自称納谷悟朗後援会日誌

ファン歴50年の自称後援会長が、納谷悟朗さんの作品をご紹介しています。

コンバット 爆発一秒前

2016-01-01 | コンバット
新年明けましておめでとう御座います。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。


申年なので「猿の惑星」からの写真です。(笑)
別館にポスターを載せました。興味のある方はご覧下さい。

http://blogs.yahoo.co.jp/nayagorofan/33879080.html

***

先日コンバットから「復讐の木」をご紹介しました。
その時にKiriya様に細かいキャストを教えて頂き、脇役の俳優さん達がコンバットのエピソードに複数出演なさっていると伺いました。
「復讐の木」では裏切り者のデュバル役だったエミール・ジネストさんが「爆発一秒前」では酒場の主人としてご出演になっているとの事でした。
(他のエピソードにも出演していらっしゃいます。)

「爆発一秒前」はヘンリー少尉が主役のエピソードで、BSで放送された時に悟朗さんが番組直後の「コンバットレビュー」でもお話になっていた話です。
私には、日下さんの役(イギリス人少尉)の元恋人で看護婦のアンの声が分からなかったのですが、今回たまたまKAMEちゃん。様に喜多道枝さんと教えて頂きました。どうも有難う御座いました。
折角なので少し写真とキャストを載せます。

***

ジネストさんが演じられた酒場の主人は一環してフランス語で話しています。
原音の場面とフランス語をフランス語に吹き替えてあるシーンがありました。(吹き替え部分の声は分かりませんでした。)

IMDbでキャストをチェックした所、ジネストさんの役の名前は「エミール」と言うそうです。
私は全く覚えていなかったのですが、再見した所、アンがちゃんと酒場の主人を「エミール」と呼んでいました。(笑)

10年前(!!)にこの「爆発一秒前」をご紹介しています。
詳しい内容はこちらをご覧下さい。

http://sun.ap.teacup.com/nayagorofan/172.html

***


ヘンリー少尉(納谷悟朗)、ちょっと見にくいですがエミールの猫、酒場の主人エミール(エミール・ジネスト)

食事がしたいヘンリー少尉ですが、フランス語が話せないので上手くいきません。
近くのテーブルにいたイギリス人看護婦のアンが助けてくれました。
ヘンリー少尉とアンが話しているとアンの元恋人のデビッドが入って来ます。


アン(喜多道枝)、デビッド(日下武史)、エミールと猫、ヘンリー少尉(納谷悟朗)

空襲があり、酒場の地下の酒蔵に皆が一斉に避難しますが、デビッドはかたくなに酒場に残りました。


酒蔵に避難したヘンリー少尉(納谷悟朗)、リトルジョン、アン(喜多道枝)

この話は制作第1話だそうです。ヘンリー少尉とリトルジョンはお互いに知らない様でした。
後でリトルジョンのセリフがありましたが(一言?)塩見さんではありませんでした。
空襲時にヘンリー少尉とアンが話しているのは「哀愁」と同じシチュエーションですが、ここでは話はそういう方向へは進展しません。(笑)


避難中のエミールと猫(猫が好きなのでつい注目してしまいます。笑)

<2016年1月2日追記> 
この猫には名前があって「モロー」と言うそうです。
Kiria様情報。どうも有難う御座いました!!

ヘンリー少尉はその後酒場を出て、また空襲に合い教会に避難しますが、そこで瓦礫の下敷きになって足を骨折し、身動き出来なくなります。
教会に落ちた不発弾を処理するのが、イギリス軍爆弾処理班のデビッドでした。


デビッド・ウンドマン少尉(日下武史)


ヘンリー少尉(納谷悟朗)

***

コンバット
第6話 「爆発一秒前」
Any Second Now (1-4、1962年10月23日)

デビッド・ウンドマン少尉(アレックス・デビオン):日下武史
アン・ファレル<看護婦>(エレン・ウイラード):喜多道枝
酒場の店主エミール(エミール・ジネスト):不明

ヘンリー少尉:納谷悟朗
サンダース軍曹:田中信夫

***

*KAMEちゃん。様、Kiria様
*IMDb他


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コンバット 復讐の木

2015-12-16 | コンバット
先日俳優のロバート・ロッジアさんがお亡くなりになりました。
その時に、Kiria様がロッジアさんのコンバットのゲスト作を教えて下さいました。
またKAMEちゃん。様に声のキャストを教えて頂きました。
お二人とも、どうも有難う御座いました。

