コロナ5年12月10日(ウクライナ、ロシア戦争3年)
庭の隅に植えてあるツワブキが、ちょうど今の時期、黄色い花を咲かせています。大きな葉っぱが特徴で、日本らしい雰囲気を醸し出す花ですよね。我が家の庭にも彩りを添えてくれていて、眺めているだけで心が和みます。
ところが、この「ツワブキ」という名前が私に取って、どうにも覚えにくいんです。不思議なことに、頭の中ではツワブキの絵がすぐに浮かぶのですが、肝心の名前がなかなか出てこない。「あの黄色い花で、大きな葉っぱの…」と何度も考えるうちに、ようやく「あ、ツワブキだ!」といい想い出す始末です。
これ、友人の名前を思い出せないのと似ているんですよね。例えば「田島さん」という名前が、私にはどうも覚えにくいんです。田んぼの中に島がある、とイメージして覚えると不思議に想い出されます。
「ツワブキ」という名前は、「たちつてとの“つ”だな」と覚えるようにしたら、少しはスムーズに思い出せるようになりました。こんな風に、自分なりの連想の工夫をして記憶を補っています。
それにしても、「ツワブキ」という植物にはいろんな漢字表記があるんですね。調べてみたら、「石蕗」「艶蕗」「強蕗」「石芙蓉」など、なんと4種類も出てきました。どれも植物の特徴や魅力を表していて、漢字の奥深さに驚かされます。平仮名や片仮名では味わえない面白さですよね。
こうした「覚えにくいものを工夫して想い出す」という行為は、年齢を重ねた今の私にとって大切な思考のトレーニングのようなものだと感じています。記憶力そのものは少し弱くなっても、連想力や思考力を使ってカバーする。それが老いを受け入れながら、毎日を楽しく過ごす一つの方法なのかもしれません。
ツワブキの花を眺めながら、そんなことを考えています。
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