発表したようですね。
例年より10日前後早いらしい。
関東も一両日中に梅雨明けとなりそう・・・?
昨日今日と曇り空で、真夏日にはならないものの相変らず蒸し暑い日が続いています。
先日らいのカンカン照りの中の散策で、すでに日焼けが気になりますが
ワタクシいつも「山姿」で、カメラ入りのザックを背負い自然の中を徘徊しているわけではありません。
たまには「シティー・マダム」に変身して、
スカートにパンプス姿で都会のど真ん中を闊歩することもあるのですよ。
先日は夫婦で、丸の内にある「帝国劇場」で観劇を楽しんできました。
出し物は帝劇開場100周年記念公演と銘打った「風と共に去りぬ」です。
ご存知マーガレット・ミッチェル原作のベストセラー
1860年代のアメリカ南北戦争動乱期、時代の波に翻弄されながらも、
力強く生きた一人の女性の半生を描いた感動の物語ですね。
今回のスカーレット・オハラ役は米倉涼子、そしてレット・バトラーは寺脇康文です。
明治四十四年に開場し、関東大震災で炎上した帝国劇場は、
「今日は帝劇、明日は三越」の宣伝文句にみられるように、
最も大正時代の雰囲気を反映させた劇場であったようですが・・・
私が知ったのは、1966年に学校を卒業して就職した時です。
詳しくは、1966年の秋に帝劇ビルとして新しく建て直された社屋の4Fから9Fまでのフロアーに
私が勤めた会社の本社が入居しました。
結婚退職してもう40年以上になりますが、「帝劇ビル」の姿はあの時のままですね。
新装なった「帝劇」が1966年の秋に開場されると同じ時に、
私の勤める会社もこの9Fに美術館をオープンさせました。
ここが私の仕事場になりました。
この日、観劇の前に懐かしい美術館に寄って見ました。
目の前が皇居の「桜田門」
美術館のロビーからの眺めが最高なのです
「桜田門」の左側には刑事ドラマによく出てくる「警視庁」
私がここで働いていた頃は、レンガ造りの古い建物でしたね。
手前の今でも残る古いレンガの建物は「法務省・旧本館」
本格的なドイツ・ネオバロック様式の外観に特徴があり、都市の景観上貴重で歴史的価値が高いため、
1994年(平成6年)に重要文化財の指定を受けたそうです。
私が勤めていた頃に比べると、周囲に大きなビルがずいぶん増えました。
この7月5日は、真夏のようなカンカン照りの日でしたが
右側の「武道館」方面に目をやると、巨大な積乱雲がモクモクと発達していました。
この日はあちこちでカミナリが鳴り響いたようですね
美術館閉館の5時までここで美術品や風景を眺め、ロビーで冷たいお茶を飲んで一休みしてから
そのまま5時開場の帝劇に移動しました。
尚、美術館の催し物などの詳しいことはこちらでどうぞ。
「帝国劇場」
入場するなり、レット・バトラーと | スカーレッド・オハラの等身大のパネルが出迎えてくれます。 |
米倉涼子さんも寺脇康文さんも背が高いから、とても舞台栄えがしましたね
米倉さんは気が強くて自己チューで、それでいながら時々見せる可愛いスカーレットが良く出ていました。
寺脇さんはどうしても台詞がTVドラマの「相棒」の薫ちゃんとダブリ
人が良くてちょっと軽いレット・パトラーでしたね。
やはり私の中のレット・パトラーは、男の色気がムンムンのクラーク・ゲーブルしかいないわ
ロビーは100周年とあって華やかに演出されていました。
45年前の、新しい帝劇のこけら落としの演目も、この「風と共に去りぬ」だったような?
