コロナ5年12月26日(ウクライナ、ロシア戦争3年)
最近、AIの進歩には目を見張るものがあります。昨日できなかったことが次の日にはできるようになる――まさに驚異的な速度で変化が進んでいます。「AIが人間に近づいている」「人間を超える」といった言葉も聞かれるようになり、この目まぐるしい変化の中で、私はふと「不易流行」という言葉を思い浮かべます。
芭蕉が旅の中で見つめた「不易」と「流行」は、私たちが新しい技術や価値観を受け入れながら、変わらない大切なものを守る姿勢と重なるように感じます。技術革新が続く現代においても、心の中に「不変の核」を持ちながら、移り変わる世界の流れを柔軟に受け入れることが、私たちの生きる指針となるのではないでしょうか。
変わらないものがあるからこそ、変化は意味を持ちます。そして、変化を受け入れることで、不変の価値を改めて見出すことができます。忙しい日々の中でも、私たちは芭蕉が示したこの調和の知恵を手がかりに、より良い未来を探ることができるのだと思います。
不易と流行を追い求める心の旅人として、私は変わらぬものに心を託しつつ、移ろうものに目を向けていきたい。技術の進化がもたらす新しい可能性を受け入れつつ、その先にある「変わらないもの」を見つめ直すことで、豊かな人生の風景を描けるように思います。
芭蕉の「不易流行」という言葉は、どんな時代にも心の道しるべとして、静かに灯りをともしてくれる存在です。変化の波が押し寄せる今だからこそ、その知恵がより一層私たちの心に響いてくるのかもしれません。
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