この話はヘンリー少尉が主役なので、この機会にと思い、ロッジアさんのゲスト作「復讐の木」を久しぶりに拝見してみました。


「復讐の木」のロバート・ロッジア(ロジア)さん

こちらにもう少しロッジアさんの写真を載せています。

http://blogs.yahoo.co.jp/nayagorofan/33840139.html

***

これはKAMEちゃん。様に教えて頂いたゲストの声のキャストです。(もっと詳しいキャストは下に載せています。)

エイティエン(ロバート・ロジア):新井和夫(現、新井量大)
デュバル(エミール・ジネスト):北村弘一
ルネ(ロバート・エレンスタイン):富田耕生

私のメモには北村弘一さんのお名前しかなかったのですが、拝見した所、富田さんが間違えようのない声でご登場になっていました。(笑)
単に書き忘れたのでしょうか???(富田さんが分からなかったとは思えない、はっきり分かる声でした。笑)
前に拝見した時には、ロッジアさんの声は私には分かりませんでした。

ロッジアさんの役名の「エイティエン」ですが、私は音だけを聴いた時は「HN」(エイチエヌ)と呼んでいるのだと思っていました。(笑)

詳しい内容はご紹介しませんが、最初のヘンリー少尉とロッジアさん扮するマキ(フランス地下組織)のリーダー、エイティエンの場面をご紹介します。
ロッジアさんの声の新井和夫さんに関しても、KAMEちゃん。様がお調べ下さいました。下の方に載せています。
新井さんの吹き替えも、とても良かったです。

***

コンバット! 
第96話 「復讐の木」
3-26 Tree of Moray 本国放送 1965年3月16日
1966年1月19日(水) TBS

新井: アメリカの方、ボンジュール。どうしました?近くを敵が良く通るんですよ。共通の敵がね。
納谷: 身分証明書を。
新井: どうぞ。
納谷: アントン・セイシツ(?)か?
新井: 宜しく、少尉殿。モレイ村出身です。怪しい点でも?
納谷: いや、ただずっとつけられている様な感じがしたんだ。
新井: つける?我々こそ驚きましたよ。アメリカ軍がいるとは思わなかったですからね。パトロールには少し遠すぎるでしょう?
納谷: いや、情報集めにやって来たのだ。この男はガイドだ。
新井: ボンジュール、ムッシュ。
富田: ボンジュール
新井: お手伝いしましょうか?良く知った土地ですから。
納谷: いやぁ結構。
新井: では失礼してモレイへ帰らしてもらいます。道は危険ですよ。森を通りなさい。お元気で。

*身分証明書には偽名が載っていた様です。
*原語では「アントン・セリス(セレス?)」と聞えました。


新井「アメリカの方、ボンジュール」


ヘンリー少尉(納谷悟朗)は怪しんでいる様です。(笑)


ヘンリー少尉に身分証明書を渡すエイティエンです。


エミール(富田耕生)

***


デュバル(北村弘一)(手前)


マキのメンバー

***

Kiria様にキャスト詳細を教えて頂きましたので載せておきます。
どうも有難う御座いました。
以下二重カッコ内はKiria様のお書き込みをそのまま転載しています。

『「復讐の木」のキャストは、クロニクルに掲載されている方々は次のとおりです。
レギュラー陣はヘンリー少尉、カービー、リトルジョン、ケーリー
ゲスト(役名は、少しわかりやすく書きました。ついでに他の出演話も)』

「復讐の木」

ヘンリー少尉:納谷悟朗
カービー:羽佐間道夫
リトルジョン:塩見竜介
ケーリー:山田康雄

サンダース(冒頭独白ナレのみ):田中信夫(筆者追加)

裏切り者デュバル(エミール・ジネスト):北村弘一 (爆発一秒前、父と子、もう帰ってこない)
マキのリーダー エイティエン(ロバート・ロッジア):新井和夫
マキ<デュバルの見張り役>(チャールズ・ジョンジ) (静かなる闘士、歴戦の小隊長)
マキ<外科医ルイ> (P・L・ルノーデ)
マキ<案内役ルネ>(ロバート・エレンスタイン):富田耕生 (敵スパイ潜入)
ドイツ軍少尉(トム・ペース)(山を動かす、逆転など多数ご出演)
ドイツ軍検問所の軍曹(ノーバート・ジーグフリード) (砲兵少尉ビリー~、老兵来る)
ドイツ軍偵察隊の軍曹(マイク・クレンペルズ) (大きな蝿、新兵と手紙他2話)

『クロニクルには載っていませんが、ヘンリー少尉のスタントマン、ウォルト・デイヴィスさんもドイツ兵役でご出演でした。』(Kiria様)

