雪降る街 カムイラピットの楽園 こな雪 ぼた雪 あられ雪

けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

カラスの集まり 烏合の衆

2012-04-11 17:58:08 | 動物
「烏合の衆」(うごうのしゅう)と云う字はあまり見ません。「烏合」(うごう)を「大辞泉」で引いて見ると、「規律も統一もなく寄り集まること」とあります。烏合の「烏」は「カラス」の事ですから、カラスが集まっているのは、無造作(烏合の)の集まりだと昔から思っていたようなのです。
しかし、すべての生物は何かの目的があり、行動するものですので、カラスも何かの目的があって集まるものだと思います。ラムサール湿地条約指定の「宮島沼」(北海道美唄市)のガン(雁)渡来地の数は数え切れないほどの群れていますが、ガンは家族が分別出来るそうで、互いにかわす鳴き声、姿形で識別するのだと聞きました。
このほど、慶応大学の伊沢栄一、近藤紀子研究員グループにより、カラスも「声と姿で仲間を認識している」との研究成果が発表されました。カラスのお互いが識別していることは当然なことと思うのですが、具体的事実を提示したのはこの研究が初めてと聞きます。
カムイラピットは以前に網走管内津別町に住んでいたことがありますが、勤めの帰りカラスの大騒動に出会いました。何匹ものカラスが、一匹のカラスをいじめていたのです。一匹は瀕死の状態まで追い込まれていたのです。
「烏合の衆」であれば、固体の区別はしないはずなのですが、この時はよってたかって一匹を襲っているのでした。カラスにもいじめの社会があるものだと驚きました。この例を見ても、カラスは固体の区別が出来るわけで、「烏合の衆」の言葉とは一致しないことが分かっていました。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