そうちゃんは、今までに3つの病院の精神科に入院したことがある
初めに入院したのは、児童精神科の4人部屋。
そこは学校が併設されていて、療育的な意味合いの大きいところだった。
初めに1カ月入院したあと、次に調子が悪くなった時に10カ月間入院した。
近くのスーパーにお買い物に行ったり、作業療法士さんの個別療育があったり。
学校行事も、マラソン大会・文化祭・運動会などに参加した。
食事はランチルームでみんなで食べ、朝は集団登校で隣の学校へ行く生活。
がっつり服薬調整もやってもらい、退院時にはめちゃ薬が増えて帰ってきた。(これは予想外だったけど「精神科あるある」ではある。)
当時小学2年生だったそうちゃんは、スタッフさん達や大きい子たちに可愛がってもらっていて。
会いに行くたび、大切に預かってもらってるなぁと感じて安心できました。
(ちなみに病院側の諸事情で今はそこに受診・入院することはできない。)
次に入院したのは去年で、いつも利用しているショートステイが併設されている病院。
大荒れした時に児相に保護を申し出たけど施設が見つからず、泣いて頼んでこの病院の児童精神科に入れてもらった。
そこは「レスパイト入院、2~4週間」「3か月~半年おきの利用」というある程度の目安があり、退院時に次回の予約を入れながら調整していく方式が取られている。
完全に「親の休息が目的ですよ」と言われており、必要な環境調整は入院中に福祉の人たちと一緒にやってね、というスタンス。
完全個室で危険なものは何もなく、看護師さんが常に廊下にいて、何かあったらすぐに来てくれる。
昼間に保育士さんや作業療法士さんが来て、個別に関わってくれることもあるらしい。
けど、学校は行けないし、散歩も少なく、自由に行き来できるのは個室内と狭い廊下くらい。
食事も個室で一人で食べるので、目が届きにくい。(痩せて帰ってきた。)
トイレは常に鍵がかけられ、壊されないようにステンレスでできていて、トイレットペーパーは看護師さんに言わないと持ってきてもらえない。
生活の場ではなくあくまで病院なので仕方がないのですが、事前予約で入れるのでそうちゃんが落ち着いている時もあり。そんな時はちょっとかわいそうかな・・・とも思う。
けれど、定期的に3週間預かってくれるところがあるのは本当にありがたい。
なのでまた11月にもお願いする予定。
で、今回の「保護室入院」。
大学病院の、成人が入る普通の精神科。
病院の性格上、急性期の人が多い。
保護室は、保護観察室もしくは隔離室とも言い、「自分や他人を傷つけるおそれがある人」など緊急時に使う部屋。
その昔、私が看護学生時代に見た保護室は、映画「閉鎖病棟」に出てきたとおりの「鉄柵のある檻」で、中にはせんべい布団とトイレだけがあり、小さな扉から食べ物を入れて、外から頑丈な鍵が掛けられる暗い部屋だった。
そうちゃんが入った保護室は、それとは全然違う雰囲気。
明るい光の入る部屋で、床はベージュの木目調。
何もない6畳程度の部屋に緑色のマットが敷いてあり、タオルケットが一枚。
部屋の角にステンレスのトイレが一つある。
トイレットペーパーも流すハンドルもないのは、前述した病棟と同じ。24時間カメラで見られているのも。
パッと見気に入ったらしく入って行ったのは、去年からレスパイト入院している個室に雰囲気が近かったからかもしれない。
一番違うポイントは、部屋のドアに外からカギがかけられ、自由に廊下にも出られないこと。
けれどそれは、見方を変えれば安全に守られているともいえる。
完全な防音で音もなく、話しかける相手もなく、遊ぶおもちゃも見るテレビもない、箱の中。
机もなく、ご飯は床に置いたトレーから食べる。
そこで1週間過ごすことは、そうちゃんにとってどうだったんだろ。
感想を聞くことはできないけど。
私だったらしんどすぎる。
「とてもリラックスしてマイペースに過ごしてましたよ」という看護師さんの言葉は本当のことだろうけど、
それだけではない、あきらめのような思いがそうちゃんの中にはあったんじゃないかな。
何せ何度も入院してきてますから。
貴重な青春時代の一ページを、「安静にする」という目的で何もない箱の中で過ごすそうちゃん。
今回の場合はそれが最善な方法だったと思うし、万が一に備えてそういう場所があると親としては安心。
けれど、できるだけそれが必要にならないような日常生活が送れるといいな、と思う。
本当は、本人や家族の調子が悪い時にリセットできる緊急時利用可能なショートステイがあるといいんだけど。
1週間以上入れるショートはこのあたりにはないしね。
警察沙汰になるような緊急時に頼れる病院が一つでもあってよかった。
だけど、ここの病院の保護室は3室しかない。
「また今度」がないことを祈りつつ、
「また今度」の時にその部屋が空いてますようにと願いをかける、
複雑な心境のかーちゃんなのでした。
さ、そろそろそうちゃんがショートからご帰宅だ。
