風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

スーパーxブルーxブラッドムーン

2018-02-02 00:01:27 | 日々の生活
 昨晩は、「スーパー・ムーン」(月の距離が地球に最も近くなり、通常よりも14%大きく30%明るく見える)で「ブルー・ムーン」(月に二度目の満月)、さらに「ブラッド・ムーン」(皆既月食により月が赤っぽく見える)が重なる珍しい現象が起こった。英語ではAll-in-One Nightなどと呼ばれて、なるほど分かり易いと、相変わらず英語のセンスの良さには脱帽する。昨晩は、帰宅の電車が事故で止まったドサクサでうっかり忘れて、私が眺めたときには皆既月食が終わっていたが、「スーパー・ムーン」が煌々と照らして、神々しかった。
 今日、アメリカからやって来た弁護士たちと昼食をとっていたとき、昨晩、月を見たか?という話題で盛り上がるかと思ったら、さほどでもなかった。この人たちは日本人と違って、自然と共存するという意識より自然を征服するという意識が強くて、こんな些細なことでは浮かれるないのだろうか。米国では1866年3月3日以来、実に152年振りのことだったが、それだけのこと。因みに日本では1982年12月30日以来、35年振りのことでしかない。この差は、日本で1982年12月の最初の満月は12月1日だったが、アメリカでは時差の関係でその前日の11月30日だったため、12月に二度の満月(ブルー・ムーン)が実現しなかった、ということらしいが、まあ、どうでもいいことだ。
 いずれにしても、私たちは原理を知っているからなんでもないが、太古の人たちは突然の月の満ち欠けに畏れおののいたことだろう。否、現代人にとっても、天体ショーは、自我が等身大に肥大化している私たち日本人に、いや人間存在なんて大したことではないのだと教え諭してくれて、多少なりとも敬虔な気持ちになる。そう、地球や月を含めて宇宙の営みは実に規則正しくて有り難いものだ。今、根雪が消えないほどの寒さが続いているが、今日、プロ野球キャンプが始まって、心理的に春の予感を思わせて、待ち遠しい気持ちになる。ことほど左様に季節は巡る。温暖化だろうと、短期的に寒いときは寒い。長期的に地球は寒冷化に向かっていると聞いたことがあるが、中期的にはどうやら温暖化の影響で気候が乱れている。万事うまく流れることがないのが人生だが、「スーパーxブルーxブラッド・ムーン」なるものに生まれ合わせると、かけがえのない地球の自然を大切にしたいものだと、柄にもないことをふと思ったりする。
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