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ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

連日の祇園祭通い・・・ちょっとここでひとやすみ・・・清々しい蓮の花が疲れたミモロを癒します。

2012-07-21 | 癒し

7月1日から7月31日まで続く、京都の祇園祭の神事。
17日のハイライトの山鉾巡行の朝、ミモロは、ちょっと早起きして近くをお散歩に出かけました。

「なんか毎日大勢の人の中にいたら、疲れちゃったー。ちょっとリフレッシュしたいなぁー」と、トコトコと出かけたのは、南禅寺の参道の脇にある蓮池です。


先週訪れた時には、まだ蕾が多かった蓮池でしたが、この日は、池一面に緑の大きな葉が茂り、その中にピンクの大きな蓮の花が、ポッカリト浮かぶように咲いています。

「わーすごーい。とてもキレイ…」とミモロは、ただ見惚れるばかり。

なんて清らかな雰囲気漂うお花でしょう。


「お釈迦様が、いらっしゃる所に咲いてるんでしょ。極楽って、こういうところなんだー」と、ミモロが思うのもわかる、本当に清浄な気が漂っています。

朝なので、まだ空気はヒンヤリと感じられ、蓮池を渡る風の爽やかさは格別です。


「今ね、ここは、町の中にある蓮の花の名所として、密かに注目されている場所なんだよ」と、ちょっと自慢げに話すミモロ。

ミモロは、昨年、お散歩の途中で偶然、この蓮池に出会いました。
この池は、南禅寺に向かう参道脇の駐車場の奥に池はあります。
この日もご近所の方々が数人、カメラ片手に。


「蓮って確かいい香りがするんだよねー」とミモロは、花に鼻を近づけます。でも、何も薫りません。「おかしいなぁ?鼻の具合がおかしいのかな?あのー花の香りしますか?」と、そばの方に尋ねますが、やはり「何もしませんねぇー」と。

もしかしたら、もっと早朝に来なくちゃだめなのかも・・・。ミモロが到着したのは、6時半。きっと夜明けごろ、花が開き始めるころに来ないと、もう香りが風で飛んでしまったのかも…。

「次は、うんと早起きして、来て見よう…」と、思うミモロでした。

本日は、美しい蓮の花を楽しんでいただけたら…と。


「でもね、お散歩のコースに蓮の花が見られたり、家から蛍が見えたり…京都っていいところだねー。自然がすぐ近く・・・しかも感激するほど素敵な景色ばかりだよー」
ミモロは、京都暮らしが楽しくてたまりません。

特に、ミモロのように京都以外のものにとって、京都の魅力は、強く感じられるよう…。

前から言うように、京都に来たら、朝のお散歩が本当におすすめです。特に夏は、6時台のお散歩を…。

蓮の花を見たミモロは、「気分もすっきり…さぁ、山鉾巡行見物に出かけよう!」と、蓮からエネルギーをもらったみたい…。


さぁ、いよいよ「山鉾巡行」が始まります。





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ミモロの祇園祭体験(7)いよいよ宵山。四条通に響くさまざまな囃子。「日和神楽」で祈る明日の好天

2012-07-20 | 祭事・神事・風習

「今週は、なにも手に着かないねー」と、祇園祭にどっぷり浸かっているミモロ。
今年は、山鉾巡行の前が、三連休となり、いつもより長く楽しめた感じの祇園祭。いよいよ明日は、祭りのハイライトである山鉾巡行。でも、その日は、平日なので、いつも最高の人出になる宵山より、今年は、次の日もお休みの宵々山の方が、人出は多かったように思います。

山鉾が立ち並ぶ烏丸通より西側から、夜22:00ごろ、四条通の高島屋の並びにある御旅所と呼ばれる場所へと、いろいろな祇園囃子の音が迫ってきます。
御旅所は、17日から24日まで、お神輿に乗られた神様が、町中にとどまる場所。

「日和神楽」という宵山に行われる祇園祭の神事のひとつは、この御旅所にいろいろな山鉾が、お囃子を奉納し、明日行われる山鉾巡行が、好天に恵まれるようお願いする神事です。