リック・ジェースンさんのスタントマンの事までお分かりになるなんて、本当にお詳しいですね。
いろいろ教えて頂き有難う御座いました。


オマケにヘンリー少尉です。(笑)

***

新井和夫さん(1932年9月9日生)

KAMEちゃん。様がお調べ下さった新劇名鑑(1978年版)によると東京演劇アンサンブル所属だったそうです。
当時東京演劇アンサンブルには木村幌さん、伊藤克さん、岩田安生さん、入江洋佑さん、塚本信夫さん、戸田皓久さん、本郷淳さん、鎗田順吉さん等も御所属だったとの事です。

新井さんは現在は新井量大(あらいかずお)と名乗っていらっしゃり、希楽星(きらぼし)のご所属です。
「銀河英雄伝説」にもご出演でした。(ラルフ・カールセン提督役、マル・アデッタで戦死)
早稲田大学、舞台芸術学院研究科卒

***

*Kiria様
*KAMEちゃん。様
*IMDb、ウィキ他資料


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コンバット 丘は血に染まった

2015-06-18 | コンバット
風来坊様に「コンバット 丘を血に染めて」のキャストを頂きました。
有難う御座いました。
「丘を血に染めて」は、テレビシリーズのエピソード「丘は血に染まった」(前、後編)をまとめてTVムービーの様な形で放送した作品です。
ずっと同じ物だと思っていたのですが、風来坊様に改めてご質問頂き、一瞬この為に新録した事も有り得るのでは?と思ってしまいました。
KAMEちゃん。様に同じ物だと教えて頂きました。有難う御座いました。

折角なのでまた拝見してみました。
私が持っているのは、角川/ハピネットから出たDVD「丘は血に染まった」(Battle.31)です。(2003年12月20日発売)
久しぶりにこのDVDを出してみたら、その箱にちゃんとこのエピソードが1978年12月22日のフジテレビ、ゴールデン洋画劇場で「決定版 コンバット長編・丘を血に染めて」として全国放送されたと明記してありました。
またオリジナルのテレビ放送日も載っていました。


私が持っているDVDのカバーです。

このエピソードはサンダース軍曹役のヴィック・モローさんが監督した作品で、モローさんは監督に専念した為出番が少なく、ヘンリー少尉が主役になっています。
その為もあってとても記憶に残っているエピソードでした。

BSで放送された時(2005年~)にも拝見しましたが、DVDがあるから・・・と思ったのか、メモがありませんでした。(苦笑)
ただ大塚周夫さんが印象に残っていたので、それは覚えていました。

今回キャストを頂いて、城さんのお名前があったのでとても驚きました。
全く記憶にありませんでした。
拝見した所、全くもって不覚ながら、城さんがどの役なのか分かりませんでした。
(城さんの声が分からないなんて???????消去法で行くと統計屋???)
内海さんは出番がとても少なかったですが、はっきり分かる声でした。

*KAMEちゃん。様にキャスト詳細をご教示頂きました。
すぐ下をご参照下さい。(2015年6月21日)

風来坊様に頂いた資料には嶋さんが載っていませんでした。
また人数的にキャストが足らないと思うので、クレジットがない方もいらっしゃる様です。
キャストのご紹介の後に、少しですがセリフをご紹介します。


中隊長と無線で話すヘンリー少尉(納谷悟朗)
ヘンリー少尉が指輪をしていると、つい注目してしまいます。(笑)

<2015年6月21日追記>

KAMEちゃん。様に詳しい配役を教えて頂きました。
どうも有難う御座いました。
城さんはやはり統計屋のアインシュタインだそうです。
また拝聴して勉強させて頂きます。(笑)
本当にどうも有難う御座いました。

***

コンバット 第126話 「丘は血に染まった 前編」 1966年12月7日(水)TBS
コンバット 第127話 「丘は血に染まった 後編」 1966年12月14日(水)TBS
Combat! Hills are for Heroes
Part 1 (4-25)  本国放送 1966年3月1日(火)ABC
Part 2 (4-26)  本国放送 1966年3月8日(火)ABC

「コンバット 丘を血に染めて」(「決定版 コンバット長編・丘を血に染めて」)
1978年12月22日(金) フジ ゴールデン洋画劇場
ヴィック・モロー監督

ヘンリー少尉(リック・ジェイスン):納谷悟朗
サンダース軍曹(ヴィック・モロー):田中信夫
カービー:羽佐間道夫
ケーリー:山田康雄
リトル・ジョン:塩見竜介
カーター:嶋俊介
中隊長:森川公也
モーガン:大塚周夫
シュミット(ポール・カー):西村淳二
統計屋アインシュタイン:城達也
アメリカ軍戦車の兵士:内海賢二
チェスター:根本嘉也
通信兵:上田敏也

