monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

水辺紅葉

2011年09月21日 | 日本古典文学-和歌-秋

みなかみに風や吹くらし山川の瀬々のもみぢの色ふかく見ゆ(順集)

くれなゐに滝の白糸染めてけり峰のもみぢや間なく散るらむ(顕輔集)

ながれくるもみぢ葉みればからにしき滝の糸もて織れるなりけり(拾遺和歌集)

水のあやにもみぢの錦(にしき)かさねつつ河瀬に浪の立たぬ日ぞなき(拾遺和歌集)

もみぢ葉のながるる秋は川ごとに錦をあらふと人や見るらむ(後撰和歌集)

立ちどまり見てをわたらむもみぢ葉は雨と降るとも水はまさらじ(古今和歌集)

もみぢ葉の流れてとまるみなとには紅(くれなゐ)ふかき波や立つらむ(古今和歌集)