社会福祉士×ちょっと図書館司書の関心ごと~参考文献覚え書き

対人援助の実践、人材育成、図書館学を中心に気まぐれに書物をあさり、覚え書きをかねて投稿中~

人はこのようにして死ぬことができる-在宅ホスピス十年の経験から- 小笠原一夫(2002)

2008-04-28 11:23:59 | 医学
『生と死の意味を求めて NPO法人生と死を考える会・編』

麻酔科医の実践報告。
「どうしたら在宅でホスピスが実現できるか」ということについて、10カ条を提示。
その中の一つに、「医療以外に必要な援助をコーディネートすること」がある。この「コーディネート」をどの職種が担っているのか、また担うべきか…については述べられていない。しかし、医療者が毎日訪問をしても、一日24時間の中でたかだか1~2時間にすぎず、あとの22時間は、主に家族が介護を担うことになる。その点に対しての「援助」が必要であり、「コーディネート」が必要である…と述べている。
介護保険対象者であれば、おそらくその役割は主にケアマネージャーになるだろう。40歳未満の方であれば、それはソーシャルワーカーが担え、業務の可能性を明示できるだろう。


「看護学」では、コーディネートは「看護師の役割」と記していることが多い。しかし医師が書いたものは、その限りではない。看護師もまた、業務の可能性を模索している中での記述なのか…。
業務範囲の争いをする必要は全くない。でもおもしろいことに医療の現場では、医師よりもむしろ看護師の活躍が広がっている印象を受ける。
コメント
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