雪降る街 カムイラピットの楽園 こな雪 ぼた雪 あられ雪

けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

劣悪な環境に生きる コシカギク ミチヤナギ

2020-06-28 18:18:30 | 草花

「コシカギク ミチヤナギ 劣悪な環境に生きる」

コシカギク、ミチヤナギこの二つの植物の名を知っている人は、そう多くないと思います。

二つの植物は人の身近な場所に生えるそれも劣悪な場所に生きる小さな植物です。

小鳥で言えばスズメみたいに人が住むすぐ近くに生きています。

コシカギクもミチヤナギも車がたまたま通る田舎道や、地方の学校のグランドの端に生えて、踏まれても踏まれてもそこに生きています。

私はこの二つ植物の名は不思議と幼少のころに覚えたのでした。

コシカギクは葉や実をつまんでもんでその匂いをかぐと甘いリンゴのにおいがしました。葉が細かく分かれていて鹿の角ににていることからコシカギクと名が付けられたのではないかと思われます。

始めての出会いはグランドのまわり、徒競走のスタート待ちの子供たちに踏まれる場所でした。

コシカギクは他の植物たちがはびこり、その為に日陰になるのを避けて、他の植物たちが進出しない場所を特に選んで生き延びているのです。車に踏みつぶされる場所なんですよ。

この頃この個体を菜園近く路で見る様になり、むかしを思い出しました。つまんで匂いを楽しみました。乾燥してお茶にしても良いのかなと思うのですが、その様に薦める本に出合っていません。

一方のミチヤナギもコシカギクの近くに生えていました。この植物も環境劣悪な道脇に生えています。花は特に小さく、人の気を引くようなものでもなくまったく目立たない植物です。

緑の濃さが強く、茎を幾重にも長く地面に生えのばして生きています。この植物を利用している人の話は聞いていませんが、実は私の父は健康の為と言いながら、搾って液を採り生でよく飲んでいたのでした。

父は昔としては長生きをした方ですので、ミチヤナギのエキスも何らかの効用があったのかも知れないなどと想像しているのです。


カタクリは 「スプリング・エフェメラル(春のはかないもの)」 の代表格

2020-04-29 16:33:08 | 草花

「「スプリング・エフェメラル」と言えば カタクリが真っ先に思い浮かびます」

「カタクリを見たい」と友達のKさん夫婦に話したら、「案内しますよ」と誘って下さり、定山渓朝日岳の登山と相成りました。もう何年も前の事です。

期待が膨らみます。もちろんがっちり映せるう少し重めの「ミノルタのカメラ」を用意しました。山登りが始まります。最初の植物を渓谷に見つけてシャッターを切りました。そこまでは良かったのですが、2枚目を切ろうとしましたらデーターカードが切れて写りません。

これではカタクリの写真も撮れず、目的は達成せず、何もならないと我慢の山登りと相成りました。

「いつもは何枚何枚も写真を撮るのに」と残念なことでした。登り始めて点々とカタクリが咲いていました。山には雪も残っていました。

Kさん夫婦は私達より若く健脚です。路も踏み分けだけの悪く、木の枝を杖にして追いかけます。

公園などで管理されているカタクリは、たくさん群生の咲き方ですが、朝日岳では、点々と1輪、2輪、5輪・・・と咲いているのです。そそと咲いているので魅力があります。登山から下山まで間よく咲いているのです。

今思っても「カメラの点検を十分しておけばよかったなあ」と残念がっています。

 この写真は豊平区の公園にて撮影したものです。

そそと点在しているカタクリの花には、また格別な魅力があります。若ければしくじりを解消しに登るのですが、その後は一度も出向いていません。

補足ですが、下山は定山渓温泉の裏側で、そこにはこの時季に咲く「キバナノアマナ」が群がって咲いていました。

この「カタクリ」も「キバナもノアマナ」も春に生きて夏には葉も落とし来年を待つ「春・はかないもの」の植物の代表格なのです。それらの植物をこの頃では格好良く「スプリング・エフェメラル」と言っていて、愛でる様になりました。

 


蕗の薹のある風景(札幌市の隣の町にて)

