花と緑を追いかけて

山を愛し、花を愛し、旅と
映画とパソコンと、好奇心も
いっぱいの主婦の日記です

立山・地獄谷&みくりヶ池周辺

2009年08月19日 | 山シリーズ
8月8日(土)

翌朝の雷鳥沢は雨こそやんだものの、ガスが重くたれ込めていました。
「これでは登っても何にも見えないわね~」・・・
私たちは諦めて、に入りに行きました。もう気分は完全に温泉旅行です。


「雷鳥沢ヒュッテ」の温泉に向かう途中にも、たくさんの高山植物が咲いていました。
こちらは「ミヤマダイモンジソウ」
上の 3 枚は短く,下の 2 枚が長いため,「大」という字に似ているのでこの名前がついています。
ユキノシタ も同じような形の花ですが花の咲く季節が違うほか、葉にも明らかな違いがあるようです。


こちらは「ウサギギク」、一対の長い葉がウサギの耳に似ていることからこの名前が付いたようです。
葉っぱを写さなくてはいけませんでしたね。


清潔な感じの山小屋でした。
浴場からの眺めも良かったのですが、温泉というには物足りなく(地獄谷で熱した水を使っているらしい)、お向かいの姉妹宿の源泉かけ流しを利用させていただきました(無料)


「山の天気は9時で変わることが多いから、様子を見た方が良い」と女将さんに言われ9時まで待ちましたが、相変わらずのガスに今回の山登りは諦めました。

9時の出発なら「雄山」の往復くらいは出来そうですが、見晴らしが利かなくては意味が無いし、それだけでの延泊も時間が勿体無いような・・・
次回は今回来れなかったKさんも一緒に登りましょう。山は諦めが肝心なのです。


前日は大雨の中、上のみどり池コースを歩いて宿に行きましたが、この日はすぐ近くの「地獄谷」を通りました。
硫黄の匂いがツンと鼻をつきます。
「有毒ガスで危険!急いで通り抜けて下さい」という看板が不気味でした。


地獄谷は、平安時代から立山信仰の中心となった所であり、この地へ来れば亡き人に会えると信じられていたようです。
独特の硫黄臭がたちこめ、荒涼とした地肌にあるおびただしい数の硫気孔からは水蒸気が噴出しています。 

この地獄谷に湧く湯をポンプアップして利用したり、これを熱源にしてパイプに通した水を沸かしている山小屋は、みくりが池温泉、ロッジ立山連峰、雷鳥荘、雷鳥沢ヒッテなどがあります(営業期間はいずれも4月25日~11月下旬まで)
2450m~2300mの高所にこれだけ温泉がまとまってあるのは、日本ではここだけだそうです。


硫黄の成分が固まって出来た鍛冶屋地獄。なんとも不気味・・・
この地獄谷から室堂ターミナルに向かって長い長い急勾配の階段が続き、息が切れる頃「みくりヶ池」の湖畔に出ます。

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ここからはフラワーロードが続きます。マウシオンでご覧下さい
「ミヤマアキノキリンソウ」がたくさん咲いていました。
地獄から天国に来たような風景ですね。

「あら、ウスユキソウが咲いている」エーデルワイスの仲間のミネウスユキソウでした。
「こちらはイワオトギリかしら?」二人で歓声を上げました。
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ミネウスユキソウ
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私はザックから一眼レフカメラを取り出しました。
ここで出合った花々をnon_nonさんのソースをお借りして纏めましたのでご覧下さい
相変わらず名前のハッキリしないお花が多いのですが、山小屋さ~ん!助けて下さい


この日は土曜日、10時近くなるとたくさんの人々が室堂ターミナル方面からやってきます。
スキー板を担いだ少年団の団体様が地獄谷に通じる階段を下っていきました。
テント泊をして雷鳥沢の雪渓で夏スキーを楽しむらしい。


水深15m周囲が630mの、青く澄みきった「みくりヶ池」は室堂の顔。
大昔の立山噴火時に出来た噴火口に水が溜まった火山湖で、魚類は棲息していないそうです。

晴れていればこの池に「雄山~大汝~富士の折立」の峰峰が写るらしい・・・
だいぶ明るくなってきましたが、まだガスは取れませんでした。







コメント (18)
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