静岡市の限界集落といわれる葵区大間地区を訪れてみた。現在7軒の家が残っているという。そこで、縁側カフェを開いているということを知り、どんなところか、早速いってみた。おうちの人が応対してくれ、粟餅やおでん、お茶等でもてなしてくれた。そこにいくには道が狭く、ちょっとドライブも危険な感じがしたが、無事たどり着いた。帰りにわさびと、コシアブラの山野草をいただいた。両方いつか、賞味してみたいと思っている。まだまだ、日本には私たちの知らないいろいろな世界があることがわかった。興味は尽きない。
この時期、山は、また、新緑を間近に向かえ、山桜やほかの木々の芽吹きがはじまっていて、とても、きれいであった。このころを迎えるといつも、口ずさむ歌に国学者、賀茂真淵が作詞した山桜を愛でた歌がある。私の大好きな歌であり、曲もついている。3,4月というと、送別や出会いの季節である。学校に勤務していたとき自己紹介などにこの詩をいれたものである。何度歌っても、詩がとても、きれいで癒しになる。日本語の言葉を大切にした彼の人柄がしのばれる。
桜も、河津桜をはじめ、ソメイヨシノなどいろいろ種類があるが、なんといっても一番は山桜だ。自然の中で、他の植物とよく調和して何ともいえぬ、趣がある。この時期の山を彩ってくれる。秋の紅葉もいいが、私はこの時期の山の芽吹きの美しさに感嘆の声を上げる。やはり、自然はいい。心が広い。のびのびしている。なんら肩肘張ったところがない。周りとすべてがうまく調和している。
ところで、きのう、ついに63歳の誕生日を迎えてしまった。早いものである。先日還暦を迎えたと思ったら、もう、63歳だ。このままだと、古希ももうすぐになるだろう。そして、喜寿を迎え、やがて米寿と続く。どういう世界が今後展開されていくのだろう。神のみぞ知る。