(第120話 シーズン4 29話 1966年米国放送)
役名:ヘンリー少尉
いつか悟朗さんと家弓さんがちゃんと(?)共演されているエピソードがあればご紹介しようと思っているのですが、家弓さんがゲストの時は、何故かヘンリー少尉が欠席の事が多く、なかなか機会がありません。(笑)
最近放送された「恐怖の流砂」で、若い兵士の声を井上真樹夫さんが担当していらっしゃいました。
井上さんがあまりお若くて感動してしまったので、久しぶりに「コンバット」をご紹介します。
家弓さんではありませんが。(苦笑)
<キャスト>
ヘンリー少尉(リック・ジェーソン):納谷悟朗
ワイルダー(ブランドン・デ・ウィルデ):井上真樹夫
中隊長:大木民夫
中隊長の部下:神山卓三?
ドイツ兵:?
サンダース軍曹:田中信夫
今回は、サンダース軍曹もケーリーもカービーも誰も出てきません。
(サンダース軍曹は、冒頭の独白ナレのみ。)
ブランドン・デ・ウィルデは、「シェーン」の名子役の人です。
ここでは、もっと大きくなって若い兵士役でした。
***
ドイツ軍の燃料置場を爆破する作戦に参加した、ヘンリー少尉と部下。
(全員で、多分4名)
首尾よく爆破に成功するが、その後激しい銃撃戦になった。
ワイルダーが「マーチは死にました。」とヘンリー少尉に報告していましたが、井上さんがあまりお若いのでビックリしてしまいました。(笑)
ヘンリー少尉と行動を共にしていた兵士も戦死し、残ったのは、ヘンリー少尉とワイルダーだけだった。
二人は別々に逃走するが、逃走中、ワイルダーは流砂に足を踏み入れてしまった。
(流砂と言う事ですが、私には、底なし沼の様に見えました。あと、フランスに流砂なんてあるんでしょうか???笑)
一方ヘンリー少尉は、追ってきたドイツ兵に左肩を撃たれて負傷してしまう。
流砂の中にいるワイルダーは「小隊長!小隊長!」と続けて叫んでいましたが、井上さん、カワイイ~~~。(爆)
ワイルダーの声を聞き、ヘンリー少尉が助けに来てくれた。
井上「入っちゃいけない。流砂なんです。」
ヘンリー少尉は、ライフルを差し出して、これをつかめ、と言いますが、届きません。
そして、ヘンリー少尉もうっかり流砂に片足を踏み込んでしまうが、すぐに対処して、出る事が出来た。
ワイルダーの真上に木が枝を張っていた。
ヘンリー少尉はそこへ登り、上着のそでにベルトを通した物を巻きつけた。
負傷している為、苦しそうですが、不安でいっぱいのワイルダーに「頑張れ、もうすぐだぞ」とか、優しいです。(笑)
ワイルダーに、這い上がるんだ。足を引き抜くんだ。仰向けになれ。水泳のつもりでな。やってみろ。と指示しますが、
ワイルダーは「ナマリみたいに重くて動かせない。」
ヘンリー少尉が引き続き、いや出来る、さあ、仰向けに寝るつもりで・・・と言いますが、
ワイルダー「ダメだ。動けない。」と、駄々っ子状態。
木から降りようとするヘンリー少尉に、どこへ行くんです?とワイルダー。
他の手を考えよう、とヘンリー少尉が答えた。
と、ドイツ軍が付近を通過。
井上「捜しに来たんだ。見つかっちゃう。」
納谷「静かにしていれば、見つからん。」
ワイルダーは、彼らを呼び止めて欲しい、そして自分を助けるのを手伝わせて欲しい。
「それしかないもの。」
止めてくれないのなら、叫びますよ。本当に大声立てて。
(井上さんのセリフ回し、見つかっちゃう。それしかないもの。等、一々可愛いです。軍隊式の言葉ではない所が最高です。笑)
井上「じゃあ、逃げて下さい。僕(今度は「ボク」!!)はその後で奴等を呼びます。
こんな死に方するより、捕虜になった方がマシだ。」
納谷「お前は命令が聞けないのか。静かにしろ。」
井上「見つかっちゃう。」
納谷「動かなければ大丈夫だ。」
ドイツ軍は去った。
さぁ、出してやるぞ、と言うヘンリー少尉ですが、やはり上手く行きません。
丈夫なロープか電線が必要なので、燃料置場で探してくる、と言います。
井上「いや、行かないで。1人になったら死んじまう。」
納谷「死にはせん。しっかり捕まってろ。」
井上「はぐれちゃいますよ。暗いし。敵もいるし。」
納谷「心配するな。じっとしてろよ。」