今日は一緒にうなぎ食べるんだ~。
初めに入院したのは、児童精神科の4人部屋。
そこは学校が併設されていて、療育的な意味合いの大きいところだった。
初めに1カ月入院したあと、次に調子が悪くなった時に10カ月間入院した。
近くのスーパーにお買い物に行ったり、作業療法士さんの個別療育があったり。
学校行事も、マラソン大会・文化祭・運動会などに参加した。
食事はランチルームでみんなで食べ、朝は集団登校で隣の学校へ行く生活。
がっつり服薬調整もやってもらい、退院時にはめちゃ薬が増えて帰ってきた。(これは予想外だったけど「精神科あるある」ではある。)
当時小学2年生だったそうちゃんは、スタッフさん達や大きい子たちに可愛がってもらっていて。
会いに行くたび、大切に預かってもらってるなぁと感じて安心できました。
(ちなみに病院側の諸事情で今はそこに受診・入院することはできない。)
次に入院したのは去年で、いつも利用しているショートステイが併設されている病院。
大荒れした時に児相に保護を申し出たけど施設が見つからず、泣いて頼んでこの病院の児童精神科に入れてもらった。
そこは「レスパイト入院、2~4週間」「3か月~半年おきの利用」というある程度の目安があり、退院時に次回の予約を入れながら調整していく方式が取られている。
完全に「親の休息が目的ですよ」と言われており、必要な環境調整は入院中に福祉の人たちと一緒にやってね、というスタンス。
完全個室で危険なものは何もなく、看護師さんが常に廊下にいて、何かあったらすぐに来てくれる。
昼間に保育士さんや作業療法士さんが来て、個別に関わってくれることもあるらしい。
けど、学校は行けないし、散歩も少なく、自由に行き来できるのは個室内と狭い廊下くらい。
食事も個室で一人で食べるので、目が届きにくい。(痩せて帰ってきた。)
トイレは常に鍵がかけられ、壊されないようにステンレスでできていて、トイレットペーパーは看護師さんに言わないと持ってきてもらえない。
生活の場ではなくあくまで病院なので仕方がないのですが、事前予約で入れるのでそうちゃんが落ち着いている時もあり。そんな時はちょっとかわいそうかな・・・とも思う。
けれど、定期的に3週間預かってくれるところがあるのは本当にありがたい。
なのでまた11月にもお願いする予定。
で、今回の「保護室入院」。
大学病院の、成人が入る普通の精神科。
病院の性格上、急性期の人が多い。
保護室は、保護観察室もしくは隔離室とも言い、「自分や他人を傷つけるおそれがある人」など緊急時に使う部屋。
その昔、私が看護学生時代に見た保護室は、映画「閉鎖病棟」に出てきたとおりの「鉄柵のある檻」で、中にはせんべい布団とトイレだけがあり、小さな扉から食べ物を入れて、外から頑丈な鍵が掛けられる暗い部屋だった。
そうちゃんが入った保護室は、それとは全然違う雰囲気。
明るい光の入る部屋で、床はベージュの木目調。
何もない6畳程度の部屋に緑色のマットが敷いてあり、タオルケットが一枚。
部屋の角にステンレスのトイレが一つある。
トイレットペーパーも流すハンドルもないのは、前述した病棟と同じ。24時間カメラで見られているのも。
パッと見気に入ったらしく入って行ったのは、去年からレスパイト入院している個室に雰囲気が近かったからかもしれない。
一番違うポイントは、部屋のドアに外からカギがかけられ、自由に廊下にも出られないこと。
けれどそれは、見方を変えれば安全に守られているともいえる。
完全な防音で音もなく、話しかける相手もなく、遊ぶおもちゃも見るテレビもない、箱の中。
机もなく、ご飯は床に置いたトレーから食べる。
そこで1週間過ごすことは、そうちゃんにとってどうだったんだろ。
感想を聞くことはできないけど。
私だったらしんどすぎる。
「とてもリラックスしてマイペースに過ごしてましたよ」という看護師さんの言葉は本当のことだろうけど、
それだけではない、あきらめのような思いがそうちゃんの中にはあったんじゃないかな。
何せ何度も入院してきてますから。
貴重な青春時代の一ページを、「安静にする」という目的で何もない箱の中で過ごすそうちゃん。
今回の場合はそれが最善な方法だったと思うし、万が一に備えてそういう場所があると親としては安心。
けれど、できるだけそれが必要にならないような日常生活が送れるといいな、と思う。
本当は、本人や家族の調子が悪い時にリセットできる緊急時利用可能なショートステイがあるといいんだけど。
1週間以上入れるショートはこのあたりにはないしね。
警察沙汰になるような緊急時に頼れる病院が一つでもあってよかった。
だけど、ここの病院の保護室は3室しかない。
「また今度」がないことを祈りつつ、
「また今度」の時にその部屋が空いてますようにと願いをかける、
複雑な心境のかーちゃんなのでした。
さ、そろそろそうちゃんがショートからご帰宅だ。
今日は一緒にうなぎ食べるんだ~。