白菊の花もてはやす霜の色に月のひかりをさしそふるかな(為忠家後度百首)
さえわたる光を霜にまがへてや月にうつろふ白菊の花(千載和歌集)
ませのうちにうつろふ菊の色をまたかへすは月の光なりけり(建仁元年仙洞五十首)
月かげに霜おきまがふ白菊の香(か)をたづ ねずはいかで折らまし(上東門院菊合)
いづ れとも見えぬ籬(まがき)の月かげを匂ひにぞわく菊の白露(千五百番歌合)
白菊の花もてはやす霜の色に月のひかりをさしそふるかな(為忠家後度百首)
さえわたる光を霜にまがへてや月にうつろふ白菊の花(千載和歌集)
ませのうちにうつろふ菊の色をまたかへすは月の光なりけり(建仁元年仙洞五十首)
月かげに霜おきまがふ白菊の香(か)をたづ ねずはいかで折らまし(上東門院菊合)
いづ れとも見えぬ籬(まがき)の月かげを匂ひにぞわく菊の白露(千五百番歌合)
「平家花ぞろへ」より、平宗盛を花にたとえている文章を抜き出します。(「室町時代物語集成12」角川書店)
これこそ又、優(いう)にいみじう見え給へ、さるにても御兄ばかりにてもあらで、これさへ三笠山のすゑまでのぼりたまふめでたさ、申すもおろかなり。
長月の末つかた、なべて霜枯れわたれる庭のおもに、ことさら籬(ませ)結ひて植ゑたてたる白菊のことに美しくして、ところどころうつろひたるほどとや申さむ。
うすくこく色ぞ見えける菊のはな露やこころをわきて置くらむ(後拾遺和歌集)
むらさきにやしほ染めたる菊の花うつろふ色とたれかいひけむ(後拾遺和歌集)
かざしには折らまほしきを白菊の花にやどれる露やこぼれむ(新千載和歌集)
白露の置きける菊を折りつればたもとぬれてぞ色まさりける(重之集)
菊のはな露とおきゐていざ折らむぬれなば袖の香こそにほはめ(古今和歌六帖)
秋ごとに露は置けども菊のはな老いせぬ秋のかざしなるらし(文保百首)
百年(ももとせ)を人にとどむる花なればあだにやは見る菊の上の露(貫之集)
今よりはまた咲く花もなきものをいたくな置きそ菊の上のつゆ(新古今和歌集)
菊の花しづ くおちそひ行く水のふかき心とたれか知るらむ(古今和歌六帖)
もろともにおきゐし菊のしら露もひとりたもとにかかる秋かな(源氏物語)
(2009年11月6日の「菊」の記事は削除しました。)
長月の今日のためにと菊の花つゆしもおひて咲きにけるかな(基俊集)
ももしきにうつろひわたる菊の花にほひぞまさる万代(よろづよ)の秋(万代集)
長月やけふ折る菊の花の枝(え)に万代ちぎる雲のうへびと(宝治百首)
折る菊の露にぬれける今日よりや千年(ちとせ)の秋にあはむとすらむ(永久百首)
露ながら折りてかざさむ菊のはな老いせぬ秋のひさしかるべく(古今和歌集)
九重(ここのへ)に千代(ちよ)をかさねてかざすかなけふ折り得たる白菊の花(宝治百首)
菊のはな今日ここのへにかざしてぞ老いせぬほどの色も見すべき(宝治百首)
ももしきや袖をつらぬるもろ人のとる手もにほふ菊のさかづ き(新葉和歌集)
九重にひさしくめぐれもろ人の老いせぬ秋の菊のさかづ き(宝治百首)