社会福祉士×ちょっと図書館司書の関心ごと~参考文献覚え書き

対人援助の実践、人材育成、図書館学を中心に気まぐれに書物をあさり、覚え書きをかねて投稿中~

保健医療ソーシャルワーク実践2 第1章第2節2-4緩和医療における倫理とソーシャルワーク(2004)

2008-04-14 21:07:11 | 社会福祉学
・緩和医療はガン患者を対象とするため、「医の倫理」と切り離せないものである
・ソーシャルワーカーの役割として、医療チーム内のコーディネートも重要であるが、患者や家族に対しての権利擁護も同様に重要である。筆者の実践現場では、その役割がきちんと果たせている

引用
「緩和医療におけるソーシャルワーク実践は、倫理的課題であるがん患者のインフォームドコンセントと自己決定が保障されるよう、家族を支え、家族の防衛を緩和することが必要」


そもそも、終末期でのソーシャルワーカーの役割はなんだろうか?という疑問から、この章を読んだ。自分の解釈として「終末期医療=緩和医療」とスッキリとさせてよいのか否かはおいといて…。
側面的なアプローチのみならず、患者や家族と向き合い、その発言や立場が保障されるよう働きかけることが必要とのこと。


緩和ケア病棟は1つの空間でチームが成り立っていることが多いため、(倫理的な)問題が複雑で、ややあいまいであっても、スタッフ同士が顔を合わせて話し合いができるため、共有しやすいのではないだろうか。
在宅の場合、医療チーム以外に他機関でケアチームが構成されていたり、インフォーマルなチーム(?)存在することが多いため、問題の共有化が難しいこともある。
だからこそ、ソーシャルワーカーの「コーディネーター」としての役割、ないし「ネットワーカー」としての役割が必要になってくるんだろうと思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする