ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

今大人気の紅葉スポット。鞍馬の「白龍園」。春と異なる表情にびっくり。鮮やかな紅葉が山を包む景色

2014-11-20 | 自然

いま、人気上昇中の紅葉スポットは、鞍馬の「白龍園」。1日限定100名の贅沢な時間が過ごせる場所です。
 
昨年の秋、今年の春と、3回目となるミモロ。「何回行っても素敵なんだもの…」とこの秋も…今回は、ハンス君もいっしょに。
園内を歩くごとに、次々と現れる見事な紅葉の景色。
 

本当に感動ものの美しさ。
鞍馬の山にある「白龍園」の木は、どれもスクスクと実にのびやかに枝を伸ばし、その趣は、町の紅葉とは異なり、壮麗なもの。

すでに園内を一周したミモロ。茶店でひと休み…というところで、「あ、まだ見てない場所がある!」と突然、来た道を戻りはじめました。
「え~どこ行くの…」とハンス君は、ミモロの行動に唖然。
「だって、見たい場所あるんだもの…ヨイショ」と階段を上ります。「ミモロちゃん、待ってよ~」と後を追うハンス君。

ミモロが来たかったのは、ここ…。春、桜を眺めた場所です。秋と春、同じ場所にたつふたり。でもその前の景色は、全く違います。
 
「山が近く感じる…」とミモロがポツリ。華やかな近くの桜に目を奪われていたのでしょうか。遠くの山の印象は薄いものに。でも秋、山は、色づいて、存在感を高めています。眼下には、赤い楓が連なり、山との距離を結ぶよう…。

「この景色もなかなかだね~」とハンス君。「うん…いいよね~」

しばし山を眺めたミモロたちは、紅葉の中を歩き、再び山の下へと戻ります。
  
 

「もういっぱい紅葉見ちゃった~」
満足そうなミモロ。

「さぁ、茶店に行こう…」
お休み処のそばにも、それは鮮やかな紅葉が…

田舎家のような造りの茶店。その窓からも外の紅葉が艶やかに…。
 
「あ、ミモロちゃんいらっしゃいませ~。お久しぶりですね~」と、ミモロのことを覚えていてくださった茶店のみなさん。
「抱っこさせて~」と、やさしくミモロを胸に…。半年ぶりの再会にミモロもうれしくてたまりません。
「なにになさいますか?」「あの~ミモロは、ぜんざいお願いします。ハンス君はなんにする?」「よくわかんないけど、ミモロちゃんと同じもの…」ぜんざい初体験のハンス君です。「座っておまちください」そう言われて、囲炉裏のそばへ。

「いいね~囲炉裏って…」とミモロ。じっと火を見つめるふたりです。


山の中の鞍馬は、昼を過ぎると急激に気温が下がります。「これ暖房?ドイツならマントルピースだけど…」
すでにミモロの家でもエアコンの暖房は必要なほど寒い京都。「なんか今年寒い気がする…去年、今頃エアコン入れた記憶ないもの…」と。確かに京都は、冷え込み始めました。ときどき東京に行くミモロは、「東京の方が、温かい…」と感じます。盆地の京都は、風がビュービュー吹いて寒いというより、空気全体が冷える感じ。冬毛が生えないミモロは、セーターやマフラーで冬をしのぎます。「もうマフラーしたくなっちゃう…」とミモロ。もう夜の暖房は欠かせません。

今、京都では、ライトアップの紅葉見物が人気で、いろいろな場所で夜も紅葉が楽しめます。昼間は、比較的暖かくても、日が落ちると、急激に気温が下がる京都。くれぐれも夜の外出には、暖かい服装を用意してください。かなり冷えます。

「あ、お餅を焼く匂いがする…」と、鼻をピクピクさせるミモロ。「なあに?」とハンス君はよくわからない様子。

やがてふたりの前にぜんざいが運ばれました。お椀の蓋をあけると、こんがり焼かれたお餅が2つ。
ほどよい甘さのぜんざいが、冷えた体を温めてくれました。


「美味しかったね~」「うん、デリシャス!」と、ハンス君も気に入った様子。


ミモロの紅葉見物は、今週本格的に…。「忙しい…」と言いながら、うれしそうなミモロです。

*「白龍園」の情報は、「叡山電車」のホームページで

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「白龍園」の鮮やかな紅葉。山を染め上げる楓の赤に目を奪われる秋。ミモロ2回目の秋の庭園鑑賞。