爆破した燃料置場まで戻ったヘンリー少尉は、ドイツ軍が集結しているのを目撃した。
一方、ワイルダーは、物音を聞く。
ヘンリー少尉が戻ってきたのか。
「小隊長!小隊長!」とまた叫んでいます。(笑)
が、そこに現れたのは、酷く負傷したドイツ兵だった。
燃料置場で爆破があり、負傷したのだと言う。
やがて「貴様もあの仲間なんだな?」と気づいたドイツ兵は、仲間は全滅し、今度は自分の番だが「一人では死なんぞ」と言うとワイルダーに向って乱射し、ワイルダーの命綱のロープを撃ち落とした。
井上さんは、助けて、助けて、助けてくれ、助けてくれ、と連呼されていて、熱演です。
必死に哀願するワイルダーを見たドイツ兵は、何て事をしたんだ。済まなかった、と言って息絶えた。
その彼が、最後に伸ばした手が流砂に沈んで行くカメラが良かったです。
命綱がなくなったワイルダーは、「助けてくれー。誰か助けてくれー。小隊長!小隊長!助けてー。」と、叫び続けた。
燃料置場のヘンリー少尉。
敵がどんどん集結していた。
調度良いロープを発見したヘンリー少尉は、それを持って流砂へ戻った。
(敵の数が半端じゃなかったんですが、良くそこから出られたと思いました。笑)
戻ってきたヘンリー少尉に「助けて下さい」と言うワイルダー。
木にロープをかけて投げつけ、ワイルダーを引っ張り出そうとするが、ヘンリー少尉、負傷して片腕しか使えない為、なかなか上手くいきません。
「へぱった。少し休ませてくれ。」
そして、
納谷「無線をこっちに投げろ。中隊長に報告がある。」
井上「先に出して下さい。」
納谷「あの燃料置場に敵が集結している。報告せねばならんのだ。」
井上「ダメです。まずここから出して下さい。そうしたら渡します。」
納谷「すぐ報告せねばならんのだ。」
井上「ダメです。僕を助けてから報告すればいい。」
ワイルダー、粘ります。
と、ヘンリー少尉は、何としてでも報告する。無線がダメなら歩いて行く、と立ち去りかける。
井上「小隊長!小隊長!小隊長、帰って来て下さい。」
(また叫んでいます。笑)
無線連絡するヘンリー少尉。
燃料置場を砲撃する事になり、ヘンリー少尉には撤退命令が降りた。
一名流砂に捕まっており、即時撤退は不可能と報告するが、10分で撤退せよ、と言う。
反論の余地はなく、了解するヘンリー少尉。
普通に考えて無理と分かっていても、砲撃が始まる、「ここへ来るまで十分。たっぷり間に合うぞ。」と言うヘンリー少尉が優しくてカッコイイです。
一生懸命引っ張るヘンリー少尉。
ワイルダーも、もうちょっとです、と上手く行きそうな感じでしたが、ロープを掛けていた枝が折れてしまいました。
砲撃が始まった。
井上「もう僕はダメです。さぁ、逃げて下さい。」
ヘンリー少尉、諦めません。
ワイルダーは今のうちに逃げて下さい、と続けて言うが、
頑張れ!と返す、ヘンリー少尉です。
爆撃によって、一本の木が、流砂に向けて倒れた。
ヘンリー少尉は、木をつたってワイルダーの所まで行き、ワイルダーを引っ張り出すことに成功した。
井上「残らず吹っ飛んじゃいましたね。あの、小隊長・・・帰ったら、僕はどうなるんですか?軍法会議ですか?脅迫なんかしたから。」
納谷「誰が報告するんだ。」
井上「僕、します。」
納谷「余計な事はするな。さぁ帰ろうか。」
***
ヘンリー少尉、優しくて素敵でした。
ワイルダーは、助けて、助けて、と大騒ぎでしたが、爆撃が近づいて来ると、ヘンリー少尉に逃げて下さいと勇敢でした。
今回の話は、ほぼずっと流砂の場面だけが続いていて、別の意味で迫力がありました。
ブランドン・デ・ワィルデは、番組中、ほとんどずーっと流砂の中に居て、役者さんも大変だなぁ・・・とつくづく思いました。(笑)
悟朗さんのヘンリー少尉、カッコ良かったです。
井上さんの声がかなり高めで、本当にお若い印象でした。
クールだし、プロの兵隊と言う感じのヘンリー少尉と、まだ子供っぽい所のあるワイルダーとの対比が良かったです。
(お2人の)声質的にも、メリハリが出ていました。
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Special Thanks: 松村様