かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

偏食指導はどこまで?

2016年09月09日 19時47分10秒 | みゆみゆとの生活
好き嫌いは、年齢によって変わる。
そうちゃんの偏食がもっともひどかったのは、2歳前後。
「白いもの」しか食べない3か月間がありました。
白いもの。
豆腐、もやし、大根、ごはん、うどん・・・
きれいな真っ白の心で。
他の色を全てべーっと排除したあのころから、
「そうちゃんらしさ」は開花していったのかもしれない。

その後、徐々に食べられるものが増え、1年生になるころにはほぼ偏食はなくなって、何でも食べるようになりました。

けど、去年くらいからまた偏食が強くなってきた感じがある。
今年は特に、夏野菜を嫌がる。
卵焼きに細かく刻んで入れたモロヘイヤを残した時は驚いた。
ホウレンソウなら食べるのに。
その違いがわかるとは。
やるな、そうちゃん。
ていうか、それわかるのに、なんで散歩中に「ぺんぺん草」食べるんだ。
ぺんぺん草は夏野菜じゃないのか?
あ、野菜じゃないからか。(納得してる場合じゃない。)

例えばナスを、「嫌いな物も、一つはがんばって食べて」と差し出すと、
まじめなそうちゃん、一生懸命食べようとしてくれた結果・・・

へびのように、丸飲み。
おえおえしながら、涙目になってる。
これはかわいそう。というか、危険。

けど、こんな日もある。

今日、インゲン豆を豚肉で巻いて揚げたものを食べさせたら、インゲン豆だけキューっと抜いて残したそうちゃん。
「お肉と一緒に食べるとおいしいよ」と一緒に口に入れたら、やっぱり涙目で丸飲みした。
でもね、
その次の肉巻きインゲンからは、普通に噛んで食べるようになったのです。
意外にイケる、と思ったらしい。

レアだけど、こんな日もあるから、難しい。
偏食指導って、今は療育でも昔ほどはきつくはやらないけど、やっぱり少しは必要。
ショートステイ先で、「施設ではみんなで同じものを食べるから、ふりかけをかけなくても白ご飯を食べられた方が、そうちゃんが先々便利。」と言われたことがあった。
なるほど、と思ったのでした。

少しは必要な、偏食直し。
けど、丸飲みが癖になるのも困る。
加減が難しいな。
加減が難しい、のは食事に限らないけどね。

出会い

2016年09月08日 21時49分16秒 | みゆみゆとの生活
寝ても覚めてもめだかが気になる。
なんで自分で心配を増やしちゃったんだろう、とも思うけど。
水槽を見はじめると、あっという間に30分経ってしまう。
今日もめだかの赤ちゃんは元気だった。

めだかに餌をやる時、夫が覗き込んで言った。
「そんだけ?」
そうだよ。
「一日中泳いでるってすごく体力使うのに。そんだけでいいの?お腹減らない?」
基準がヒトなのが、おかしいと思う。わざわざ指摘はしないけど。

今日は、みんなの学校の会で、新しい出会いがありました。
うれしいな。
上映会&講演会まで、あと1ヶ月。
輪が広がっていくことを実感し、頑張らなきゃ、と気を引き締めました。

刺激いっぱいな水曜日

2016年09月07日 22時33分09秒 | みゆみゆとの生活
めだかの赤ちゃんが生まれた
写真左の葉っぱの下に、二匹。
わかるかな?

もらってきた水草に、卵がついてたみたい。
全長2ミリ。
親と一緒にしておくと食べられてしまうようなので、別の容器にお引越しさせました。


さて、今日は水曜日。
ビデオ屋さんにお散歩する日。
学校からの連絡帳に、「衝動性が高いです。台風の影響?」とあったのを、見過ごしたわけではなく、
ちゃんと読んで、それなりの心構えもして行ったのですが…。
結論から言うと、車で行った方がよかった。

いつも通り歩いて行ったのですが、道中、話し掛けられつづけ、草を食べられ、畑にダッシュされかけ。
めちゃめちゃ勢いよく手を引っ張られるので、肩を痛めました。
ハードなお散歩だった。

ビデオ屋さんに着くと、ご所望の「ドラえもんのこらー(世界怪人の巻き、のこと)」を借りられて、ちょっと落ち着きました。
帰り道は、ずっとドラえもんのセリフと思われる言葉をリフレイン。