2020-04-27 19:56:30 | 草花

「蕗の薹のある風景」

用事の帰りに畑の藁焼きを見ました。これは野焼きといえるのでしょうね。

周りは煙が満ちて昔の風景がよみがえりました。

目を道そばにやると「蕗の薹」が花を咲かせていました。

意外に元気な「蕗の薹」を見て何枚かのシャッターを切りました。なかなか見ごたえがあります。

お見せします。

これまで元気な「蕗の薹」は「蕗味噌」つくりには、さすが向かないでしょうね。

蕗の薹の奥には野焼きが行われていました。

田舎の道脇の風景を楽しんで下さい。


この植物の名は? 「シラン」ねえなあ

2020-04-20 16:25:49 | 草花

「シランにシラネアオイ・・・」

登山をしていて沢の方向に珍しい薄青い花の群落を見つけました。

あれってあの花の名はなんというの? と聞かれます。あああれって「知らねえなおい」、少しおどけた返事が返ってきました。この植物の名は「シラネアオイ」という名なのです。この植物の名はいたって覚えやすそうです。この花って「しらねえ」な「おい」、そうそう「シラネアオイ」という名なのです。

六花亭の「六花の森」に行けば見られますが、札幌市街からもう少し近いところでは「滝野すずらん公園」の奥の地の散策路を進めばシラネアオイは楽にみられます。

この花は登山でもそうやすやす見られなくなりました。

 

私は旅が好きで国内をいろいろ回りましたが、長崎県の五島列島に行った時に出会った花があります。ピンク紫色がかった花が展望地の公園に数多く花壇に植えられていました。この花は何というの?と聞かれても初めて見る花でしたので「知らん」ねえ。と答えるしかありませんが、この時に「シラン」という花の名が脳裏に焼き付きました。

先ほどのシラネアオイと同じようにシランの名も一度聞けばすぐに覚えられた花でした。あまりにもたくさん植えられており興味を持つ気持ちにならなかったのでした。

このほど発行された「堀田清の薬草帖」(148頁)にも掲載されていて「関東以西に分布する30~70㎝の多年草で・・・」と掲載されており、そうかどおりで北海道では見ないはずだと納得していました。

ところで、富士フォトギャラリーで以前、えりも町の駒井千恵子さんが個展を開かれていたことがあり、是非にと見に行ったのでした。その時に駒井さんが「どうぞ一枚のポストカードを」といただくことになり、幾枚の写真を差し出され、駒井さんの進める写真にしました。

このまがなんと「シラン」の花の写真でした。場所は聞き落としましたが、日高路のある場所に「シラン」が自生しているらしく、珍しいというのでした。

べつな話ですが、2年前に梅沢俊氏の植物の講演を聞いた折、番外編に日高路の中で撮影した「シラン」の説明を聞きしました。もしかしたら駒井さんと同じ場所のシラン自生地の写真であったのであろうと思うのです。

 


今年は野にも異変 イタドリの後にはエゾエンゴサク

2020-04-18 20:26:10 | 草花

「イタドリとエゾエンゴサク」

私が例年山菜取りに出向く札幌から離れた場所があります。今年は例年より雪解けか早いのでいつもより2週間早い4月18日に出掛けてみました。

その地にはエゾエンゴサクの群生地があり、野の花の写真を撮るのを楽しみにしていました。

例年より2週間も早くです。

雪は消えていましたがエゾエンゴサクの花の季節はあと1週間後、2週間後に最盛期を迎えそうです。

その地の不思議は、エゾエンゴサクの季節が終わるとイタドリが伸びて来てイタドリの地(畑)となり、植物がみごとに交代するのです。

 あと少しするとこの地にエゾエンゴサクが咲き乱れます

さて今年は、特に雪が少なかったこともありイタドリの枯れ枝がこの季節その地を覆っていました。例年は雪の重さでイタドリの枝は地面に押さえつけられ堆肥化していたのです。

 少し緑がかってきていました。

今年は雪が少なかったことであり、今年はエゾエンゴサクの邪魔になっています。

これを見るにつけ自然は例年通りの気候であることが良いと言えましょう。まだ数の少ないエゾエンゴサクの撮影にはイタドリの枯れ枝が邪魔して美しく撮影してあげれないのでした。

※付録にザゼンソウの写真

別な湿地ではミズバショウ、ザゼンソウなどが咲いていて、水たまりでは蛙の卵も産んでいました。

この地のザゼンソウは小型な物ばかりでした。ザゼンソウにはヒメザゼンソウというのもありもしかしたらそうではないか などどと見て来たのでした。

 


