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けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

襟裳岬の春は 何も無い春です

2014-04-08 08:28:05 | 風土

強風も襟裳岬の宝

襟裳の春は自分探しの旅につながります。

魅力の言葉はどこにでも転がっています。「おれは今すっからかんなんだよね」などと言う人がいると、「こやつ(この人)、これから何かやりそうだ。」と友人が思ったりします。逆の言い方も面白ではないですか。

「襟裳岬の春は何も無い春です」と森進一の唄の歌詞で襟裳岬が一躍有名になりました。何も無い襟裳岬の唄に地元の人は「鋭く抗議した」と聞きますが、相対的に言って何も無いという言葉が当てはまるように思います。しかしながらこの唄を聞くと、「そうかしら、襟裳岬の春は本当に何もないのかしら」などと確かめたくなります。これが人情というものです。行って見て「強い風ばかりで何もないよな」と思うのか、「何も無い襟裳岬も宝(魅力)だよな」と思うのも、個人差によります。強い印象付けに襟裳岬の春に行って見るのも旅人の心の宝になります。

 

ここに掲載した4枚の写真は道新の記事中から借用しました。

カムイラピットは今年3月15日襟裳岬の夕日を撮影しに岬に立ちました。その岬で福岡から来ているという男性と、神奈川から来ているという若いカップルと会話しました。二組ともしっかりとこの季節の襟裳岬の春を味わったと思うのです。「この寒い日に襟裳岬に来たことはきっと良い思い出になりますよ。良かったですね」と話したのですが、本当に良い思い出になっていると思います。

 

この二枚の写真はカムイラビットの撮影

「何も無い」って言う言葉はすごい魅力というものでしょう。この季節観光客も少ない襟裳岬、訪れた人から言えば強い印象が最高の自分の宝になったであろうと思うのです。会話をかわした二組の人にはたカムイラビットの姿は一生消えることはないのではないかと思います。この日は風も冷たく、強い風が吹いていたので、大変寒さを感じる強い風も襟裳岬へ来られた旅人へのお土産になっているでしょう。

2月には何も無いけれど、その後は一気に岬を覆う草花が燃えたちカメラマンたちにはたまらない景色を与えてくれます。忍のいちじが喜びを倍加するのです。港は活気がつき、昆布取りの船の出港する勇ましい魅力ある姿も見られます。昆布干場の風景も魅力があります。

これからの季節が襟裳岬の見せどころです。