震災6年2月11日
いつもの日課で朝のウォーキングを楽しんでいました。毎朝、堤防の上を2キロ程、歩いていて、雪を被った遠くの明石連山と富士山を見るのが楽しみなんですが、今日は東を見ても富士山がさっぱり見えません。快晴なのですが、どうしたことでしょう。
吐く息は白く、冷気が頬をなで、北の遠方の方にはかすかに雪を被った明石連峰が見えます。これを見ると、毎日、生きているという感覚を覚えます。そして、人は毎朝生まれ変わります。やがて、今日という新しい日が始まります。
我が家を出て、堤防に上がると、私はいつも、遙か北の方、遠くに目線を向けます。そこには、明石連山が白く雪を被って厳然として連なっているのが、かすかに見えます。今朝は見えることは見えるのですが、いつもより、ぼやけています。東に顔を向け富士山はどうかなと見ますと、通常なら見えるはずですが、今日は見えません。快晴なのに、とても、残念です。
このことから、こんな言葉が浮かんできました。私の造語ですが、得小失大です。積小為大という言葉から連想して作ってみました。なぜか、人は小さいものを得ようとして、知らず知らずか、知っていてか、小さなものを得る代償として大きなものを失っているんだなと思います。これを、自分なりの言葉で得小失大と綴ってみたのです。
言葉の遊びなんですが…。中国のPM2.5の影響なんでしょう。人はなんと浅はかなことをしているのでしょう。目の前の小なる利益を得ようとして、きれいな自然を汚し、どういう考えなんだろうと、考えてしまいます。明日生き伸びる為なのか…。もっと、思慮深くてもよさそうなものなのに…。もっと、大きな偉大な畏敬ある自然を汚してどうするのだろう。天罰があたってしまいそうです。そんな、思いにさせられます。
ところで、「得小失大」そんな言葉があるかと思い、ネットで調べてみました。すると、どうでしょう。やっぱりありませんでした。その言葉は私だけの造語でした。でも、似たような言葉があり、びっくりしました。
古来、このようにして、言葉は育まれてきたのかと思うと人間の営みは今も昔も根底では一緒だなとつくずく思います。
その四字熟語は
因小失大 意味
- 小さな利益にこだわり、かえって大きな損失を招くこと。▽「小しょうに因よりて大だいを失うしなう」と訓読する。
為小失大(いしょうしつだい)
小を為して大を失う。
目先の利益を追って大事なものを失うこと
貪小失大 たんしょうしつだい
小さい利益ばかりをむさぼって、結局は大きい利益を失うこと。
「貪小」は、小をむさぼる、「失大」は、大を失うの意。
似たようなことが、昔から、色々あったと言うことでしょう。言葉の歴史は人間の生身の歴史でもありますね。
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