秋風に嶺ゆく雲を出でやらで待つほど過ぐるいざよひの月(続千載和歌集)
山の端(は)にたなびく雲や晴れぬらむ出づるもしるきいざよひの月(白河殿七百首)
山の端の霧とびわけて行く雁の羽風(はかぜ)にしろきいざよひの月(光経集)