祇園祭の山鉾巡行が終わり、京都は、本格的な夏のまっただ中。連日、うだるような暑さが続きます。
疎水のそばの岡崎に住むミモロは、ある日、近所のお散歩に。平安神宮につづく神宮道沿いのマンションの1階にある「趣味の和装小物 きねや」というお店の前で足を止めました。
「なんか涼しそうなものがいろいろあるよー」店を覗くと、ミモロは中へと進みます。
店内には、金魚や桔梗、ススキなど夏の風物を描いた団扇が並んでいます。
「わーなんて涼しそうな団扇だろ・・・あれ、これ透けてるから風が来ないかも…」
竹を細く削った団扇の骨が見え、その上に切り絵のように絵が。
これは装飾用の団扇で、夏のインテリアとして飾られるもの。
「京うちは 阿以波」という元禄時代創業の老舗の品です。
「こんな団扇を飾ったら、涼しい気分になるねぇー」
夏の贈り物にも喜ばれる上品な小物です。
店内には、ほかにもいろいろな種類の和装小物が。
夏の着物にぴったりの小袋。
小ぶりで持ちやすい扇子は、色が素敵で、洋装でも持ちたい品。
銀細工の根付けやストラップもカワイイ形。
この日、お店では、竹籠の職人さんの小倉千恵美さんが作業をしていました。
ミモロは、近くで、作業を見つめます。
「わー竹がどんどんきれいに削られてゆく…すごいなぁー」
竹籠を編むための素材を、ナタで一本一本丁寧に仕上げて行きます。
小倉さんは、竹籠を作り始めて8年という若い職人。女性らしい感性が、繊細で、やさしさにあふれた作品を生み出しています。
「細い竹を使って編んだ竹籠だー。なんかカワイイ感じ…」
太さの異なる竹を組み合わせ、まるで雪の結晶のような模様…
ほかにも小ぶりなサイズのバスケットも。
「この中に入ってお出かけしたら、楽ちんだね」なるほどミモロが、入るのにぴったりの大きさです。中に、ガラスのコップを入れて、お花を活けても、きっと素敵…。手に持つ籠としてだけでなく、いろいろ使えそうな形の美しい作品です。
「これも夏のおもてなしにピッタリ…」
ガラスの器の下に敷かれた、大き目のコースターも、涼を誘います。
和装小物は、季節の移り変わりを楽しむ大人の遊び心を感じさせる品々が多く見られます。夏の着物には、夏らしい趣のある小物を持つのがオシャレで粋。
和装小物といっても、実は洋装にも相応しい品も多く、和服を着ない方でも、きっと欲しくなる品が見つかりますよ。
ゆったりとした雰囲気の店内に並ぶ涼やかな品々が、外の暑さを忘れさせてくれます。
*「趣味の和装小物 きねや」岡崎店 京都市左京区岡崎円勝寺町140 電話075-751-6677 詳しくはホームページで。
人気ブログランキングへ
ブログを見たら、金魚をクリックしてね