今年から、「日和神楽」に参加するのが、ミモロが粽売りをした「大船鉾」。一度、家に戻り、夜もう一度、四条通にやってきたミモロは、ちょうど「大船鉾」のお囃子の一団と出会いました。

四条通を「大船鉾」のお囃子をする人たちが、歩くのは初めて。「なんか嬉しいですねー」と。いつもは、他の山鉾の神楽を見物する側だったはず。今年から、自分たちが神楽を奉納する喜びは、いかばかりでしょう。

四条通を歩く姿も、誇らしげです。

御旅所の両脇に、社があり、そこで、交互に神楽が奉納されます。
「大船鉾」は、東側の社に一番乗り。

無事に奉納が終わると、すぐそばで待機している次の山鉾のお囃子が、前に進み出て、神楽を奉納します。
東側の社に、次にやってきたのは、「北観音山」。

社にお辞儀をして、八坂神社の神官からお祓いを受けます。

西と東の2か所社があり、それぞれに山鉾のお囃子が奉納されるため、八坂神社の神主さんと神官の方は、見物人をかき分けて、2か所を行ったり来たり、とても忙しそうでした。

さて、その次は、「放下鉾」

それぞれのお囃子は、リズムとメロディーが異なるもの。カンカンと響く鉦、リズムを刻む太鼓、情緒ある笛の音が、四条通に響きます。

「なんか今までのとは違う感じ…」
とミモロが、見つめるのは「綾傘鉾」。長い棒を持った人が、最前列に立っています。「何が始まるのかな?」とミモロは、期待の眼差し。


「わーバトントワラーみたい!」棒を、まるでバトンのようにクルクルと勢いよく回転させたり、グルグル振り回したり…「わーすごーい」とミモロは、目を見張ります。
これは、「棒ふり囃子」というこの鉾だけの踊りです。
巡行では、衣装をつけた踊りが見られます。

さてその後には、「函谷鉾」のお囃子が続きます。

この夜ばかりは、子供たちも夜遅くまで仲間といっしょに楽しそう。

そして、最後は「菊水鉾」のお囃子が登場。

夜23時ごろまで、四条通には、いろいろなお囃子が響き渡りました。

社のそばに立っているだけで、次々にいろんなお囃子が聞けて、なかなか楽しいもの。

「きっと明日は、いいお天気になるねぇー早く帰って、寝よう…」
初めて「日和神楽」を見物したミモロは、ちょっと眠そうな目をしながら、明日の山鉾巡行に備えます。

同日、「南観音山」では、「暴れ観音」という迫力ある神事が行われます。「来年は、そっちを見たいなぁー」と。眠くなったミモロは、両方みることができませんでした。残念。






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ミモロの祇園祭体験(6)縁結びのお守りが人気の「保昌山」。かわいい梅飾りの粽や団扇も

2012-07-19 | 祭事・神事・風習

祇園祭で、多くの山鉾が並ぶのは、町を南北に走る烏丸通から西側。東側にあるのは、「長刀鉾」そして、四条通より南側にあり、ちょっと離れた印象があるのが「保昌山」です。

「今年は、絶対、ここに行きたい…」とミモロが思うのには、理由が。それは、この山が、縁結びに纏わるものだからです。


ご神体の人形は、鎧に太刀を帯びた平井保昌(ひらいやすまさ)が、愛する和泉式部のために紅梅の枝を折り、奉げている姿です。


会所の奥にはお社が。まずはそこにお参りを。
そのそばには、縁結びのお守りなどが。
「どれにしようなかなぁー」と迷うミモロです。


ここに並ぶお品の中で、恋する姿のご神体が、手にする梅をあしらった粽、
御符団扇などが、特に人気です。
「どれもかわいい感じ…」とミモロは、熱心に並ぶ品々を見て行きます。

「粽、どうですかー」と子供たちの声。
「ミモロも粽売りやったんだぁー。みんなと同じー」と話しかけます。

「えーと、粽と団扇ください…」「はい、どうぞ…両方で1400円でーす」と。
表面は、小さなあ梅の花が一面に。そして裏面に「縁結び」と書かれた団扇です。
「なんかこれで扇ぐと、いいご縁が呼び込めそうな気がする…」。そういうと、ミモロは、パタパタと扇ぎながら、通りを歩き始めました。

