コロナ5年11月27日(ウクライナ、ロシア戦争3年)
詩を作るということは、自分の内側から湧き上がる思いを短い言葉に凝縮し、相手に届ける営みです。そのためには、まず自分の感性を研ぎ澄ませ、周りの世界や自身の内面に気づき、感じ取ることが必要です。
詩とは、論理では割り切れないものを感じ、直感的に捉えるところから始まります。
感覚が鋭くなると、自分の中に自然と湧き上がってくる思いがあります。それをどう言葉にするかが次のステップです。詩は短い言葉の中に豊かな意味を込めるもの。だからこそ、限られた言葉に思いを織り込む工夫が必要です。
最終的には、自分自身の本物の想いがなければ、詩は形になりません。どんな表現でも同じですが、本当に伝わるものは、自分の中に根付いた想いが基盤となっています。
言葉選びも重要です。相手にどう伝わるかを考えながら、リズムや響きを意識します。言葉には音や流れの美しさがあるので、それを活かすことで詩の魅力が増します。また、繰り返し試行錯誤する中で、新しいアイデアが生まれることもあります。言葉を連想しながら展開させるのも良い方法です。例えば「青」という言葉から「空」や「雲」を思い浮かべるのは一般的ですが、「青」と言ったときにどんな新しいイメージを紡げるかが創造の鍵です。一言で青といっても、群青の青と藍の青ではイメージが全然違います。
ただし、最も大切なのは、人の言葉や考えをそのまま借りるのではなく、それを自分の中で咀嚼し、自分自身の言葉として紡ぎ直すことです。借り物では本当の感動を与えることはできません。それは詩に限らず、生き方にも通じます。
自分自身の納得のいく生き方をしていれば、自然と表現にもそれが反映されます。
詩作とは、日々の感性と姿勢が形となるもの。その営みこそが、相手の心に響く言葉を生むのです。