コロナ6年1月17日(ウクライナ、ロシア戦争4年)
自信というものについて、私たちはよく「どういうことに自信を持ったの?」「なぜ自信が持てたの?」と、その根拠を求めがちです。しかし、自信とは本質的に精神的なものであり、すべてに理屈をつけようとするのは、どちらかというと知識のある人が陥りやすい考え方ではないでしょうか。
精神的なものは、論理だけでは割り切れません。例えば、「なぜ山に登るの?」という問いに対して、「そこに山があるから」「今日は空が綺麗だから」「山の景色が素晴らしいから」というような感覚的な答えがあります。このように、精神的なものに感動し、それを心の支えにできることこそ、人生を豊かに生きていく上で最も大切なことの一つだと考えています。
人類の歴史を振り返れば、文字もない時代がありました。しかし、そのような時代にも、自信に満ち溢れた人々は確かに存在していたはずです。今でいうポジティブシンキングや自己肯定感にも通じるこの自信という感覚は、理屈を超えたところに存在する精神的な働きなのです。
自信に満ち溢れていると、心身にも良い影響があります。交感神経・副交感神経のバランスが整い、血行が促進され、脳の働きも活性化されます。最近の研究では、腸内環境との関連も指摘されており、消化機能の改善にもつながるとされています。
このように考えると、「根拠のない自信」というのは、実は私たちの心身の健康に寄与する、とても素晴らしいものだと言えるのではないでしょうか。時に理屈では説明できない「根拠なき自信」こそが、人生を豊かにする原動力になるのかもしれません。