2014-11-19 | 自然

今年の春の桜に続き、再び秋の「白龍園」を訪れたミモロ。今回は、ハンス君もいっしょです。
「白龍園」は、一般公開が始まってから、3回目の秋を迎えるプライベートの庭園。叡山電鉄の「貴船口駅」の一つ手前の「二ノ瀬駅」から歩いて7分ほどの場所にあります。
1日限定100名のみが、庭園を鑑賞できる、まさに静かにゆっくり過ごせる贅沢な時間に浸れます。
「あのね~去年の秋も行ったの…もう素晴らしい紅葉だったんだよ~」とミモロは、ハンス君に話しました。春の桜を見たことがあるハンス君も「秋の景色をぜひ見たい…僕も行きたい…」と、急遽ミモロに同行することに…。

「白龍園」に関しては、昨年の秋訪れたときのミモロのブログで詳しくお話ししています。ぜひそちらもご覧ください。

さて「白龍園」に到着したふたり。園の入り口に入ると、すぐに立ち尽くします。「わーすごい~」
 
緑の苔の上に赤い楓の落ち葉が散らばり、まるで緑の上に赤い世界が広がっています。
 
「春と全然違う景色…まるで別のところに来たみたいな気がする…」とハンス君。
そう、春は、薄いピンクの桜が一面山を包み、緑の木々や苔と、清々しい生命力あふれる景色を展開します。一方、秋は、赤や橙色、黄金色という強い色彩で、豊穣の景色を見せてくれるのです。

「今週が見ごろの最後だって…」とミモロ。ここを所有する子供服メーカーの「青野株式会社」の青野雅行社長から「早く着た方がいいですよ。結構散ってますから…」と言われ、予定を早めてきたのです。「早めに来てよかったね~」「うん、そうだね」といいながら、ふたりは落ち葉の上をさらに奥へと進みます。

「あ、気をつけて!」と、急に歩みを止めたミモロ。「オッと…」後ろにいたハンス君がぶつかりそうに…「どうしたの?」

「苔、踏みそうになったの…危ない危ない…」とミモロ。「そうだった、苔を踏まないように気をつけなくちゃね!」とハンス君も。「白龍園」は、桜や楓だけでなく、苔の美しさも評判。ふたりは、できるだけ踏まないようにジャンプ。
「ハンス君大丈夫?」と身軽なネコのミモロ。「うん、待って~」クマのハンス君は、ジャンプは苦手…。
  
そう、苔を踏まないようにね…

 
「わー見事だね~」と、園内のいたるところ鮮やかな楓が枝を伸ばしています。
「あ、ミモロちゃん、お久しぶり…今年もいらしたんですね~」と、このお庭を管理する水相さん。
「はい、今年もお邪魔しました。また春と同じくハンス君もいっしょです。あの~今年の紅葉はどうですか?去年より少し早い気がするんですけど…」とミモロ。「そうですね…このところ急に進みましたね。強い風が吹いたら、結構、葉が落ちると思いますよ。今日は、天気もいいし、風もなくて、絶好の日和でしたね…」と。昨年ミモロが訪れたのは、約1週間後のこと。おそらく来週になったら、かなり落葉が…。もちろん、すでに桜は、全く枝だけの姿です。

山腹にある「白龍園」には、東屋が点在しています。そのひとつ「福寿亭」からは、遠くの山々の紅葉がパノラマのよう…。

「雄大だね~」「うん。日本の秋ってキレイだね~」

ここでは、敷地内の楓越しに、はるかな山々の紅葉を楽しむのがポイント。

「白龍園」の景色は、敷地内の整えられた庭だけでなく、鞍馬の山々の借景からもできているのです。
 

二人は、園内の隅々まで歩き回ります。
「さぁ、次に行こう…」とハンス君
「え、もう行くの~」と慌てて追いかけるミモロ。
「ここの楓見事だね~」とハンス君が足を止めたのは、「鶯亭」の前です。
今年も燃えるような紅葉がそこに…「あれ?ここ前に来てるよね~」とハンス君。「もちろん…桜の時ね~」「全然感じ違うから、わかんなかった」とハンス君。そう、春の桜は、枝だけの姿で、今は全く目立ちません。でも、その枝だけの桜も、春はこんなに…
後ろの楓は、この時は、存在感がありません。「本当に同じ場所とは思えないね~」
春と秋、全く別の表情を見せてくれるお庭。「日本の景色って、すばらしいね~」と、ドイツ生まれのハンス君は、改めて日本の四季の魅力を実感したよう。

