災害地の復興に向けては国民一丸となって進む必要がある。国も自治体も企業も国民も、スポーツ選手もミュージシャンもマスメディアも、医師も農家も漁民も、学生もお年寄りも、被災者も被災してない人も、すべて国民が自分の出来ることから。
義援金や物資の提供など、間接的補助なら誰でも取り組みやすい。しかし直接、被災地や被災者と向き合う作業は難しい。それは一人の人間が出来ることは限られており、誰かが統率をとり、物資や資金を用意する必要があるからだ。
特に行政が行う場合、ルールを作るのに制度上の縛りが多く、後手後手に回りやすい。
中でもボランティアの活用は難しい。ボランティアは単独では動けないことが多く、枠組みの中で自分の出来ることをする。つまり行政が枠組みを作らないと動けない。受け入れ側と支援側の体制がしっかりしないと、気持ちばかりが先走る。
その点、自己完結型の自衛隊は違う。ゴーサインさえ出れば自給自足で任務を遂行する。災害時の自衛隊の行動力には頭が下がる思いだ。
だからといって自衛隊だけでは出来ないこともある。特に今回は長期戦になる可能性がある。熱しやすく冷めやすいのでなく、ボランティアには長期的視点に立った行動を望みたい。
今出来ること、1か月後に出来ること、1年後に出来ること。そして今時分に出来ることは何かを考え行動する。
ところで、我が家の息子は留年が決まり、親には負担を掛けているが、今時分に出来ることはと考え、埼玉アリーナにボランティアに行ったようだ。