すぐ近くの店に、若い女性たちが、なにやら集まっています。
「なにしてるんだろ?」とミモロは興味津々。気が付くと、ミモロが何か熱心に机に向かっていました。なにしてるの?
そっと覗くと、ミモロは、小さな瓶を見つめています。


「興味ありますか?よかったら塗ってみて下さい…」と、やさしい笑顔のこのお店の方。

実は、ミモロが見ていたのは、お人形のお顔などを描く胡粉で作られた爪にやさしいネイルエナメル。創業260年の日本画材の老舗「上羽絵惣」というお店が、開発した注目のネイルなんです。「あのー今日は、ゆっくりできないので、またいずれ伺ってもいいですか?」とミモロ。

ということで、この胡粉ネイルに関しては、後日レポートする予定です。お楽しみに…。

縁結びの御符が付いた粽と団扇を抱えて、ミモロは、提灯に明かりが灯る通りを、楽しそうに屋台を覗いたりしながら進みます。

祇園祭の夜は、まだ始まったばかり…



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ミモロの祇園祭体験(5)池坊学園での「花きらきら茶会」と作品展で、しばし寛ぎのひとときを。

2012-07-18 | 祭事・神事・風習

今年も祇園祭を満喫しているミモロ。

粽売りのボランティアをしたミモロに、「はい、ご褒美…」と、近所の「池坊学園」で開催されている「花きらきら茶会」の招待券を頂きました。さっそく、そこに出かけることに。

祇園祭期間は、周辺の施設やお店でもさまざまなイベントが行われています。これもそのひとつ。
華道のお家元、池坊が主宰する華道のみならず、日本の文化などを広く学ぶ学園です。
大きな建物の中をトコトコ歩き、その会場へ。
夏らしいお花が、それぞれ個性豊かに活けられた作品が並んでいます。


その奥が、生徒さんたちがお点前を披露するお茶席に。
ミモロは、お点前のすぐ前のお正客のお席に…。
「お菓子をどうぞ…」
「わー夏らしい風情のお菓子…これは、どういうお菓子ですか?」と、正客らしくお尋ねます。
「これは、キュウリというお菓子で、祇園祭のお印であるキュウリが描かれた葛焼きです」と。清々しいキュウリを思わせる色合いの葛焼きの面に、知恩院黒門前にある神さまがお降りになったと言われ、きゅうりが稔ったとの瓜生石に因み、輪切りキュウリの焼印が。

ミモロは、そのお菓子が気になりつつ、お点前を拝見。


やがて、ミモロのところに、お茶が運ばれました。

「わー祇園祭の鉾が描いてあるお茶碗だー。お菓子もお茶碗も、ホント、祇園祭らしくてステキ!」と、うれしそう。
ほんのり甘い和菓子の味が口に広がり、ほろ苦い抹茶が、気分をリフレッシュしてくれます。

「外は、すごい人出で、歩くのも大変…。でもここは別世界…また来年も来ちゃおう…」と。

お茶を頂いたミモロは、建物の中を歩いていると、遠くから祭囃子の音が聞こえてきました。
「なんだろ?」と、さらに進むと・・・。
そこでは、「大船鉾」の方々によるお囃子の演奏が。

町内の子供も混じり、祇園祭独特のお囃子が、響きます。


今年、唐櫃巡行と共に、宵山の夜、日和神楽に参加する「大船鉾」。本番に向かい、何度も演奏が行われます。この日和神楽は、山鉾巡行の日の好天を願い、鉦(かね)、太鼓、笛などを専用の山車にのせて八坂神社の御旅所に向かいながら演奏されます。「函谷鉾」「岩戸山」「船鉾」「月鉾」「菊水鉾」や「南観音山」「北観音山」などのお囃子が四条通を夜21時すぎから進みます。


「夜、見に行かなくちゃ…」と。「一度家に戻って、休まないと…」さすがのミモロも連日の暑さにちょっと疲れがでているよう…がんばれミモロ!