日本語版制作:トランスグローバル
ゴールデン洋画劇場放送

***

軍の作戦に絶対必要な丘を落とす様命じられたヘンリー少尉の小隊。
丘には何も障害物がなく、丘の左右に位置するトーチカのドイツ兵から丸見えで、登って行くのも難しい状態です。
トーチカを攻撃しようと何度も試みますが、次々に兵士達が戦死、負傷して行くだけでした。
静かなドクまでがこれは無理です、と言う感じでヘンリー少尉に進言していました。(ヘンリー少尉にお前には意見を求めていない・・・とつっぱねられていましたが。笑)

皆がどんどんネガティブになって行き、ヘンリー少尉も苦悩していました。
本当に厳しい状況で、私はヘンリー少尉にもう命令を無視して出撃せず、「出撃しましたが今回もダメでした。」の一点張りで通して欲しいと思ったくらいです。(出撃してもしなくても結果は同じなのだから。)
でもどんなに辛くても、命令に絶対服従していました。

最後にやっとの事でトーチカの攻撃に成功し丘を落としましたが、そこへまさかの命令変更です。
皆も苦しいですが、あそこで冷静に「降りて来い」と言ったヘンリー少尉も本当に辛かったと思いました。

悟朗さんも羽佐間さんも山田さんも、皆さん熱いですね。(笑)
皆さん本当にお上手ですが、その中でもやっぱり悟朗さんは本当にとてもお上手だと思いました。(笑)

田中さんは出番がいつもより少なかったですが、サンダースがヘンリー少尉を励ますシーン等、見ごたえがありました。
大塚さんや内海さんの追悼にもなりました。(内海さんの三回忌に少し遅れましたが。)

いきなり最後の部分ですが、少しセリフをご紹介します。


丘を取った後、丘に立つケーリー(山田康雄)

山田: 小隊長~、早くいらっしゃい。
納谷: 全員丘を降りろ~。降りてこ~い。撤退だ。一斉に撤退だ。
羽佐間:じょ、冗談でしょ。撤退だなんて。
納谷: いや本当だ。敵の反抗が始まったんだ。戦線を突破された。昨夜出発した地点まで後退する。
山田: 道はどうするんです。取れって言ったでしょう。それを取ったんですよ。
塩見: あれは俺たちの道だ。トーチカだって、俺たちでつぶしたんだ。
納谷: さあ降りて来い。全員だ。
羽佐間:いやだ。ここを降りられると思いますか。この射手は、ぼやきながらも一生懸命やった。
だがこいつはもう降りられないんだ。統計屋だって降りて来らんねぇや。それにモーガンだって降りて行けねぇんだ。
どうして俺たちが降りて行けます。ここは俺たちの丘だ。
納谷: 降りて来い。


全員丘を降りろと命令するヘンリー少尉(納谷悟朗)


降りないと言い張るカービー(羽佐間道夫)です。


カービーに降りて来いと命令するヘンリー少尉(納谷悟朗)


カービー達が降りて来るのを見つめるドク(嶋俊介)とサンダース軍曹(田中信夫)


納谷:ようし、よく覚えておけ。どんなくぼみも、胸に刻んでおくんだ。今度来る時、きっと役に立つ。

***

<オマケ>


モーガン(大塚周夫)

***

*風来坊様
*KAMEちゃん。様
*角川、ウィキ、IMDb他


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コンバット 33話 仮面のドイツ兵

2013-10-17 | コンバット

「コンバット」
第33話 「仮面のドイツ兵」
本国 第35話(第2シーズン3話) 「Masquerade」 
(本国放送 1963年10月1日) 
役名:ヘンリー少尉

「吹替の帝王」に、小林清志さんの悟朗さん追悼インタビューが載っています。
その中で、小林さんが悟朗さんと初めて会った時の事をお話になっていました。
(悟朗さんのお別れ会の時の原稿をインタビューに持ってこられ、読み上げられたとの事です。)
それによると

(悟朗さんと最初に会ったのは)
『1962年頃、TBSの外画『コンバット』でした。~中略~
ただ外画に出ても、ペーペーの兵士1、2といったようなあんばい。
その頃、納谷さんはすでに主役を張るようなスターでした。』

と言う事でした。

インタビュー全文はこちらをご覧下さい。
http://video.foxjapan.com/library/fukikae/interview18.html

***

小林さんの「コンバット」御出演と聞いて、私が真っ先に思い浮かべたのはジェームズ・コバーンさんがゲストだった「仮面のドイツ兵」でした。
この作品がお二人の「最初の出会い」だったのでしょうか。

「コンバット」にお詳しいkiria様に、小林さんのゲスト作を教えて頂きました。

第33話 「仮面のドイツ兵」 カンガー伍長(ジェームズ・コバーン)
第53話 「人質の三人」 MP役 (このエピソードのメインゲストはドイツ将校役のマーク・リッチマン(家弓家正)でした。)
第74話 「人間嫌い」 キーリー軍曹(ネヴィル・ブランド) メインゲストです。

私のメモをチェックした所、
第113話 「敵スパイ潜入」 でフランス人レジスタンス、デュボアに扮したドイツ人役も演っていらっしゃいました。

33話以前の自分のメモがなく、もしかしたらこの前にご出演の可能性もあるのですが、一応この「仮面のドイツ兵」を最初の作品とさせて頂きます。

但し、KAMEちゃん。様にご教示頂いたのですが、小林清志さんと悟朗さんは「コンバット」より前に、「アンタッチャブル」(1961年5月放送スタート)でご一緒されていたそうで(数話)、「コンバット」が最初と言うのは小林さんのご記憶違いの模様です。

小林さんは、「アンタッチャブル」ではいろいろな役を演っていらっしゃいましたが、アル・カポネ役のネヴィル・ブランドさんも担当していらっしゃいました。
なお、コバーンさんの「アンタッチャブル」でのゲスト出演は、悟朗さんが吹き替えられていたそうです。
(「アンタッチャブル」の悟朗さんと小林さんのゲスト作は、また別にご紹介します。)

「仮面のドイツ兵」が本当の意味での最初の共演作とは言えないかもしれませんが、小林さんがご記憶の最初の作品と言う事で、お二人のシーンをご紹介します。
このエピソードのヘンリー少尉は、まあまあ登場と言う感じでした。
(完全欠席も多いヘンリー少尉なので、コバーンさんがゲストのこのエピソードにちゃんと登場していてヨカッタです!笑)

***

上記インタビューによると、この頃の小林さんは『ペーペーの兵士1、2といったようなあんばい。』との事ですが、コバーンさんは堂々のゲスト出演です。


OPのゲスト枠に載っているジェームズ・コバーンのクレジット

***

コバーンのカンガー伍長とカムストック少尉は、タイトル通りアメリカ兵に扮したドイツ軍スパイです。
彼らが「捕虜のドイツ軍大佐を護送中」、ジープが地雷を踏んでしまい、大佐は重症。
そこへ通りかかったサンダース軍曹達は、とりあえず彼らを自分達の小隊へ連れて行きます。


カンガー伍長(コバーン)、カムストック少尉、ヘンリー少尉
軍医が大佐を診察中、じれるカムストック少尉は行ったり来たり、落ち着きません。

カムストック(声?) :いつまで待たせるんだ。あの捕虜の重要性が分からんのかな。
早く連れて帰らんと。
納谷: 一番腕利きのシムズ軍医が来てくれたんだ。
小林: 雁首そろえて待ってもしかたねえな。


納谷:(カムストック少尉に向かって)もしジャバでもやりたかったら、用意が出来てるが。

「ジャバ」の意味が分からないらしいカムストック少尉は、カンガー伍長の方を見ます。


カムストック少尉のSOSを理解したカンガー伍長。

小林: 俺はコーヒーはいらんです。
何なら行ってらっしゃい。こっちに居ますから。
カムストック少尉: そうだな。じゃあご馳走になるとするか。
納谷: サンダース!カムストック少尉にコーヒーをあげてくれ。

*「ジャバ」は原語でもそうなっていました。
*上記の小林さんの「雁首そろえて待ってもしかたねえな。」ですが、原語ではこの部分はヘンリー少尉のセリフの一部でした。
何もしないで突っ立っているだけだし、あなたと伍長がジャバでもやりたかったらありますよ・・・みたいな感じでした。

***

その後、サンダース軍曹はカンガー伍長達を怪しみ出します。
ヘンリー少尉にカムストック少尉のそぶりが変だった事等を指摘しますが、ヘンリー少尉は、

納谷: 少尉なんてのは、変わった奴が多いさ。

と言って却下。
ご自分も少尉なんですけど・・・。(笑)

***

司令部から救急車が来て、やっとドイツ軍大佐の「護送」が続行出来そうです。


小林: どうだドイツのおっさんの用意は?