「こうやって見ると、きっとキレイだよ」とハンス君。体重が軽いので、苔への影響はないということで…木の根元に横になり、上を見上げます。
 
「紅葉の天井だ~」「キレイだね~」と、光を通す薄い楓の葉は、下から見上げると、その色がさらに美しく感じられます。ミモロたちのように横にならなくても、十分楽しる景色です。

「いいね~こういう時間…」「うん…」言葉少なげなふたり。静かな時間が流れます。
こういうのんびりした時間が過ごせるのも、「白龍園」の魅力。1日限定100名の入園者しかいないので、本当にゆっくり紅葉が鑑賞できるのです。

「白龍園」の観覧券は、叡山電車の「出町柳駅」で朝9時から発売されます。発売前にすでに100名ほどの人が列を作り、あっという間に完売になるそう。当日券しかないので、早めに行くことをおすすめします。詳しくは「叡山電車」のホームページから、どうぞ・・。なお、「白龍園」では、観覧券の販売は一切していません。


のんびり寛いでいると…「ミモロちゃんですね~初めまして…」と、青野喜行さん。「青野の弟です。ミモロちゃんのことはブログでよく知ってますよ」と。「あ、どうも…恐縮です」とご挨拶するミモロ。「これ、兄から預かってきました」と大きな袋をミモロへ。その中身は、子供服のはぎれがいっぱい。「わーいつもありがとうございます。またミモロお洋服増えちゃう…」そう、最近のミモロの洋服は、青野さんからのご提供の生地で作っています。「あ、今日のお洋服は、子供服のスカートのはぎれですね。カワイイ・・・よく似合いますよ」と。「そうですか?」と言いながら、わざわざ歩いて見せるミモロです。

「鑑賞し終わったら、ぜひ下の茶店で休んでくださいね」と青野さん。「前にお抹茶と和菓子食べたとこだ」とハンス君。「ねぇ、行こうよ~」と、ミモロに催促。「じゃ、行って来まーす」と青野さんとお別れして、下の茶店に向かうことに…


もう十分、鑑賞したの?「あ、まだ行ってないとこがある…」


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吉田装束店と東京のグラフィックデザイナーのコラボでうまれた、未来の伝統文様の狩衣

2014-11-18 | イベント

11月は、紅葉と共に、京都では、イベントや展示会が目白押し。ミモロも「もう体が足りない…どうしよう…」と、週末に重なるイベントで、どれに行くか悩んでいます。

15日、「酢屋龍馬祭」に午前中に参列したミモロは、午後から、京都御所の北西エリアの鞍馬口近くで開催されるパーティーに出かけました。
会場は、「impact HUB kyoto」というモダンな名前…丸太町通をトコトコ同志社大学方向へ南下します。「どこだろ?」とキョロキョロ。
「あれ~ここなの?イベントの看板が中にある…・」
  

モダンな建物を想像していたミモロの予想と違い、そこは趣ある和の佇まいの場所。「ホントにここでいいのかな?」とちょっと心配そうに中へ。
impact HUB Kyoto]とは、ホームページによると、『現代の社会そして人間との関係を変革するために自己を磨き深める人々が寄り合い新しい世界を創っていくための道場です」と。メンバーになると、その施設が利用できたり、ヨガやセミナーなどに参加できるもので、世界60都市、7000人を超える会員がいて、さまざまな起業家たちのグローバルネットワークの一員になれるのだそう。詳しくは、ホームページをご覧ください。今回は、そこを会場に「AS2 アートを肴に酒を呑む」が主催するパーティ仕立ての展示会に参加するために訪れました。

建物は、かつて学校の施設だったという講堂のような広さが…。
すでに多くの人たちがそこに…ミモロも受付を済ませて、中へと進みます。

ミモロは、以前、お目にかかったことがある「吉田装束店」の吉田亘さんにイベントのご案内をいただいたのです。

吉田装束店」は、昭和元年創業の、御所の西、室町通にある神職装束、有職装束、舞楽装束などを手掛ける専門店。ここには、神職がまとう狩衣が展示されていました。
能舞台に飾られた狩衣。「なんか神々しい雰囲気が漂ってるね~」とミモロ。この能舞台スペースも展示などに使えるスペースなのです。

