monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

「瀬際」という単語

2016年06月04日 | 日本国語大辞典-さ行

 「瀬際(せぎわ)」という単語は、日本国語大辞典・第二版には立項していませんが、以下の用例があります。

であるから、必ず流れを遡る若鮎の群れには大きな鱒がつきまとい、瀬際の揉(も)み合わせに鱒が跳躍するところには必ず若鮎の大群がいた。
(利根川の鮎)
『垢石釣り紀行(つり人ノベルズ)』佐藤垢石、つり人社、1992年

殆んど脱衣場や休憩室といふべき場所もないので、晴天の日は人は多く渓の石の頭に衣服を脱ぎ、飛沫のかゝる瀬際に立つて浴後の赤い素肌を晒すのである。
(「追憶と眼前の風景」)
『みなかみ紀行』若山牧水、書房マウンテン、1924年、99ページ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「燃え残る」という単語

2016年06月04日 | 日本国語大辞典-ま行

 「燃え残り」という単語は日本国語大辞典・第二版に立項していますが、動詞形「燃え残る」は立項していません。用例は複数あるので、以下に古い順に挙げます。

うらかせに-なひくけふりの-きえわひて-したもえのこる-あまのもしほひ
(洞院摂政家百首・1339・範宗)~日文研HPの和歌データベースより)

燃えのこる想(おもひ)のうるみひえびえと、
(「外光と印象」樅のふたもと)
北原白秋『邪宗門』易風社、1909年、168ページ

二三本燃え残った蝋燭の、
(泉鏡花「菎蒻本」)~青空文庫より

空気の吸入、排出がスムーズにできなくて、必ずバルブまわりに燃え残ったガスが残ってしまう。
『鉄馬メカニズム講座』出版社、2004年10月20日、79ページ ~Google書籍検索より

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする