四百年御聖忌慶讃大法会」が行われます。特別な企画が予定されているのです。
中門、五重塔、金堂、講堂が南北に配置された伽藍を中心に、方丈や宝物館などが広い境内に配置されています。
そもそもここは、仏教を人々に広めるだけなく、人々を救う薬局や病院、また身寄りのない人たちのための社会福祉施設の役割を担っていたと言われます。
寺域は、約11万平米と言われる広大なもの。しかし度重なる戦火や天災で何度も建物は焼失。昭和20年の大阪大空襲でも、伽藍の大半を失ってしまいます。一部焼失を免れた建物は、昭和29年に重要文化財に指定。昭和38年に飛鳥時代の創建当初の様式で再建されたのが、現在の伽藍の姿です。
金堂には、ご本尊の救世観世音菩薩さまが祀られています。「なんか法隆寺の釈迦三尊像に雰囲気が似てる~」とミモロ。金色に輝くお姿に手を合わせるミモロです。
「遠くからでもここが「四天王寺」だってわかるよね~」というのが、五重塔。昭和34年に再建された高さ39.2mで鉄筋コンクリート造りです。
中門の両脇にいらっしゃるのは金剛力士像。身長5.3m、重さ1トン、顔のサイズ70㎝で、奈良の「東大寺」の仁王像に次ぐ大きさだそう。
「あれ?夢殿がある~」
そこは「聖霊院 奥殿」で、そこには49歳の聖徳太子摂政像(秘仏)が祀られているとのこと。
それに続く「前殿」が、今回特別公開され、「聖徳太子16歳像(秘仏)」が再建後、初御開帳されます。
「あの黒い像が聖徳太子さまがティーンエージャーだった時のお姿?う~よく見えない…」と目を凝らして見つめるミモロですが、さすが秘仏なので、公開されてもかなり奥にいらっしゃるため、はっきりと拝見することはできませんでした。
「でも、ありがたいよね~」と言いながら、お線香を奉納し、拝むミモロです。
創建当時の姿を建物には見ることができませんが、その当時の遺構と言われるものが出土しています。
排水管や石の棺。当時の優れた建築技術が伺える遺構です。
「あれ~いろんなとこに五色の紐が繋がってる~」と空中を仰ぎ見ると、そこには「結縁綱」が…。
この期間、境内に結ばれた綱で、仏様や聖徳太子とのご縁をいっそう深めることができるもの。
「きっと聖徳太子さまも、コロナ禍で人々が困っているのを心配されているに違いないね~」と、人々を思う太子の思いが感じるミモロなのでした。
*「四天王寺」の詳しい情報はホームページで
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