コロナ5年12月14日(ウクライナ、ロシア戦争3年)
世の中の問題や仕組みは一見すると非常に複雑に見えるかもしれません。しかし、どんなに絡み合った糸でも、元をたどれば1本の糸に過ぎません。私はいつも複雑なものに出会うとそんなことを考えています。
物事を難しく考えすぎず、「元は1本の糸だった」という視点を持つことで、解決への道筋が自然と見えてきます。どれだけ複雑に見える社会であっても、人間が作り上げたものなのですから、シンプルな本質を探ることができるはずです。
例えば、電子の流れを考えると、1秒間地球を何周もしているほどの速さですが、時間をゆっくりと進めることで、その動きを理解することができます。逆に、太陽の動きのように非常にゆっくりな現象も、早送りすることで視覚的に捉えられるようになります。同様に、目に見えない赤外線や紫外線もエレクトロニクスの力を借りてディスプレイでみることができます。
人間関係もまた同じです。一見複雑に感じる関係性も、一つひとつ紐解いていけば、その根底にあるシンプルな糸が見えてくることがあります。
しかし、人間は論理だけで動いているわけではなく、感情という大切な要素もあります。人間関係を考えるとき、ただ理屈で割り切るだけではなく、相手の気持ちを理解しようとする優しさや思いやりも忘れてはいけません。ときには理屈を超えた共感や寛容さが、関係を紡いでいく糸になるのです。
つまり、この世界には「わからないこと」は本当は存在しないのです。ただし、理解するためには視点を変えたり、時間をかけたり、道具を使ったりする工夫が必要です。どんなに小さなものも、大きすぎるものも、早すぎるものも、遅すぎるものも、その本質を探ろうとすることで姿を現してくれます。
現代社会は確かに複雑化していますが、元を正せばどれも1本の糸から始まっています。複雑さにとらわれず、その糸を丁寧に紐解いていく気持ちを持つことで、新しい発見や解決策が見つかるでしょう。
物事をシンプルに考えることで、その中にある美しさや本当の意味が見えてきます。特に人と人との間で築かれる関係性は、シンプルさと優しさが調和したとき、より深みのあるものになると感じます。
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