風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

ワイン

2009-10-01 00:54:04 | 日々の生活
 先日、帰国後の健康診断を受診しました。最近は、成人病健診とか人間ドックと呼ばないで、生活習慣病健診と呼ぶのですね。名称はともかく、採血・レントゲン・超音波などのほかにバリウムを飲まされることには変わりなく、会社からは40歳を過ぎてから偶数歳に受診を義務付けられています。帰国後の健康診断が、偶数歳だったために生活習慣病健診となったのでした。前回受けたのは海外赴任前だったので、ほぼ4年振りのことです。
 診断の結果、全ての数値が良くなっているのを見て、何かの間違いだろうと思いました。海外赴任して、悪くなりこそすれ良くなる理由は見当たらないからです。マレーシアでは、昼食は、現地人と一緒に(決して健康に良いとは言えない)屋台の60円ラーメンと甘いジュースを毎日がぶ飲みし、夜は、出張者が来たと言っては、誘い合わせて蒸し暑い夜を吹き飛ばすようにビールをあおり、週末は、物価が安いのを良いことに毎週のように食べ歩き、オーストラリアに移ってからは、日本人の感覚からすれば1.5倍から2倍はあろうかというオージー・サイズで過食気味で、食生活の乱れは目を覆うばかり。自然に齢を重ねている上に、赴任したマレーシアやオーストラリアともに車社会で、運動不足も明らかです。
 唯一、プラスに働くものがあったとすれば、オーストラリアに引っ越してから、晩酌のビールを止めて、白ワインに変えたことでしょうか。しかしそれだけにとどまらず、毎晩、赤ワインをハーフ・ボトル以上も空ける酒浸りの日々を半年以上も続けていては、余り健康に良いとは思えないのですが、そうは言ってもワイン以外に健診の数値を良くする要因は見当たらないのは事実です。
 ご存知の通り、ワインにはポリフェノールが多く含まれ、動脈硬化やガンの予防になると言われています。ポリフェノールは酸化しやすい物質で、体内に入ると活性酸素と素早く結合するために、動脈硬化やガンの原因となる悪玉活性酸素を消滅させてしまうのだそうです。またワインにはミネラル、特にマグネシウムやカリウムが多く含まれます。マグネシウムは脳細胞の活性化に役立つと言われますし、血液サラサラの一番大事な要素でもありますし、アルツハイマー予防にも効果があると期待されます。カリウムは体内のナトリウムと結合して塩分を減少させ、高血圧予防に役立ちます。肉類を多く取るフランス人が健康であるのはワインのお陰だと言うわけです(しかしオージーは太っている人が多いけど)。しかもこれらの成分は食品に含まれる場合は人体に30~40%しか吸収されませんが、ワインの場合は100%吸収され、熟成した高級ワインには分子の高分子化が進み高級アミノ酸が発生しているため、いくつかのポリフェノールが重合体になりさらに効果が倍加されると言います。本当かな。
 そう、私が美味しいオーストラリア・ワインを求めて、どんどん高級志向になって行ったのは、決して間違いではなかったのでした(と自己弁護!)。そして私が身体を張って実証したように、やはりワインは健康に良い!(かも・・・)
 上の写真はタスマニアのワイナリー。
コメント
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