 くやしいよ、ドラえもーん

悲哀たっぷり。
よく聞くとこう言ってる。

 くらしいよ、ドラえもーん

そうちゃんにはそう聞こえてるんだね。
悔しい、っていう気持ちの言葉は難しいから、そうちゃんは知らないんだ。

その後、これもお約束の「おにぎりせんべい」を買いにスーパーに行ったけど、
レジでピューッと逃げられ、キウイダッシュ。
すんでのところでそうちゃんのTシャツをつかみ、「売り物キウイ丸かじり」は阻止できました。
ふう。
服を引っ張って走るのを止め、床に転がったそうちゃんをまたいで足で挟み、倒れそうになったカゴをつかむ、早ワザ。
財布は落とさず。やったぜ。
そうちゃんがひるんだ隙に、すかさず小声で囁く。
「おにぎりせんべいピピッするよ。おうち帰ってみかん食べよう。」
「はい。」
ここで「キウイはダメ」とか言うと、言葉の力でこの行動が強化されてしまうので要注意。

動きとしては母子ともにかなり派手だったと思うけど、そうちゃんが大声を出さなかったので助かりました。
動きが大乱闘な感じでも、音がなくて母子ともに顔が涼しげだと、皆さん見て見ぬフリをしてくれます。
ありがたいことです。

帰宅後、また別の理由でパニックになりました。
今度は,
腹からの大声を上げつづけ、動きはそれほどない、という逆パターン。
うちの中で、締め切っておけば、これはこれで放っておける。

鼓膜がビーンっていって、ちょっとしんどかったけど。
カラ元気で鼻歌歌い続けてたら、力が抜けてきて、9時には眠りについてくれました。

盛り沢山な水曜日。
仕事、めだか、そうちゃん。
刺激いっぱいすぎるな

怒涛の日帰り大阪

2016年09月06日 22時04分33秒 | みゆみゆとの生活
日帰り大阪。
怒涛のごとく、行ってまいりました。
新大阪で降りて御堂筋線に乗り換えるとき、またエスカレーターで左に寄ってしまった。
大阪は、右。歩く人が左。
知ってたはずなのに。
体に染み付いている名古屋方式で、自然に左に寄って立ってしまう。

なんて話はどうでもよくて。
今日の研修で、じゃじゃーん。
「介護相談員初任者研修修了証書」、いただいてきました。

3泊4日の前期研修。
2日間の現地実習(特養、グループホーム、デイサービスに行きました)。
そして今回の後期研修(実習レポートフィードバック)。

長かったー。
自分の親世代(より上が多い)の方たちと、一緒に学び、視野が広がった気がしています。

冬ごろから、市内施設に行くことになりそう。
利用者さん(高齢者)の声に耳を傾け、施設や行政にその思いを届ける、橋渡しのお仕事。
まずは心を真っ白にして、その日に臨みたいと思います♪

のき

2016年09月06日 20時22分44秒 | みゆみゆとの生活
お風呂あがり。
夫のギター練習を聴きながら、ゴロゴロ・ウトウトし始めたそうちゃん。
音楽、好きだね~
そしてどんな時も、足元にはバランスボール。
もはや体の一部か?というくらい、家にいる間はずっとバランスボールが手放せません。
 
ところで、手前にある謎の物体について説明しよう。

学校から持ち帰った、たて6.5センチ、よこ5センチの木片。
連絡帳によると。
そうちゃんが初めてノコギリを使って切った木だそうです!
(左の黒い線に沿って、まっすぐ。)
パチパチー
どこの積み木を勝手に持って帰ってきたかと思ったよ。

図工の時間、フラフラしながらも意外に上手に切ったみたい。
想像できん。

そうちゃんが、
のこぎり。
すげー。
先生の勇気が(笑)。

中学部に上がると、木工や農業など作業の時間が増えます。
それに向けて、少しづつこういった体験もしていくのでしょう。
経験が積み重なっていくとうれしいな。

そうちゃんに木片を見せて、「これどうしたの?何で切った?」と聞いてみたら、
少し沈黙したあと、
「のき…」と言った。
のこぎり、を覚えられなかったみたい。
のき。なんかちょっと惜しい。

いじわるしたくなって、
「『のき』じゃなくて、ほんとは何ていうの?」と畳み掛けてみたら、
「ずこう」と言い直した。
許す。間違ってない。かわいい。(親バカ)

