朝、友だちがススキを届けてくれた。花瓶に生けて写真を撮った。ススキの葉を見るとトラのような模様がある。子どもの頃、堤防などで見たススキとは違うので気になった。今日は、カミさんたちは誕生日会ゴルフに出かけ、私は知人と安城市の井戸掘り現場へ出かけた。以前、豊明市で井戸掘りをした人たちがその前から挑戦していた現場で、砂が多く崩れてきてしまうため掘れなかったところだ。
砂を掘り下げていくための道具を何種類か用意し、これらを使い分けて掘り進めていた。既に4メートル程のところまで水は上がってきていた。そこからどのように掘るのかと思っていたら、私たちが春日井市で使った道具とともに、塩ビ管の先にベロをつけたものを使って、砂を汲み上げていた。6メートル半程まで掘り、そこに吹管を入れて、深井戸用の手押しポンプを取り付けた。そうかそうかと思いながら見ていた。手押しポンプはスウェーデン製のものだった。
早速、井戸掘り道具を借り受け、春日井の現場で試してみよう。そんなことを思いながらの帰り道、知人のケイタイが鳴った。介護施設に入っている奥さんが食事をせず元気がないので、その施設の看護師が近くの病院に救急車で運んだという。病院で検査したところ別に異常はない。けれども施設の看護師は食事が出来ないのでしばらく病院で面倒をみてもらって欲しいと言っている。「どうしましょう」という嫁からの電話である。
知人はとりあえず病院に行くと急いで帰っていった。私が家に帰るとカミさんから「もうすぐ着きます。6時15分に待ち合わせて反省会のためいつもの中華料理店に行きます」と連絡が入る。中華料理店でビールを飲みながら談笑していると、10人ほどの高校生が入ってきた。その若いパワーに圧倒されて、今日は1時間ほどでお開きになった。店を出ると東の空に満月が美しく輝いていた。
「満月は28日毎にやってくるけれど、どうしてこの月を中秋の名月というか、知っていますか」と友だちが言う。彼が言うには、9月のこの月は見るには丁度良い角度にあるからだという。なるほど、東の空の真横に月はある。ススキを持ってきてくれた友だちにススキの名を聞くと、「タカノハススキ」と教えてくれた。なるほど、ススキの葉は鷹の羽の模様と同じだ。旧暦の8月15日が満月とは限らないが、今年はたまたま重なった。それだけにいいことがきっとあると思いたい。