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ミモロの祇園祭体験(4)142年ぶりに唐櫃巡行が復活する「大船鉾」で、粽(ちまき)売りに初挑戦

2012-07-17 | 祭事・神事・風習

昨年は、見るだけだった祇園祭。でも今年、ミモロは、京都の人といっしょに祭りを盛り上げる側になりました。それが祇園祭の風物のひとつの厄除け粽や御符を売るボランティアです。

端午の節句に食べる粽のように笹で作られたもので、姿は、食べる粽とそっくり。
「この粽は、食べられますか?」とよく観光客の方が尋ねますが、これは食べられません。そもそもこの粽は、厄病を除ける「茅の輪」をそのおこりとしているとか。「蘇民将来子孫也」と書かれた札が付いているのは、この粽を飾っている家は、厄病神がよってはいけませんよという標と言われます。伊勢地方の正月の注連縄飾りにも同じ言葉が書かれています。祇園祭の粽は、玄関脇に飾り、1年の無病息災を願います。

さて、それぞれの山鉾のそばにある町会所では、山鉾の名前が入ったオリジナルの粽や、ご神体に纏わる御符、また山鉾をデザインした手ぬぐいなどを、祇園祭の山鉾が飾られている期間、販売しています。それを求めるのも、祇園祭を訪れる楽しみのひとつです。

今年の注目のひとつは、「大船鉾」。今年、142年ぶりにご神体を納めた唐櫃で、山鉾巡行に復活します。鉾は、蛤御門の変で、焼失。現在、2年後の復興を目指し、作業がすすめられています。


ミモロは、その注目の「大船鉾」で、粽や御符を売るボランティアになりました。

朝から、浴衣を着て、イソイソと「大船鉾」の会所へ行き、粽や御符が並ぶ机のところに立つことに。

「粽どうーですかー」と「厄除け粽、どうーですかー」と、京都弁で観光客に呼びかけます。
1年間京都に住んで、ミモロは、京都弁が随分上手になりました。
「関東弁より、観光客は、京都弁の方が喜ぶよねー。これも京都のおもてなし…」と。

「大船鉾」のご神体のおひとつが、安産の神として崇められる神功皇后。会所には、安産のお守りと腹帯も並んでいます。

そして、ここだけにしかないのが、「大船鉾」と焼印された木札。
この札は、熊野檜で、復興中の「大船鉾」の部材を用いています。

「このお守りも御符も、祇園祭の時だけしか買えないんですよ」と、観光客の方に説明も。


「どうぞ、なかに入ってお参りしてくださーい。中に、すごいものがあるんですよー」と。
会所の奥には、そのご神体や山鉾に纏わる品々が展示され、この時だけお参りすることができます。

「大船鉾」には、かつて鉾の先頭部分に飾られた巨大なお飾り。

また、鉾の周りを飾る織物。
今年新調された狩衣や能衣装も。
そして、ご神体を納め、142年ぶりに山鉾巡行を行う唐櫃も。

なかなか見応えがあるりっぱなお品です。

ミモロは、朝10時から夕方16時まで、一生懸命、粽と御符を売るボランティアをつとめます。
「粽、ひとつくださいー」と観光客の方。「はい、600円、お納めくださいー」粽の入った袋を渡すと、「あら、かわいい…がんばってねー」と言われ、「はーい、おうきにありがとうございますー」とお返事を。
京都のネコになりきっているミモロでした。

お昼は、交代で、近くの料理屋さんでお弁当を頂きます。
「ボランティアだけど、お弁当付きなんだー。わー美味しそう!」と、暑さが厳しいこの日、お水も多めに補給します。

夕方の交代まで、ミモロは、粽売りを。
「よくがんばりましたね。どうもありがとう…」と「大船鉾」の係りの方に。

「はい、これは、ボランティアのお礼に…」と、粽を頂くミモロです。
「わー、どうもありがとうございまーす」と、疲れも忘れ、笑顔でニッコリ。
すてきな経験をした1日でした。

*今年は、3連休なので、観光客の人数も昨年を大きく超えるものに。そのため「大船鉾」の粽は、宵山を待たずして完売に。多くの山鉾でも、粽の売り切れが続出。粽を求めるなら、来年は、お早めに…




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