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「みくりヶ池」周辺の高山植物を堪能してから、室堂ターミナルの手前を右に折れ、天狗平方面に下ってみることにしました。時間はタップリあります。
そこはチングルマとコバイケイソウの咲き乱れるお花畑が続いていました。
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こちらは「タテヤマリンドウ」です。マウスオンで紫色のお花もご覧下さい
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このお花は曇りや雨の時は閉じていますが、このパッと開いた画像が撮れたと言うことは・・・
そうです
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「あそこに見える立山高原ホテルまで行ってみる?」
「でも叉登り返して戻るのが大変そう・・・、バスに上手く乗れればいいけど」
はるばる立山を縦走するつもりでやってきましたが、登りをバスに頼ろうなんて
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気分はもうすっかり観光客です。
6年前に山仲間3人で縦走した「大日三山」も少し見えてきました。
あの時は称名の滝まで歩いて下り、バスやケーブルカーで富山県側に出ましたが、今回私たちは長野県側から帰る予定でした。
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空はどんどん明るくなり、私たちは着ていた雨合羽を脱ぎました。
雲が激しく流れて、陽が照り始めました
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「もしかしたら立山が見えているかも・・・」と、先に進むのをやめて来た道を戻りました。
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そして仰ぎ見たのがこちらの画像です
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立山と対面しながら室堂平のベンチでノンビリしました。
その様子はこの「立山シリーズ」の最初の「立山室堂」編でご紹介しましたね。
最後に姿を現した崇高なる山々の姿を堪能してから、「立山黒部アルペンルート」を使って長野県側の扇沢に下りました。
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室堂1時発のトンネルの中を行くトロリーバスでまず大観峰駅に出ます。
駅の上の展望台から急峻な山々に囲まれた「黒部湖」が見えました。
次ぎに乗るのがあのロープウェー
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この日は団体旅行客が多く、整理券を渡され40分以上待たされました。
お土産店を覗いてお買い物をしたり、地酒を試飲したり・・・
肩に食い込む重いザックが邪魔でした。
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ロープウェーの中から見た雄山方面、残念ながらガスで見えません。
このコースはほとんどがトンネルで、外の景色が見えるのはこのロープウェーだけなのです。
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黒部平からはケーブルカーに乗り換えます。
「母がまだ元気だった頃、一緒にツァーで立山に行った事があるけど、この乗換えが堪えた様で大変だったのよ。添乗員さんも気がきかなくて、老人優先も無くてね~」Yさんが思い出したように言いました。
彼女は同居している実のお母様とご主人のために、今回三日分の食事の準備をして出てきたそうです。
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黒部湖駅からは黒部ダムの上の道を500mほど歩きます。
裏銀座方面の山々が見えていました。
主人と来た時は勢いよくダムの水が放流されていましたが、この日はそれが無く、写真を撮っても絵になりませんでした。
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黒部湖を眺めながら名物の「桑の実のソフトクリーム」を食べました。美味しかった~
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気ままな女同士の旅、山から下ればグルメのお楽しみです。
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あの「展望台」(このルートも今回で3度目ですが、以前はあったのかしら?、覚えが無いのですが)まで登れば「黒部ダム」の迫力ある姿が見えるのらしいのですが・・・
何だかたくさんの乗り換えに疲れて、2人とも登る気力がでません
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次は叉トンネルの中のトロリーバスに乗ります。
ここも待ち時間が30分近くあり、その上バスは混雑していて座れませんでした。
そんなこんなで扇沢に着いたのが3時過ぎ・・・
そこから更にバスで信濃大町に出て、4時半頃の普通電車に乗りました。
この有名な観光コースも夏は混んでいて、山登りに匹敵する体力を要しますね。
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松本発6時過ぎの「スーパーあずさ」に乗り換えてようやく落ち着きました。
大観峰のお土産屋さんで買った、富山湾のイカを使ったイカダンゴをおつまみにビールで乾杯です。
「どこの山に登ってきたのですか?」と前の席の40代位の男性が話しかけてきました。
「立山に行ったのですが、雨で登山は断念しました」
「今年の夏は日照不足で、長野県の稲も発育が悪いようですよ」
松本の出身だというその男性と、長野県を称賛する話で盛り上がりました。
こんな会話も「旅」ならではのお楽しみですね。
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そしてこちらも「旅のお楽しみ」
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食べながら、飲みながら、Yさんとはたくさんお話をしました。
彼女はお琴の先生をしながら、同居しているお母様の面倒を見、働く娘さんに代わって週に一回はお孫さんの保育園のお迎えを担当しているとか・・・
私たち世代の女性は、上の世代からも下の世代からも頼りにされて、皆忙しいのです。
「でも親の長生きも感謝だし、こんな時代なのに子供たちも普通に結婚して孫に恵まれたのも感謝だわね~」と、お互いに平凡ながらの幸せを噛みしめました。
そんな忙しい中、彼女は習い始めた「オペラの独唱」がとても楽しいそうで
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/onpu.gif)
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今回もこの山行きの前に舞台での発表会があったらしい・・・
「ロングドレスを着るのよ。今年は思い切って肩をモロに出したエンジ色のドレスにしたの」と楽しそう
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「あなた~、お琴の舞台は和服でしょうに、その上宝石着けてのロングドレスでオペラ
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嗚呼
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とても刺激を受けました。
諏訪あたりで豪雨となり、あちこちで稲妻が光り、電車は徐行運転となりました。
「翌日は予備日で空いているけど、電車が止まるのは困るわ」
二人とも帰った後の忙しいスケジュールを思い出し、しばし現実に戻りましたが、30分遅れで無事に八王子に着きました。
「もう山は無理とは思わず、叉初心に返って出来るだけ続けましょう」
「そうよ、定年になってようやく山を始めたという男性も多いことだし。今私たちがその歳になったので、これから始めると思えばいいのよ」
これが今回2人が出した山に対する思いです。