monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

春の三日月

2010年02月03日 | 日本古典文学-和歌-春

さえにける空はきさらぎ初春(はつはる)のかげにおぼめく今日のみか月(春夢草)

いでぬれどあるかなきかのかげならし雲まにかすむ春の三日月(文保百首)

なにはがた霞のまよりほの見えて波にかげろふはるのみかづ き(老若五十首歌合)

ぬしやたれ霞の袖に引く弓のかげあらはるる春の三日月(草根集)
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宵のまにほのかに人をみか月のあかで入りにし影ぞ恋しき(金葉和歌集・二度本)

知られじな霞にもるる三日月のほの見し人に恋ひわびぬとも(宝治百首)

ほのかなるおもかげばかりみか月のわれて思ふと知らせてしがな(宝治百首)

いにしへの春の空まで思へとやわれて入りぬるけふの三日月(春夢草)