「あ、吉田さんだ~こんにちは~」と、駆け寄ります。「ミモロちゃん来てくれたんだ~」と緑のベストがお似合いの吉田さん。
「今回は、100年後の日本の伝統的な文様と認識されること目指して、東京デザインプレックス研究所所属の4人のデザイナーと組んで未来の伝統文様を作ったんです」と吉田さん。
「こんにちは~はじめまして…」とデザイナーのみなさん。この日は、4人のうち3人の方が会場に…。
 

では、今回発表された未来の伝統文様の狩衣を見てゆきましょう。
「これは、クリオネをモチーフにしたもの」と吉田さん。「え?クリオネ…雪かと思った…」とミモロ。「霰地紋にクリオネ(裸亀貝)です」「あ、霰地紋って、ダミエね…」とミモロ。「そう、よく知ってますね」「まあね~」と鼻を膨らませるミモロです。

さて、次は、華やかな色彩の狩衣。
そばの表示には、「波立枠地紋に洛神花」とあります。「う~なんのお花?」とミモロは首をかしげて…「それはハイビスカスのこと」と吉田さん。「最近は、女性の神職さんも多いから、こういうの似合うと思いますよ」と。狩衣は、神職さんたちが自由に選べるのだとか。

最後に、「なんかカワイイ感じ…」とミモロが気に入ったのは、「蔓(かずら)の丸」
 
丸い部分が可愛らしさを誘います。

「でも、こういう文様、昔からあるみたい…」とミモロ。「そう、でも全く新しいモチーフなんです。ミモロちゃんが、そのように感じるのは、キチンと伝統の文様の様式や決まり事を踏まえているからなんです…。つまり、どのように伝統と新しさを融合させるかが大切なんです」と吉田さん。

これらの文様は、他のものにも応用できそう…。未来の伝統文様は、きっと大きく羽ばたいて行くのでは…。


展示のそばのスペースでは、この日、文様パターンで作るペンダントのワークショップが開催されていました。
 ミモロもそばで見学を…。

「ミモロちゃん、お料理食べた?」「う~ん、まだ…」「たくさん食べてね…」と吉田さん。
『アートを肴に酒を呑む』という「AS2]のパーティーは、その設えが素敵…。狩衣をご神体に、神棚のような雰囲気。料理は、神様にささげるように三方に盛られています。
   
どの料理も、自然の恵みを感じさせるもの。ミモロもいろいろいただきました。

「なんかすごくおしゃれで、芸術的な展示スタイルだった…若い人たちの感性ってすごいね~」と、若いはずのミモロも感心しきり。

今、日本の伝統の形は、その洗練された姿から、さまざな分野で注目されています。「日本ってすごくない~」と、日本のネコに生まれたことを、誇らしく思うミモロです。
 


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高瀬川沿いにある材木商「酢屋」。坂本龍馬の命日、11月15日に行われた「酢屋龍馬祭」

2014-11-17 | イベント


晴天と土曜日に恵まれた11月15日。ミモロは、三条大橋を渡り、高瀬川を目指します。
  
高瀬川は、京都、伏見、大阪へ物資を運ぶ水運の要。その昔は、山から切り出した材木を扱う、材木商が川のそばにありました。そのひとつが、材木商「酢屋」です。ミモロは、その日、そこで毎年開催される「酢屋龍馬祭」に参列するために、張り切って出かけました。

午前10:30から始まる龍馬の命日の追悼祭…すでにミモロがもらった整理番号は、92番。「今日は、土曜日なので、多くの方がいらしています」と、11代目となる中川典子さん。

以前、銘木を扱う「千本銘木商会」で行われた木工教室で、すでに顔なじみのミモロです。「あ、もろみちゃん、いっらっしゃい。今日は、お侍なんだ~よく似合いますね~」と…。中川さん、ミモロのことをモロミと覚えてしまったよう…。「あの~ミモロ、お味噌じゃないんですけど…」と小さな声で…。

「酢屋」の店先には、龍馬の写真を飾った祭壇が設けられています。

はじめに、9代目のご挨拶から…。いつの間にか、大勢の人を潜り抜け、ミモロは、最前列にしっかり…

さて、酢屋は、享保6年(1721)から、この場所で材木商を創業。現在、10代まで、ずっとこの場所で店を構えています。実は、変化激しい町中で、初代から同じ場所で300年近く店を構えるのは、本当に珍しいこと。「酢屋」も、高瀬川に材木を流せなくなり、現在、作業所は、千本通にあります。でも、この場での商いを続けることの歴史的意義を代々固持してきたのです。