新しいなかま

2016年09月05日 21時44分07秒 | みゆみゆとの生活
「妄想は、口に出せば・・・実現する」シリーズ。

「めだか飼いたい新書」を読み込むこと2か月。
とうとう我が家にめだかちゃんをお迎えしました
(水槽の横に、3歳のみゆみゆが

職場の先輩と話していた時に、「めだか飼いたいんですよね~」ってつぶやいたら、
「〇〇さんがたくさん飼ってるから、分けてくれるよ。」
と言われ、
その1週間後に会った〇〇さんに「めだかって、もらえたりします?」と言ってみたら、
「いいよ。何匹?」
あっさり。

週末、水槽や水草、エアレーションなどを買いそろえ、
もう一度「めだか解体新書」を読んで、
今日、もらってきました。

めだか、10匹。
我が家の新しいなかまになった。
ついっついっと泳ぐ様子が、かわいいです。

ちなみにそうちゃんに「めだかさんだよー」と言ってみたけど、チラ見しただけで興味なし。
動くめだかを目でとらえること自体ができていないと思われる。
みゆみゆも見てくれない。メイプルをなくした痛みが癒えていないらしい。
夫はそれに比べれば好反応でしたが。
「で、初期投資はいくらしたの?」ときっちり聞いてきた。
そして、めだかよりも「miwa」のギターと歌に夢中らしい。またライブ録画見てる。

いいんだ。
めだかさんは、私のお友達だから。
責任もって。大事に育てるもん。
グチも、めだかさんに聞いてもらうもん。

宿泊体験学習の準備

2016年09月04日 21時18分18秒 | みゆみゆとの生活
5年生になると、「宿泊体験学習」というのがある。
いわゆる「〇〇少年自然の家」というようなところで、1泊2日のお泊りをするのです。
愛知県の5年生は、キャンプファイヤーで「トーチトアリング」(たいまつを振り回して踊る)をするのが名物出し物ですが、
さすがに特別支援学校では、キャンプファイヤーしません。
夜は、先生がギターを弾いて、みんなで歌うらしい。
それもいいな、と思う
想像するだけで微笑ましい。

特別支援学校は、行事の前にみっちりと「学習」をするのが常です。
宿泊体験学習も、もれなく。
7月から、「洗髪練習」なんてのもありました。
2週間前の明日には、もう荷物をボストンバッグで持って行きます。
荷物整理や着替えなどの練習をするためです。

そうちゃんは、ショートステイもよく行くし、宿泊に慣れてるとは思うけど。
学校で行くとなると、どうかな。
興奮して脱走しないといいんだけど
付き添いの先生方も、大変だ。
何人かの先生は、「寝ない当番」で行かれるそう。
すごいなー。
尊敬と感謝

本番は15日。
大きな行事前は不安定になりがちなそうちゃんですが・・・
ぶるぶる。
悪い想像はしないことにする。

皿台湾

2016年09月03日 22時00分07秒 | みゆみゆとの生活
昼、ぽっかり時間が空いたので。
名古屋の新しい名物、「皿台湾」を食べに行ってきました。→ 人生餃子
知らない方に説明するとしたら、「炒めたひき肉と野菜が乗った、辛い焼きそば」です。
お店の名前が「人生餃子」だけど、みんな皿台湾ばかり頼む。
餃子の説明書きに、「10年かけてたどり着いた、最高にふつうな餃子」とある。
最高にふつう。微妙な表現だ。

今日私が頼んだのは、
「野菜大盛り」の「ちょい辛」、「チャーシュー1枚乗せ」の皿台湾。(餃子は頼まず^^;)

見たことないくらいの量の「鷹の爪」が入っていて、上にも真っ赤なパウダーが振りかけてありました。
でもまあ、見かけほど辛くなかったよ。
注目していただきたいのは、端にあるチャーシュー。
一枚130円。
「今日は大きめー。」(お店の方)
って、大きすぎるでしょ。
厚さ1センチ以上。私の手と同じくらいの大きさでした。

なんとか食べ切ったけど、ボリュームが凄すぎる。
あとで夫に、「カロリーすごかっただろうねぇ」と言ったら、
「野菜いっぱいだから大丈夫じゃない?」って言われたけど。