4月中旬 エゾムラサキツツジ 咲いて来た

2020-04-15 21:04:32 | 草花

「春は足早にやってきている」

庭に福寿草が咲き、クロッカスが咲いた。野にはフキノトウが黄色のぼんぼりをのぞかせた。野の花の芽吹きで身体が軽くなります。

朝明けも早くなり、夕方の時間も遅くなりました。

そうした中で近所のエゾムラサキツツジが咲き始めました。

レンギョウのふくらみも出て来て、ユキヤナギの花咲くのもあと数日です。北海道の花咲く春もすぐまじかです。

この数日は寒い日が続くと言いますから花たちも我慢していますが、この週が過ぎれば早咲きのレンギョウ、ユキヤナギが一気に花咲くことでしょう。

今日スーパーマーケットに出向きましたらタラの芽、フキノトウ、カタクリなどの山菜が売られていました。もう山菜の季節になったのですね。

わが別荘(?)の桜のつぼみが膨らんできています。一枝を頂いて早咲きの桜を楽しもうと部屋に飾りました。

 


春の植物の新芽あて すべて当たり(言え)ますかね?

2020-04-10 18:40:57 | 草花

「我が家の庭の春一番の植物たち 新芽を見て植物の名を言って見ましょう」

春一番先に咲く花です(           )

この花の名は(            ) 花は赤白黄色。近年はいろいろの素晴らしい花が見られます。

この花の名は(          )葉は美味しそうですが食べてはいけません。後に茎葉は枯れて、夏の終わりにピンク色の花が咲きます

この植物の名は(          )この植物は食べれます。好き嫌いがあります。

この花は野の花です。湿地、沢地に生えます(           )

蕗味噌にして食べます(          ) 花を接写してみると可愛いですね。

※ 解答は、ここでは明かしません。あしからず。

 


春一番の花と言えば 「エゾノリュウキンカ」の黄金色の花

2020-04-08 21:35:20 | 草花

「雪が融けやらぬ時期に花を咲かせるのは エゾノリュウキンカでしょう」

十勝管内の足寄町に住んだ2年間、父兄の方と親しくしていただきました。

付き合っている内に私が山菜好きであることが知られ、山菜(クレソン)を玄関のノブにそっと下げてくださった方もいたり、隣町の陸別の山にまで案内して下さる方もいたりしました。

足寄町での生活は楽しかったですね。

陸別の山菜取りはヤチブキでしたが、陸別の沢にはまだまだ雪があって、目当てのヤチブキは雪から花芽を出したばかりで採取することはかないませんでした。雪のある中、目出しするのは山菜ではヤチブキです。雪の中から目出しした黄金色の花には力強さがあります。

この日は収穫が無かったのでその地の酪農家に上がり、冷蔵庫に保管されていたヤチブキのおひたしを御飯とともにいただきました。

案内していただいた方は獣医さんでしたので、酪農家と深い関係があったからでした。私はご相伴にあづかったのでした。

 

まだまだヤチブキは知る人も少ないのですが、地方の道の駅には花を除いて茎・葉だけを売っていることがあります。

正式名は「エゾノリュウキンカ」で、キンポウゲ科です。

アイヌは火傷、切り傷に根を煎じた汁で傷口を洗い、根も一緒に縛り付けた。産後にはハマナスの実と一緒に煎じ飲むところもあったらしいと言います。


蕗の薹 花が開きだした

2020-04-02 19:03:22 | 草花

「蕗の薹は春の使者 皆さんは今年花を見たことありますか?・ありませんか?」

フキノトウは春の使者 福寿草が咲きだす頃に黄色のぼんぼりが谷地に顔を出します。

どちらも鑑賞するのにも適しています。フキノトウも福寿草も毎年春の希望を与えてくれます。

福寿草を摘むのは数少ない事もあり罪を感じますが、フキノトウは数が多い事もあって罪を感じません。

我が家の春一番の山菜はフキノトウです。すでに揚げ物にしたり、蕗味噌としていただきました。

蕗味噌も、フキノトウの揚げ物もこの季節にしか食べられないものです。知人の中にはみそ汁の具に使うという人もいます。

苦味があり、冬にたまった体内の毒素を排出させてくれると我が家では毎年食べています。

※ 蕗の薹が芽吹いてから日が経ちましたので、芽が出てから今では花が咲いてきました。あまりにも細かな花ですのでよくわかりません。