納谷: 予定が変更になった。出発を少し延ばす。
小林: のばす?
納谷: 司令部からの、連絡待ちなんだ。
小林: しかし少尉どの。


納谷: このまま待つんだ。
小林: イエス・サー

ヘンリー少尉は、やはりサンダース軍曹の勘を無視出来なかった様です。
この後、サンダース軍曹とカンガー伍長の会話があります。
(この部分はモチロン省略。笑)


司令部からの連絡を受けるヘンリー少尉。
ヘンリー少尉の指輪にいつも注目してしまいます。(笑)

納谷: 出発せよ。


小林: イエス・サー

そして「どうもいろいろお世話になりました。」と言って出て行きました。

司令部からは、カムストック少尉もカンガー伍長も594部隊に所属しているとの知らせでした。
が、その後この二人が行方不明になっているとの追加情報が入ります。

***

「コンバット」
第33話 「仮面のドイツ兵」
本国 第35話(第2シーズン3話) 「Masquerade」 
(本国放送 1963年10月1日) 

サンダース軍曹:田中信夫
ヘンリー少尉:納谷悟朗
カービー:羽佐間道夫
ケーリー:山田康雄
リトルジョン:塩見竜介
ドク:嶋俊介

アーノルド・カンガー伍長(ジェームズ・コバーン):小林清志
デービッド・カムストック少尉:?

***

私がこのエピソードを最初に拝見したのは、1970年代の再放送でした。
(既に悟朗さんのファンになっていたので、「コンバット」も一生懸命拝見しました。)

その時は小林清志さんのジェームズ・コバーンと言うのは既に定着しており、これを拝見した時も「ちゃんと小林さんだ!」と思いました。
が、小林さんの洋画でのコバーンさんの吹き替えは、1971年TBS放送の「電撃フリントGO!GO作戦」(DVD収録とは別バージョンです。)が最初だった様です。
ですから、この「コンバット」のゲストはそれ以前で、もしかしたら小林さんの一番最初のジェームズ・コバーンの吹き替えかもしれません。
(コバーンさんは他にもTVのゲスト作がある為、コンバット以前に吹き替えていらっしゃる可能性がないとは言えません。
一番興味津々なのは「ルート66」のゲストです。何方かキャストがお分かりでしたら、ご教示頂ければ幸いです。)

TBS版「電撃フリントGO!GO作戦」のキャスト詳細をこちらに載せています。

https://ameblo.jp/nayagorofan/entry-12505481043.html

コバーンさんの吹き替えリストです。
興味のある方はご覧下さい。

https://ameblo.jp/nayagorofan/entry-12505479447.html

これは1960年放送の「風雲クロンダイク」と言うシリーズのコバーンです。
この時は大平透さんが担当なさっていたそうです。

https://ameblo.jp/nayagorofan/entry-12505481082.html

***

小林清志さんのますますのご活躍をお祈りしております。

***

*吹替の帝王
*荒野の流れ者様、kiria様、KAMEちゃん。様
*IMDb

***

少しだけ文章を修正しました。(2024年10月21日)

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コンバット 132話 銃口の前で

2010-09-02 | コンバット
コンバット 第132話  
「銃口の前で」 The Brothers
(第132話 シーズン5 4話 1966年10月4日米国放送)
役名:ヘンリー少尉

悟朗さんと家弓さんの共演作です!
家弓さんのゲスト作品は幾つかありますが、いつもサンダース軍曹が主役の話ばかりで、ヘンリー少尉が主役のエピソードはこれだけだと思います。
5シーズン中、悟朗さんと家弓さんが直接対話していたのは、この話だけだったのではないでしょうか。(??)

家弓さんは、コンバットで随分ドイツ軍の役を演ったと、インタビューで仰っていた事がありますが、実際はアメリカ兵の役も結構ありました。
そして、フランス人役のフェルナンド・ラマスを2回担当されています。(2回ともフランス人の設定ですが、全く別のキャラクターです。)

この作品と112話「ブルトーザー作戦」でも、フェルナンド・ラマスを吹き替えられていました。

***

ヘンリー少尉:納谷悟朗
カービー:羽佐間道夫
ケーリー:山田康雄
リトル・ジョン:塩見竜介
レオン(フェルナンド・ラマス):家弓家正
マルセル(サル・ミネオ):?
ドイツ人将校:鈴木瑞穂??
サンダース:田中信夫(最初の独白ナレのみ)