いやいや。
野菜、フル油コーティングされてるようなものですからね…。

けどたまにはいいか。
おいしかったことが、何よりだ☆

帰宅後、夫はそうちゃんとプールに出かけて。
「これで黒烏龍茶さえ飲めば完全リセットだ
と威張って言っていました。

…めでたいな、夫

9月に入ってからのそうちゃん、夏休みに比べると落ち着いてきました。
プールでも、休憩時間の「ラジオ体操」の間、捕まえてなくても大丈夫だったんだって。
ほう。それは優秀。
「ずっーと大きい声でしゃべりっぱなしで、目立つ。」くらいは、しょうがないよね。

確かに、
一昨日そうちゃんとスーパーに行った時、足で体を挟まなくてもレジでお金払えたわ。

よいねー。
落ち着いてるねー。

この調子で頼むよ、そうちゃん。

夜驚、夜響

2016年09月02日 20時51分02秒 | みゆみゆとの生活
昨夜、そうちゃんが夜中に何度も叫んでいた。
かなりの大声で。
ひと声、ふた声で、その後すぐに寝ていくのですが。

多分これは、「夜驚」(やきょう)だ。
時々ある。
環境が大きく変化した時とか、刺激的な一日を過ごした日なんかに。
脳が、寝ててもバチバチって火花だして起きているのだろう。

そうちゃんの場合、「夜驚」というより、「夜響」と書きたい。
だって、特に誰も驚かないから。
こういうことには慣れている。
本人も含めて。
響き渡ることは確かなので、「夜響」。

昨夜の「夜響」ワードは。

「サバの みそに!」
「あんかけうどん たべたいです!」
「しえんがっこう いきたいです!」
「しえんがっこう いくよ!」

学校、好きなのね。
その目的は、給食なのね。

しかし、なぜでしょう、怒ってる口調なのは。
深夜に響き渡る、
怒りの「サバの味噌煮!!」。
ご近所さんに聞こえていたら、驚いてるかも。

…やっぱり「夜驚」でいいか。

チャレンジャー達

2016年09月01日 22時28分21秒 | みゆみゆとの生活
そうちゃんと、夕方のお散歩。
こんがり焼けた、にんまり顔。
夏、終わるね。
長かったねー。


さて、私の近況。

先日、みゆみゆのピアノの先生が開かれた「大人のサロンコンサート」に参加させていただきました。
先生にピアノ伴奏をお願いし、バロック時代の曲をフルートで一曲。
普段よく吹くポップスと違って、繊細な表現がいるので、練習しないと吹けません。
本番までの1週間、真面目に教則本を練習しました。
こんな機会もないと楽器が押し入れにしまいっぱなしになってしまいますから。
声を掛けてくださった先生に、感謝。
珍しくド緊張しましたが、本番は木の建物の香りを楽しみながら吹くことができました。
拍の数え間違えをやってしまった点が、心残りですが、終わったら失敗は忘れることにしまーす。

演奏会のあと、ランチがあって。
いろんな方とおしゃべりしました。

人前でピアノを弾くのははじめて、という方。
最近水泳をはじめた、という方。
いつもハンドベルでお世話になってるリーダー(天才肌)。

皆さん、何かにチャレンジされています。
「こんなこと始めた」を話す人は、目がキラキラしてる。
聞いてるだけで、ワクワク、ドキドキ。

なんだかキラキラがうつってしまって、私も思いっきり今考えてることを話してしまった。


空想(妄想)は、口に出せば夢になる。
夢は、仲間がいれば目標になる。
目標に向かって一歩一歩進めば、それは実現する。

その一つが、私にとっての「みんなの学校」です。
10月9日まで、あと一ヶ月。
楽しみながら、準備を進めています。
チケット、ご入り用の方はお早めに「いりまーす」とご連絡くださいね。売り切れる可能性もゼロではないので。
(根拠のない強気っ。)

私にとって、10月9日の上映会&講演会は、スタートになります。
そこから、いけいけどんどんな、盛り沢山の秋が始まる!予定。
多様性を認め合える、誰もが生きやすい社会にしていくにはどうすればいいのか。
「私サイズ」でできることを考えていきます。
お楽しみにー。


ところで。3日間の出張からやっと帰宅した夫が、熱心にギター練習中。
ついに藤井フミヤの「TRUE LOVE」に手を出した。
どう?って顔で時々こちらを見てくる。

うん。
フミヤは素晴らしいね。
コード進行がドラマチック。
夫さぁ、歌うのは、ちょっとやめとこうか…。
声くらいは、頭ん中でフミヤを再生したいからさ。

お、最後、どうでもいい話だったね。
失礼〜。