友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

もうすぐ春だというのに

2016年03月08日 20時12分44秒 | Weblog

  

 天気予報通り春のような暖かさだった。我が家の椿ピンクの侘助も、有終の美を飾るように咲き誇っている。私は濃い緑の葉と真っ赤な花の侘助が好きだが、ピンクの方が優しくていいと押し切れてしまった。真冬の雪の中でも咲く椿はどう見ても真っ赤な方が似合っていると私は思う。椿の隣りのアジサイはもう緑の若芽が顔を出しているし、チューリップもすべての鉢で芽を出した。春はもうすぐだが、また寒さがやって来るという。

 元自衛隊航空幕僚長の田母神敏雄さんに業務上横領の容疑がかけられている。田母神さんは1948年生まれの団塊世代、防衛大学を卒業して自衛官となり最高幹部にまで出世したが、「先の大戦は侵略戦争ではない」とする論文を発表し、自衛隊を退いた。政府見解とは異なる主張だから当然のことだが、彼は己の信念を貫くためか政治団体を立ち上げ政界に打って出た。このために集めた寄付金1憶3200万円のうち、5000万円の使途不明金が発覚したというものだ。

 政治団体を立ち上げれば寄付金を集めることが出来るが、その収支については選挙管理委員会に報告しなければならない。自衛隊では命令すれば部下は動いただろう。けれどもただの人になってしまうと、人は政策に共鳴して手伝ったり寄付金を出したりするが、それは限られた人になってしまう。政治活動や選挙活動は手弁当が原則なのに、よく働いてくれると金で礼をしたり、飲食で礼をする人がいる。

 地域新聞を作っていた時、「選挙でいくら使ったの?」と聞いたことがあった。その人は「400万円くらいかな」と教えてくれた。「みんなが勝手に飲み屋などの領収書を持って来るので、払っていたらそうなってしまった。断ったら大変なことになる」とぼやいていた。田舎の選挙は金がいくらあっても足りないとはこういう現実があるからだ。もちろん、買収になるのでそんな収支報告書は出せない。

 田母神さんは「冤罪だ」と言っているそうだが、余りに多額の寄付金が集まり、ハイエナのように群がって来た連中が大勢いたのだろう。告発者は田母神さんも「承知していた」と言うから、仲間割れなのかも知れない。もうすぐ春だというのに、何ともお寒い話だ。

コメント
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