***

偵察に出たヘンリー少尉達。
農家で連絡員のレオンと会う事になっていた。
レオンの弟、マルセルがまず道案内をしてくれ、ゴムボートで川を行く彼ら。
が、上陸すると、すぐにドイツ軍と遭遇した。

ドイツ兵達に襲い掛かり、ほとんどを倒したが、中の一人が倒れているヘンリー少尉に銃を向けた。
マルセルは、戦う事が恐ろしく、ナイフを持っていたにも係わらずドイツ兵に向って行けなかった。
ケーリーがドイツ兵をやっつけ、「坊やは動かなかった。」
と言うが、ヘンリー少尉はマルセルをにらんだだけで、何も言いませんでした。

目指す農家に着いたが、レオンは居なかった。
彼は山を下りて来ると言う。
マルセルはヘンリー少尉に、「さっきは僕のせいで危ない目に合わせて、済みませんでした。」どうしても動けなかったとあやまった。
ヘンリー少尉は「もういい」と言っただけでした。
(悟朗さん、渋い感じです。笑)

6ヶ月兄と一緒に戦って来たがいつも怖くなる、と言う彼。
彼は毎晩の様に戦いに出るが、出る度にひどくなると言う。
死ぬのが怖くて眠れないぐらいで、さっきも動けなかった。
堅くなってしまったと言うのだった。
「でも兄の事は心配ありません。レオンは僕と違い勇敢なんです。」

レオン(家弓さん)登場です。
「ボンジュール・ムッシュ」とシャレていて豪快です。
自信たっぷりの人です。
自分は遅くなってしまったが、マルセルがいたから大丈夫。
弟は自分の右腕だと言う。

遅れた理由は来る途中に敵のパトロールに会ったからで「今でもまだ居ますよ」と敵を逆襲したい感じでした。
「任務以外の事に手を出す暇はないのだ。」と言って、すぐ打ち合わせに入ろうとするヘンリー少尉。
レオンは「あなた、マルセルと同じだ。いつも大真面目ですな。」
ヘンリー少尉の事を言い得ていて、何だか可笑しかったです。(笑)

レオンは「(真面目なのは)いい事です。一緒に任務を果たしましょう。」と言い、「協力の記念にどうぞ!」とコニャックを取り出すと、ヘンリー少尉に投げてよこした。
ヘンリー少尉はただただ困惑した感じで、ボトルをそのままリトル・ジョンへ投げた。
リトル・ジョンは、結構嬉しそうな感じでラッパ飲みしていました。(笑)
「フランスの名誉の為に」とマルセルも飲み、「安全なる為に」と、レオンはかなり飲んでいました。

アメリカ軍は前進を計画しており、今回の任務は、敵のもっとも弱い所(地点)を見つける事だった。
土地勘のあるレオンは、的確に場所を指摘し、「あそこなら、奴らを叩きつぶすのは簡単です。」と言う。

納谷「注意しておくが、今日の任務は偵察にあるのだ。情報を握ったら、すぐ引き上げる。出来うる限り撃ち合いは避けるんだ。」
家弓「勿論そうしましょう。避けられる物ならばね。」

出発の準備をし、レオンが「マルセル、行こう」と言うが、ヘンリー少尉「ここに残してやれ。人数は少ないほど発見される危険も少ない。」
マルセルも、さっきパトロールに出会い「僕、怖かった」と兄に、はっきり言っていました。
ヘンリー少尉も「ここに残せ。」と再度命令していましたが、「少尉さん。弟が行かないなら、私もお断りだ。」とレオンは断固引きません。
ヘンリー少尉は折れて、「だが、いいか、目的は情報を握って無事に帰る事だ。」と念を押していました。

ヘンリー少尉は、自分が指揮を取っている事をレオンに主張して、マルセルを残して行く様に、ともっと強く出ても良かったのではないでしょうか???????

家弓さんが「少尉さん」を連発していて、楽しかったです。(笑)

偵察に出ると、敵軍のキャンプを発見するが、マルセルは明らかに恐れていた。
リトル・ジョンはマルセルに、「大丈夫か?」「嫌なら残りゃ良かったのに。」と言うと、マルセルは「でも、兄に恥をかかせたくないから」「どうせ聞いてくれやしない」と答えた。

ヘンリー少尉とレオンは敵のいない静かな場所をチェックしていた。(静かと言っても、敵のキャンプからそれ程遠いとは思えません????????爆)

