雪降る街 カムイラピットの楽園 こな雪 ぼた雪 あられ雪

けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

春を戴く コゴミにヤチブキ

2013-05-15 19:11:25 | 山野草
冬眠から目覚めた熊がミズバショウを掘りおこして食べると言います。
この事を知る物書きの人が、「ミズバショウは山菜の一つとして食べられる」と書いた本を見たことがあります。
熊が何故ミズバショウを食べるかと言うと、冬眠中に身体に貯まった毒素を取り除くために捕食するのです。熊は食べれても人間には有毒なのです。
私は熊ではないのですが春山菜を食べると元気になるような気になります。
カムイラピットはアイヌネギのこの近郊にある所(生えている所)を知りません。今年も知人が山で採取し届けてくれました。嬉しい限りです。貴重品なので早速「醤油漬け」にし戴きました。長いこと楽しめます。
次に春山菜はフキノトウ(フキ味噌)で、さらに「コゴミ」です。山歩きしない人はゼンマイもコゴミも区別できないでいます。北海道では特に「コゴミ」を食します。茹でて酢味噌和えで食べるのが最高です。またテンプラ揚げにしても美味しくいただけます。コゴミは好き嫌いがないので、近所にもおすそ分けします。「わあーうれしい」と喜ばれます。今年は沢山食す事が出来ています。もうそろそろコゴミの季節は終わりとなります。
灰汁のきついのは「ヤチブキ」です。正式名はエゾノリュウキンカです。この季節は野菜も高いので、春の沢は我が家の野菜畑のような役目をしてくれています。周りにはまだオオバナノエンレイソウの花も見られず、カタクリの花もエゾエンゴサクの花も見られぬ季節でした。
今年は春が遅いのでいつ出向くか時季を図っておりましたが、まだ早いかも知れないと思いながらも4月13日(月)に出かけてみました。食べる分の収穫があり、札幌駅近くに住む息子夫婦の所にも届けました。
茹でておひたしにし、水にさらして鰹節をかけてご飯のおかずにすると最高です。ヤチブキを食べると「ことしも春がきたな」とつくづく思うのです。