monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

平忠房を花にたとえると

2011年09月07日 | 日本古典文学

 「平家花ぞろへ」より、平忠房を花にたとえている文章を抜き出します。(「室町時代物語集成12」角川書店)
 忠房は、平重盛の息子。屋島の戦いで落ち延びて、生き残りの兵と共に源氏方への抵抗を続けていたが、降伏し斬られた。

 石に生(お)ひたる、わすれ草。

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わすれ草

2011年09月07日 | 日本古典文学-和歌-秋

すみよしとあまは告(つ)ぐとも長居すな人忘れ草おふといふなり(古今和歌集)

住の江に生ふとぞ聞きしわすれぐさ人の心にいかで生ひけん(古今和歌六帖)

わすれぐさ生(お)ふとし聞けばすみの江のまつもかひなくおもほゆるかな(続後拾遺和歌集)

住吉の岸に生ふとは知りにけり摘まむ摘まじは君がまにまに(道綱母集)

住の江にふねさしよせよわすれ草しるしありとやつみにゆくべく(土佐日記)

すみの江に朝みつ潮にみそぎして恋わすれ草つみてかへらむ(貫之集)

道しらばつみにもゆかむ住の江の岸に生ふてふ恋わすれ草(古今和歌集)

今はさはこころにしげれ忘れ草うきをばたへてしのぶものかは(千五百番歌合)

わすれぐさ種(たね)とらましを逢ふことのいとかくかたきものと知りせば(古今和歌集)

(2009年11月5日の「わすれ草」の記事は削除しました。)

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