かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

診察にて

2020年07月16日 22時32分48秒 | みゆみゆとの生活
大学病院を受診した時の話を。
ヘルパーさんに付き添ってもらい、外来で待つこと1時間15分。
長い。そうちゃんは「踊るポンポコリン」を歌ったり、床のゴミを拾って遊んだりしながら待ちました。えらい。よく待てた。

自ら待合室に呼びに来るのは、ダンディ教授。
診察室に入ると教授の後ろにずらりと10人くらい白衣の弟子が控える。
いつものことだけど、こちらも緊張する。
カリスマ性のある、でも熱い心で話す、大好きな先生。

「どうですか?」と聞く先生に、
「昨日事件がありまして、」と話し出す。
そうちゃんが大パニックになって車の窓を蹴り始めた話のところで、
「それは大変だったねー。ほんとに大変なことだよ。それは大変だ。」
まっすぐ私の目を見て言ってくれる先生。
いや、先生まだ驚くの早いよ。こっからこっから。

そのあと車を無理やり降りていって行方不明になったこと、
人の家のリビングに侵入していて交番で保護されたこと、
その前に寄った2軒の家でシャッターと網戸を蹴って壊したこと…。
大急ぎで顛末をダイジェストで話す。
ついでに、先月入院していた病院の先生に「双極性障害の疑い」を指摘されたことも。

ダンディ先生、「あー。でもこのタイプには薬はあんまり効かないんですよね。
全体的に少しダウンさせてボーッとさせるような薬を追加してみるから、飲ませて様子見てください。」
すかさず口を挟む私。
「先生、入院とかは無理ですか?あまりに大変で、家族が持ちません。」
「そうだよねー。うんうん。」
一瞬目を細めた先生が、バッと振り返って、
「保護室空いてる?空いてたら緊急入院、レスパイト。1週間。」
バタバタッと動き出す後ろの先生達。
こうしてそうちゃんの入院は決まりました。

しばらく外来で待ったあと、看護師さんに呼ばれてバイタルチェック(体温・血圧)などをし、
そこへぞろぞろと4人の先生達が現れた。
入院中の主治医は若い女医さんで、あとは多分研修医。
「このまま保護室直行で。」「では一緒に行きましょう。」
支援学校の体操服を来たままのそうちゃんは、先生と看護師に囲まれてエレベーターに乗り、精神科病棟へ行きました。

入院までの流れはこんな感じ。
保護室のことなどは、また別の機会に書こうと思います。