鎖 (ルミ・ド・グールモン)
あなたの思ひの鎖が、
願はくば何時(いつ)も、私の頸(うなじ)を巻いてゐるやうに。
腕環 (ルミ・ド・グールモン)
あなたの手首のまはりを、私の手で握る、
容赦なくあなたの血の流れを堰く、
これ等二つの腕環の控子(とめがね)には、
二つの接吻の紅玉をちりばめる。
(「月下の一群 堀口大學訳詩集」より)
鎖 (ルミ・ド・グールモン)
あなたの思ひの鎖が、
願はくば何時(いつ)も、私の頸(うなじ)を巻いてゐるやうに。
腕環 (ルミ・ド・グールモン)
あなたの手首のまはりを、私の手で握る、
容赦なくあなたの血の流れを堰く、
これ等二つの腕環の控子(とめがね)には、
二つの接吻の紅玉をちりばめる。
(「月下の一群 堀口大學訳詩集」より)