さらに昔ながらの構えの店は、さすが材木商の店らしく、しっかりとした構造。「きっと地震にも大丈夫だね~」とミモロが思うほど、京都にある町家の中でも、多少のことではビクともしなそう…。歴史的な事実を今に伝えるには、それ相応の地盤の強さとそこの建物を大切に維持する人々の思いが欠かせないことを物語る建物です。

「酢屋」が、歴史の本にその名を刻むことになったのは、幕末に坂本龍馬をはじめ、海援隊隊士をかくまった事実によります。

まさに命がけで龍馬たちをかくまった、6代目店主、酢屋嘉兵衛。しかし、慶応3年(1867)11月15日に、ここから歩いて5分ほどの「近江屋」で、中岡慎太郎と共に、襲撃され、絶命します。
「その知らせを受けて、『酢屋』にいた海援隊の2名が現場に向かったそうですが、すでに龍馬は息絶えていたそう。6代目は、龍馬さんを守りきれなかったと、悲しんだそう…。龍馬は、ここの2階に滞在していました。

今は、そこからは、ビルしか見えませんが、当時は、高瀬川がすぐ前を流れ、伏見、大阪方面まで見えたそう。格子窓の位置も昔のまま、龍馬さんは、そこからさらに遠くの世界を見ていたことでしょう。どうぞ2階に上がって、龍馬さんの夢に思いをはせてください…」という内容のお話しを…。

龍馬は、土佐藩の脱藩者、海援隊の隊員も下級士族などの出身者で、いずれも10代や20代の若者ばかり。今の若者より、よっぽど大人だったとしても、故郷を離れ、寂しさと不安を感じないはずはありません。酢屋の家族は、そんな龍馬たちに温かく、接していたことが、龍馬の手紙などから読み取れるそうです。

「龍馬追悼祭」は、来賓のご挨拶に続き、祭壇の前に集まった200人を超える参列者が、祭壇で冥福を祈ります。
まずは、「酢屋」の関係者から…。そして参列者のひとりとしてミモロも祭壇の前へ…
  

参列者に渡された献杯のお茶とお酒…。それから全員で献杯を…
 

「毎年、多くの方にご参列いただきまして…」と、『酢屋』の10代目と11代目。


現在、『酢屋』は、銘木の木工細工のお店をここで営んでいます。その2階は、現在、龍馬の遺品や文書、海援隊文書などを展示する「ギャラリー龍馬」になっています。

「古い家屋を新たにするとき、天井を開けたところ、そこからいろいろな文書が出てきたんです」と。
展示には、龍馬が姉乙女に書いた5メートルもの手紙など、貴重な資料や写真が…。

「こんなに多くの人たちに、今も愛されている龍馬って、すごいね~」


『酢屋』の前の通りは、「龍馬通」との表示が…。

この日、京都各所の龍馬ゆかりの場所では、彼の業績を偲ぶさまざまな追悼の催しが開催されました。

短い生涯ながら、龍馬が京都に残した足跡の多さ…今も、多くの人を魅了し続ける龍馬です。

*「酢屋」の詳しい情報は、ホームページでどうぞ…

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紅葉の穴場かも・・・足利家将軍の崇敬を集め、後水尾天皇とも所縁の深い「若宮八幡宮」

2014-11-16 | 寺社仏閣


「京都観光文化を考える会 都草」のメンバーさんたちと一緒に、五条通にある「若宮八幡宮」の境内の美化活動にやってきたミモロ。みんなで、境内の落ち葉を集め、キレイにしました。
その後、神社の歴史などを宮司さんに伺うため、建物の中へ。座布団に座って、お話しに真剣に耳を傾けます。


この神社は、平安時代の武将、八幡太郎義家の父親、頼義が、祀ったものと伝えられ、源氏と所縁の深い神社です。また室町時代には、足利家の歴代将軍、さらに徳川家の歴代将軍からも崇敬を集めた由緒ある神社なのです。
もともと、六条醒ヶ井で創建されたのですが、応仁の乱で焼失、その後、移転を繰り返し、慶長10年(1605)に、豊臣家の命で、現在の五条通に移転、承応3年(1654)に後水尾天皇により造営されたのだそう。ご祭神は、応神天皇、神功皇后、仲哀天皇の八幡三神さまが祀られています。
「勝負運には、ご利益ありそう…」と勝手に思うミモロです。

