社会福祉士×ちょっと図書館司書の関心ごと~参考文献覚え書き

対人援助の実践、人材育成、図書館学を中心に気まぐれに書物をあさり、覚え書きをかねて投稿中~

保健医療ソーシャルワーク実践2 第3章連携・協働

2008-04-22 11:49:26 | 社会福祉学
先日参加した研究会の年間テーマが「協働」であり、また、文献を読み進めていく中で、私の中でキーワードとして登場している「連携」。実践の中で、また理論としてどうとらえられているか、今一度確認をしてみた。

・「連携・協働」は目的を同じくするものが、連絡・協力し合い、物事を共同して行っている状態
・業務としての「連携」…目的確認、情報の相互提供、協働の意思確認、基本情報の共有化、目的の再確認、役割分担、業務処理・管理、報告・評価-といった一連の流れで行われている


「連携」はソーシャルワーカーの一つのスキルとして位置づけられているが、当然のことながら、ソーシャルワーカーのみが行っているものではない。それは、関係職種によって行われるカンファレンスもその一つであり、医師による「情報提供書」や、看護師による「看護サマリー」など書類を通して行われているものもあるだろう。どの職種にとっても、「連携」は大切なスキルの一つと認識されているだろう。
医療機関の専門分化がすすんだ結果として、「連携」や「協働」の必要性が叫ばれ、組み込まれてきた。ある時代においては、多種多様な職種を、また患者さんや家族と医療者を結びつける「専門職」として、ソーシャルワーカーが位置づけられたこともあったかもしれない。
しかし現在は、医学においても看護学においても、「患者本位の医療提供」が認識として浸透し、臨床以外にも教育の段階でも取り入れられている。
そのような中で、ソーシャルワーカーが果たすべき、「連携」のスキル…というか形は何だろうか?

医療者に、意見をうまく表出できない患者さんや家族にとっては、ソーシャルワーカーの存在は有効か?(→いわゆる「人権擁護」の視点で?!)
在宅医療の領域での、医療者(医療機関)と福祉職(ヘルパーや施設職員など)、そしてケアマネをつなぐためには、社会福祉の教育を受け、かつ所属機関が医療機関であるソーシャルワーカーの存在は有効か?


看護や医学で言われている「連携」を確認することも、答えを導き出す一つの方法かもしれない



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