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けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿

2013-03-08 15:01:36 | 樹木
『桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿』この言葉は私の心の奥にしっかりと焼きついていました。この言葉を信じ、桜の木は出来うる限り切った事がなく、梅の木は気楽に付き合っていて邪魔になった枝は遠慮なく切ることができました。
ところが、函館の桜の名所の五稜郭の堀の桜は遠慮なく頭(上部)が切られています。また、深川地区のサクランボの木は高い所はサクランボの実が取りずらいので、上の部分が切られていました。農家の人にお聞きしますと「切ってもなんでもありませんよ」との話です。
「桜切る馬鹿」とは、桜は切ってはならない例えなのに、上の二つの例はどう考えればよいのでしょうか、長い間、疑問に思っていました。
先日紹介しました「モエレ沼公園樹木管理体験会」(3月2日(土))の時、樹木管理者のせとさんに、この事についてお聞きしました。モエレ沼公園の桜の管理は自然なままで管理され、薬は散布していないとの話でしたが、桜の木を切ることについての答えは意外なものでした。
むかし「ある農家の家で桜ばかり手をかけ(面倒を見て)て、実の欲しい梅の木にはさっぱり手入れをしない息子がいたそうです」そこで生まれた言い伝えが「梅の木に力を注ぎなさい、桜には手をかけないようにしなさい」と「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」とその家の教訓とし、その言葉が広く世に伝わったそうです。とのことでした。
結論は「桜の枝は切っても良く、後の処理をすればなんでもありません」との事でした。
桜の一部がよく枯れますが、枯れ枝の部分をそのままにしておくと、そこから菌が入り、桜の木がだめ(死ぬ)になるそうです。切ったところには防腐剤液(ボンド液でもよいとの事です)を塗り、保護するとなんでもないとのことでした。
今年はカムイラビットの別荘地(?)の桜の枯れ枝部分の処理をしようと今から張り切っているところです。