私たちは招待されて、仕事仲間と一緒に皆で見た覚えがあります。
あの時のスカーレットは有馬稲子さん(ふるっ)でした。
レッドバトラーが誰だったかサッパリ思い出せず、
今回調べたら、宝田明さんだったらしい・・・
当時は本物の馬が舞台に登場して話題を呼びました。
今回は出てきませんでしたが・・・
その後、大地真央さんのスカーレットで、舞台劇とミュージカルが上演されたことがあるようです
今回はミュージカルではなく、45年前の菊田一夫製作・脚本・演出に沿った舞台劇でした。
スカーレッドが憧れ続けるアシュレイは岡田浩暉さん、上品な優男でしたね
そのアシュレーと結婚する清くて優しい貴婦人メラニーは
宝塚の男役だった紫吹淳さん、凛とした姿で好演でした
この日の夜の部は、6時開演で間に25分間の休憩がありました。
私たち夫婦はデパ地下でお弁当を買っていき、席でと一緒にいただきましたが
殆んどの人は、ロビーで売っているサンドイッチやオニギリでした。
幕間に関しては歌舞伎座ほどの粋な華やかさはありませんね。
今回は我が家の夫も加入していた「都民劇場65周年記念」の協賛もあり
客層も中高年が多くて地味目なのかもしれませんね。
一昨年ここで観た「レ・ミゼラブル」」ほどのスタンディング・オーベーションの盛り上がりはありませんでしたが
それでもこの日は「満席」でした。
物語の舞台は南北戦争時代のアメリカ南部、
父親の時代にアイルランドから移住してきて開墾に成功し、
タラの土地に広大な綿花畑を持つオハラ家の長女スカーレットは行動力に富むヒロインです。
美人で勝気で、男たちの憧れの的だったのですが、
思いを寄せていたアシュレイがメラニーと結婚。
自暴自棄になったスカーレットは、打算で好きでもない男と結婚を繰り返し、
その夫は2人とも戦死
南軍は戦争に負け、戦乱のアトランタの街からメラニー母子を伴い、レット・バトラーの力も借りて、
オンボロ馬車で逃れてきたスカーレットは、焼け野原となったタラの大地に立ち、復活を誓います。
第1幕の最後が、この物語の最大の山場ですね。
そして彼女は土地を守るためなら、他者から何を言われようとあらゆる手段を考えます。
レット・パトラーに借金を申し込みに行くシーンの、緑のカーテン地で作ったドレス姿は
映画でのビビアン・リーを思い出ださせてくれました。
「気高さ」の点では叶いませんが・・・
米倉涼子さんはバトラー船長への愛に気がつき、タラの赤い大地に立っての幕切れまで
強く激しく、そして可愛いスカーレットを魅せてくれました
ただ私としてはバックミュージックにやはり「タラのテーマ」の演奏が流れて欲しかったなぁ~
著作権の関係で無理なのでしょうが・・・
音楽はこちらのユーチューブでお聞きください。
あわせて、映画のヒロイン&ヒーローの画像もご覧下さい。
学生時代にリバイバル作品として観た映画「風と共に去りぬ」(1939年製作)は
とにかく感動し、サウンドトラック盤のレコードも買って、家で何度も聴いた思い出があります。
久しぶりに履いたパンプスが腰と足に負担をかけたのか
夜中に何度もふくらはぎの筋肉が硬直し、こむら返りが起きて辛かった
普段使わない筋肉を使ったのか?、翌日は足の筋肉痛と股関節の痛みが出ました。
だんだんお洒落をするのもきつくなりますね
我が家の「ハイビスカス」が鮮やかに咲き出しています。
この色はスカーレット・オハラが好んで着た色・・・
傲慢で勝気なスカーレットを映画の大画面で最初に観たときは「何て嫌な女!」と思いましたが
戦乱に巻き込まれてもくじけない芯の強さはアッパレと、
私は自分が大人になってから、ようやくスカーレットの魅力に気が付きました。
洗濯物を干しているとき、良い香りがして庭の隅に目をやると
白い「クチナシ」が咲いていました。
こちらはメラニーのイメージでしょうか?
自分の夫に愛の告白をするスカーレットを、彼女は最後まで姉のように慕い信じます。
まるで聖女のような女性ですね。
ふと見ると、デッキに置いてある「月下美人」の蕾が | 二輪膨らんでいました。(7月6日写す) |
去年は気が付かないうちに花が咲き、終った姿しか見ていません
7月8日の今日はいっそう蕾が膨らんで大きくなっていました。
今年こそは見逃さないようにしなくては・・・
真夜中に咲く「月下美人」、一体いつ花開くのでしょうか