monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

梅と鶯

2010年02月05日 | 日本古典文学-和歌-春

梅が枝に鳴きてうつろふ鶯のはね白たへにあは雪ぞ降る(万葉集)

梅が枝のこずゑをこむる霞よりこぼれてにほふうぐひすのこゑ(後鳥羽院御集)

風わたる軒ばの梅にうぐひすの鳴きて木(こ)づたふ春のあけぼの(千載和歌集)

うぐひすの鳴きつる声にさそはれて花のもとにぞ我は来にける(後撰和歌集)

折る人のあたりに匂ふ梅が枝をあかずとや鳴くうぐひすの声(風葉和歌集)

あをやぎをかた糸に縒りてうぐひすの縫ふてふ笠は梅の花笠(古今和歌集)