「徳川家から後水尾天皇に嫁がれた和子さまが、深く信仰なさった神社なんですよ」と宮司さん。「後水尾天皇は、85歳まで生きられ、当時としてはご長寿…また、多くのお子様がいらっしゃったんです。修学院離宮などを造営されたことでも知られますね」
「うんうん…」ミモロは、京都に暮らし始めて、京都の町に、白河天皇と後水尾天皇の名前は、至る所に登場します。
「お二人とも、当時としては、ご長寿…長生きすると、いろんなことができるっていう証だね~」


お話しを聞き終り、ミモロは、座敷から外のお庭を眺めます。
 
太鼓橋や八ッ橋がかかる庭…「でも、なんか荒れてる感じ…」。名勝にも選ばれたことがあるというお庭です。
「以前」は、ここに水が湧いていて、橋の下に池があったんです。でも、周辺の開発で、その水が枯れてしまったんです」と宮司さん。「お庭に降りてみてください…」と。そこでミモロは、本殿の脇にある庭の入口へと回ります。
 「わー大きな楓がある~」まだ紅葉していませんが、枝を伸ばしたりっぱな楓。実は、この庭には、楓の大木があり、紅葉時期には、さぞや見事だろうと想像できます。

庭の構造から、昔は、きっとなかなか趣があるお庭だったのだろうと…。

「みんなで美化活動したら、キレイになるんじゃないの?」そんな声も上がります。

確かに、今は、水もない状態ですが、楓は、きっと昔と変わらずに鮮やかな秋を、見せてくれることでしょう。

さて、境内の中を見て歩きましょう。
社殿正面の脇に、大切に囲まれた石碑が立っています。
「これは、孝明天皇の胎盤を納めたところです。境内には、他にも多数の天皇家の子供たちの胎盤が祀られています。天皇を包んでいた胎盤は、神聖なものと考えられていたんです」と、宮司さん。本殿の裏手にもいくつも小さな石碑が…。それらは、胎盤をお祀りしたところです。

「ミモロちゃん、これ珍しいでしょ?」と、そばにあった石を…。「あ、ハートの形してる…」
最近、境内の土の中から見つかった石で、自然にハートの形をしていたのだそう。「そこで、お祀りしたんです…」と。「ハートだから、きっと心臓病にご利益あるかも…」う~ミモロの発想は、そっちですか?普通、縁結びって思うんじゃないの?「あ、そうね…」

その近くには、大きな鏡、脇には、「身も心も美しく」と書かれた言葉が添えられています。
  
じっと自分の姿を見つめるミモロ。「あれ?ちょっと太ったかも…最近、食欲旺盛だしなぁ~」と。今の自分の姿を映し、改めて自分を見つめるきっかけにしたい鏡です。

「ここにも石がある…」こちらは「蓬莱石」。足利尊氏が病になったとき、その平癒に感謝して納めたものとか。でも、この石もずっと土に埋もれていて、近年、掘り出されたもの。「石に触れてから、自分の気になる部分をさすると、いいんですよ」と。ミモロは、ポッコリしたお腹を「たくさん食べても、お腹こわしませんように…」と丁寧に撫でています。まだまだ食べる気満々です。

よくこの神社は、五条坂という陶器づくりが盛んな土地柄から、別称に「陶器神社」と掛かれた案内を目にします。「でも、陶器の神様をお祀りしたのは、昭和24年から、ですから、本殿のご祭神とは、まったく関係がなく、言ってみれば、別の神社。摂社でも、末社でもありません」と宮司さん。

さぁ、そろそろお暇しましょ。
「どうもお話しありがとうございました」「ぜひ、またお詣りにいらしてください。11月30日には、火焚祭をしますから、ぜひいらしてください」と。

美化活動のお礼にと、火伏のお札と来年の暦をいただきました。

「うわ~もう来年も迫ってるんだ~。早いね~一年たつの…」そう、11月も半ばを過ぎれば、京都は、もう新年への備えに入ります。「その前に、紅葉もいろいろ見なくちゃ…」と、町中の楓の紅葉は、これからが盛り。

でも、すでに町は、さまざまな落葉樹で、それは艶やかな姿になっています。

*「若宮八幡宮」京都市東山区五条橋東5丁目 075-561-1261 境内は、日中自由に拝観できます。 京阪電車「清水五条駅」徒歩10分


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