一方カービー達は敵の偵察隊を発見。敵を倒すが、一人逃げたドイツ兵がマルセルを見つけた。
マルセルは銃を構えていたが、動揺している事を敵兵に見破られ、逆に襲われてしまう。
絞め殺されそうになった時、やっとの事でナイフで敵を倒した。

リトル・ジョンがレオンに「あんたの為に敵を殺したんだ。」
レオンは「良くやったぞ」と言うが、マルセルは、「もうダメだ。これ以上ダメだ。もう僕には出来ない」と哀願していました。
それでも兄は「出来るとも」と言って、弟が怖がっているのを、どうしても認める事が出来なかった。

ヘンリー少尉が進軍に適当な地点を無線連絡し、引き返そうとすると、また敵に遭遇し(やたら敵がいるんですが、本当にここが進軍に適した場所なんでしょうか??????笑)撃ち合いになってしまった。

「後退しろ。後退!」
悟朗さん凛々しくてカッコイイです。

本当に敵が沢山居て、結局ドイツ軍に捕まってしまいました。

ヘンリー少尉は「認識番号 0121705」と言っていました。
(悟朗さんが数字の羅列を仰ったりするのが、何故かとても好きです。爆)

ドイツ人将校は、武装した一般人はゲリラと見て、直ちに銃殺する、と言うが、ヘンリー達は黙っていた。
ドイツ将校は「(お前達を)殺しても良いそうだ」と言うと、レオンは「甘んじて受けよう」とあくまで勇敢です。

銃殺の前に拷問が待っており、まずレオンが連れて行かれた。
家弓「少尉さん、俺は絶対に喋らん!」

ヘンリー少尉達は収容された小屋をチェックしていた。
(ヘンリー少尉は、妙に冷静な所がありますね。笑)

「とにかくレオンの方は安心だが、坊やはどうかな?」と多分皆が思っている事を口にするカービー。

マルセル「もし僕だったら、喋っちゃうと思っているんでしょう?」
ヘンリー「喋っては困るのだ。」
マルセル「それは良く分かってますよ。頑張ってはみます。」

ずたずたになったレオンが小屋の戻ってくると、やがてマルセルの番になった。
レオンは「一言も言うな。誓え。」と念をおしていました。

が、マルセルが連れて行かれると、「俺は一言も言わなかった」と言いつつ、「マルセルは先に帰すんだった。あいつは何度も何度も頼もうとしたのに聞いてやらなかった。
俺、あいつの気の弱さを信じたくなかったんだ。」と言いながら、許してくれ、許してくれ、俺のせいだ、と泣いていました。(家弓さん熱演です。笑)

ヘンリー少尉は表情は硬いが、やはり無言でした。

何とか耐えて戻って来たマルセルは「僕は話さなかった。でも、もう嫌だ。絶えられない。」と言うとレオンは、「人間には義務と言う物がある」と言うが、マルセルは「もうこんな目に合わせないでくれ」と哀願した。
レオンは「大丈夫だ。約束する。」と言いつつ、隠し持っていた金具の棒を袖口に入れた。

再びやってきたドイツ将校が、ヘンリー達に、二人を助けたければ、任務の内容を話せと言うが、立ち尽くし、黙っている、ヘンリー少尉達。

やがてフランス人が銃殺される事になり、ついに弟が喋ろうとすると、マルセルは隠し持っていた金具で弟を刺し殺した。
ここでも「許してくれ、マルセル。許してくれ」と泣いていました。

一方ヘンリー少尉達は、小屋から脱出に成功し、その辺にあった武器で逆襲したが、既に遅かった。

レオンは、マルセルは自分が殺したと言い、ヘンリー少尉が「一緒に来ますか?」と問うと、「いや、ここに葬って、また山へ帰ります」
リトル・ジョンが「(葬るのを)手伝いましょうか?」と言うと、「いや、一人の方が良かろう」と、ヘンリー少尉。

マルセルは弟の亡骸を抱いて去って行った。

***

悟朗さんと家弓さんの御共演ですが、家弓さんのキャラの方が派手なので、家弓さんの方が目立っていました。(笑)

ヘンリー少尉は、レオンが劇中で言っていた通り、本当に真面目な人だと思いました。(笑)
冷静で真面目、そして、あまり激する事もありません。

ヘンリー少尉は、命令する人なので、いつもの悟朗さんの役だと、ずっと思っていましたが、実はかなり地味な役で、こういう役も昔からお演りになっていたのだな、と再認識した次第です。(笑)

但し、単に地味なだけではなく、ちゃんとカッコイイ所がサスガですね!(笑)

*参考資料:IMDb他。
*お礼:松村様。


コメント (2)
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