「平家花ぞろへ」より、平忠房を花にたとえている文章を抜き出します。(「室町時代物語集成12」角川書店)
忠房は、平重盛の息子。屋島の戦いで落ち延びて、生き残りの兵と共に源氏方への抵抗を続けていたが、降伏し斬られた。
石に生(お)ひたる、わすれ草。
「平家花ぞろへ」より、平忠房を花にたとえている文章を抜き出します。(「室町時代物語集成12」角川書店)
忠房は、平重盛の息子。屋島の戦いで落ち延びて、生き残りの兵と共に源氏方への抵抗を続けていたが、降伏し斬られた。
石に生(お)ひたる、わすれ草。
すみよしとあまは告(つ)ぐとも長居すな人忘れ草おふといふなり(古今和歌集)
住の江に生ふとぞ聞きしわすれぐさ人の心にいかで生ひけん(古今和歌六帖)
わすれぐさ生(お)ふとし聞けばすみの江のまつもかひなくおもほゆるかな(続後拾遺和歌集)
住吉の岸に生ふとは知りにけり摘まむ摘まじは君がまにまに(道綱母集)
住の江にふねさしよせよわすれ草しるしありとやつみにゆくべく(土佐日記)
すみの江に朝みつ潮にみそぎして恋わすれ草つみてかへらむ(貫之集)
道しらばつみにもゆかむ住の江の岸に生ふてふ恋わすれ草(古今和歌集)
今はさはこころにしげれ忘れ草うきをばたへてしのぶものかは(千五百番歌合)
わすれぐさ種(たね)とらましを逢ふことのいとかくかたきものと知りせば(古今和歌集)
(2009年11月5日の「わすれ草」の記事は削除しました。)